« スーパーサブ?(5/24 サテライト ヴァンフォーレ甲府@愛鷹) | トップページ | J再開。予想外。(6/20 モンテディオ山形) »

僥倖。(6/14 大学選手権決勝 富士大)

最近、なかなか都合がつかず、あまり観戦に行けていません。

そんな中、久しぶりにめぐってきた観戦のチャンスは、大学選手権決勝。

法政の大学選手権の決勝進出は、連投の門倉を捕まえて東北福祉大に逆転勝ちして以来、14年ぶり。
つい、この前のような気がするんだけど、いつの間にか14年も経っていたなんて…

対戦相手は富士大(北東北)。正直、よく知らない大学なんだけど、監督の名前を聞いてびっくり。青木久典監督は、自分が学生だった頃、法政大野球部で内野手として活躍していた選手。もちろん、神宮球場で勝手に応援していただけなんだけど、こういう形でめぐり合うということが本当にうれしかった。

いくつもの幸運に感謝しつつ、浮き立つ気持ちを抑えられずに、神宮球場に向かいました。

法政大学 5−1 富士大学

(以下、長文です)

この日は応援席に入りました。
応援に参加するのも久しぶりで、少なくとも10年以上は経っていると思う。
新しい応援が加わっていたり、自分が学生の頃からある応援も微妙に変わったりしていて、何回もずれてしまった。

富士大の先発は守安(もりやす)。完投した前日の準決勝に続いての連投。
法政は、準決勝で完投した二神(ふたがみ)ではなく、三上が先発。

1回表:
先頭の亀谷(かめがい)が2ー3から鋭い当たり。沸いたものの、フェンス手前でライトがキャッチ。
それでも2死から多木(たき)がセカンドの左を破るヒット。しかし、松本が倒れて無得点。

2回裏:
1死から東海林(とうかいりん)が内野安打。東海林は盗塁を試みたが、石川が刺してアウト。0点でしのいだ。

3回表:
先頭の石川が死球で出塁。バントと、亀谷のセンター深い所への犠飛で、2死3塁のチャンス。しかし、和泉(わいずみ)が倒れ、この回も無得点。

富士大・守安はストレートは速くないものの、緩急をうまく使って、打たせて取るピッチング。三上もそんなに速くないが、こちらは三振を次々に奪うピッチング。こうして試合は投手戦になりました。

5回裏:
先頭の吉田に左中間2ベースを打たれる。ブルペンで二神と左腕の藤田が作り始める。
そうしている間に、3塁前にきっちりバントを決められ、1死3塁のピンチ。
続く夏井は弱いゴロだったんだけど、前進守備を布くセカンドとショートの間を抜けていって、ついに先制されてしまう。0−1。
それでも、続くジエゴをセカンドゴロ併殺に打ち取って、1点でしのいだ。
2塁アウトのタイミングは、かなり際どかったんだけど…

6回裏:
この回から二神が登板。「早いよ!」という声が上がった。
前日、二神は指を気にしている感じだったので、自分にも早いように感じられた。
「加賀美(かがみ)がいれば…」
と、つい思ってしまったんだけど、二神は三者凡退に打ち取った。

心配した二神だったけど、6回、7回で4つの三振を奪う好投。ただ、法政の打線も守安に抑え込まれました。

8回表:
なかなかチャンスを作れないまま、ついに8回。
流れを変えようと、この回は最初からチャンスパターン。
その効果があったのか、いきなり先頭の亀田がセンター前に抜けるヒット。ようやく2本目。

続く今井に代打・喜多。長打力のある今井に代わっての起用で、バントが見え見えだったんだけど、喜多はあっさりバントを決めて1死2塁。喜多はバントを成功させただけでなく、1塁にヘッドスライディング。試合展開には影響がないとはいえ、素晴らしいプレイだったと思います。
 
「当たった!」
石川のユニフォームが揺れるのが見えた。石川は、この試合2個目の死球。
松本哲に代打・土井。土井の当たりは高く弾んで、ジャンプしたサードのグラブを弾く。バックアップしたショートが、3塁をオーバーランした代走・中尾をタッチにいく。3塁ベース上でクロスプレーになったが、セーフ。1死満塁。
 
ここで第1打席、第2打席で大きな打球を放っていてる亀谷。
亀谷はファールで粘る。この間、ずっと「チャンス法政」を繰り返す。それでも、全く疲れを感じない。まあ、ここまでチャンスがなくて、体力を温存し…

亀谷は浅いレフトフライ。「ダメか…」と思った直後、代走の中尾がスタート。レフトからの送球が高く逸れて、ホームイン。1−1。ついに同点。
久しぶりにスクラム校歌を歌った。リーダー台の方を見ると、チアの一人が涙ぐんでいるのが見えた。
送球の間に1、2塁走者もタッチアップして、なおも2死2・3塁のチャンスだったが、和泉はサードゴロ。

8回裏:
1死を取ったところで、応援団が紙テープを配り始める。とたんに、去年の日本シリーズ がフラッシュバックした。「これを始めると…」
そう思った瞬間、夏井にヒットを打たれる。
しかし、ジエゴの小フライを和泉がダイビングキャッチ。飛び出した走者も戻れず、チェンジ。

9回表:
気がつくと、法政の応援席は総立ちだった。
この回は最初から「若き日の誇り」をリピート。
なんでも、以前、「ヒットが出るまで」と言ってやったら、ホームランが出たかららしい(明治2回戦、今井のサヨナラホームランの事か?)。

これも効果があったのか、先頭の多木が1・2塁間を破るヒット。
「あ!」
松本雅のバントはフライになってしまう。ところが、ダイビングキャッチを試みたファーストがミットで弾いてしまい、ボールがファールグラウンドを転がってしまう。この間に松本雅も1塁を駆け抜け、無死1・2塁。

続く佐々木もバントの構え。今度こそ確実に送ってチャンスを広げたい。
富士大は、三塁でアウトにするためにサードがチャージするバントシフト…と思ったら、まずセカンド牽制。多木は戻ったんだけど、なかなか富士大もそつがない。

厳しいバントシフトの中、佐々木はバントを試みたものの、キャッチャー後方へのフライ。ジエゴはわずかに届かず、ファール。
すると金光監督が出てきて、代打・大八木。
「もったいないなあ…」と思ったのは、大八木の打撃がいいと聞いていたから。当然、120%バントするものと思いこんでいた。
その大八木への1球目。大八木がバスターした打球は鋭いライナーでセンター前に抜けていく。気がつくと「うおー!」というような、原始的な叫び声を上げていた。2塁走者が還って、ついに勝ち越し。2−1。再びスクラム校歌を歌う。

その校歌が続く中、中尾が叩きつけた打球は高く弾む。前進守備のセカンド・夏井がキャッチしたがホームは間に合わない(ゴロゴーか何か出てたかも)。慌てて1塁に送球しようとしたが、がら空きになっていてセーフ。3−1。そのまま校歌2番に突入。

この後、喜多のサードゴロの間に1点、成田のセンター右への2ベースで、俊足・喜多が1塁からホームインして、もう1点。この回、計4点を奪って、5−1。

9回裏:
イニング間の練習中、ショートの多木が暴投。
「大丈夫か?」と思ったけど、気持ちはよくわかる。日本一までほんの少しのところまできているのだから。

と、耳慣れない曲が聞こえてきた。
優勝のときだけかける曲だった。これも何年ぶりかで歌った。
「あなうれし、よろこばし、法政勝てり」

二神が最後の打者をセンターフライに打ち取ると、紙テープで視界が遮られた。慌てて、紙テープを投げた。

決勝にふさわしい、ぎりぎりの戦いでした。
最後は、選手層の厚さといくつもの幸運で勝った形ですが、富士大はいい野球をしていたと思います。とくに、この日も完投した守安投手の力投は素晴らしかったです。

それにしても、8回、9回の金光監督の采配にはうなりました。

決勝とはいえ、あそこまで思い切った采配はなかなかできないと思います。
正直に言うと、昨シーズンまでは疑問に思うこともあったんですが、これからは素直に信頼するようにします。

ところで、決勝打となった大八木のバスターですが、スポーツ法政を見ると、大八木の判断だったようです。代打で登場して、冷静に判断し、成功させる技術。感服しました。

 

夜、ビールで酔いました。
でも、最初の一杯を飲む前から、もう酔っているような感じでした。
…野球に酔ったようでした。

|

« スーパーサブ?(5/24 サテライト ヴァンフォーレ甲府@愛鷹) | トップページ | J再開。予想外。(6/20 モンテディオ山形) »

スポーツ」カテゴリの記事

法政」カテゴリの記事

野球」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/27053/45341162

この記事へのトラックバック一覧です: 僥倖。(6/14 大学選手権決勝 富士大):

« スーパーサブ?(5/24 サテライト ヴァンフォーレ甲府@愛鷹) | トップページ | J再開。予想外。(6/20 モンテディオ山形) »