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誰がために…(3/27 川崎フロンターレ@等々力陸上競技場)

エスパルスの選手が練習を始めると、黙祷を捧げました。
前に書いた 大場健司さんを追悼するもの。
声援を送る川崎側と対照的に、エスパルス側はしばらくの間、静寂に包まれました。

一方で、試合前には川崎の・菊地選手が大宮・塚本選手の支援をお願いする挨拶があり、この時には競技場全てが拍手に包まれました。

エスパルス 0−0 川崎フロンターレ

等々力に来るのはアメフトのW杯以来、3年ぶりです。
エスパルスの試合だと、06年以来で4年ぶりです。
どういうわけか、日本平(アウスタ)で川崎との試合を1試合も見ていないから、自分にとって川崎は「近いのに遠いチーム」となっています。

その、久しぶりに訪れた等々力は、とても3月とは思えない寒さでした。それでも開門する頃には太陽が顔を出し、晴れ渡りました。しかし、残念ながらアウェイ側は日陰。試合が始まるまで、寒くてたまりませんでした。

エスパルスは、前の試合から先発メンバーを大きく入れ替えました。
全治4週間と診断された岩下に代わって、CBは平岡とボスナー。
市川も負傷とのことで欠場し、右DFには辻尾が入りました。
さらにヨンセンを外して岡崎をCFにして(これは戦術的なものらしい)、左FWに兵働を上げて、左MFに山本真希を起用しました。元々、選手層が手薄なDFに故障者が続出しているのが苦しい所。

ただ、苦しいのは川崎も同じ。ベストメンバーでない上に、火曜日にACLを戦っての中3日。アウェイとはいえ、こちらの方が状態がいいはず。
そして、この試合は特別な試合。
「この試合、なんとしても勝ちたい。」

ピッチに出てきた選手を見ると、左袖に喪章が付けられていました。

 

前半:
エスパルスボールでキックオフ。
エスパルスはアウェイ側からホーム側に攻め、太陽を背にする位置だったけど、陽は高く、あまり影響なさそうでした。風の影響もほとんど無いようでした。

開始早々、小野が高いボールを競り合って倒れ、担架で運び出されました。頭を押さえていて心配したものの、すぐに戻りました。

ボールを支配したのは、やはりエスパルスでした。
川崎DFの裏を狙って岡崎を走らせたり、両サイドを衝いたりしましたが、最後のところで合わず、得点できません。

前半15分頃には、ボランチの本田拓也がドリブルして倒され、ペナルティエリア外やや左の所でFKを獲ました。
前節に、破壊的なFKを蹴ったボスナーがボールを置いたものの、蹴ったのは淳吾。ゴール右上隅に巻くような軌道でしたが、GKにキャッチされ、チャンスを逃しました。

4−3−3でプレスをかける川崎に、危険な場所でボールを失う場面がいくつかありました。急造のDFラインにとっては、この状況はかえってキツかったように思います。
カウンターを潰しに行って、相手にFKを何本も与えてしまいました。とくに前半24分には、ボスナーがカウンターを仕掛けた選手を倒して、警告を受けてしまいました。

正直、いつDFが破綻するか、ボスナーが2枚目のカードをもらいはしないかと気が気でなかったんだけど、次第にDF陣は立ち直っていきました。

前半35分頃、淳吾のクロスに岡崎が飛び込みました。GKが弾いたボールを小野が拾ってシュートしようとした所、DFと当たって倒れました。
「PKだろ!」
周囲から声が起こりましたが(反対側なので、自分にはよく見えなかった…)、そのまま続行。さらに、こぼれたボールを岡崎がシュートしようとしたものの、これもDFに当たってしまった。
川崎DFと接触した小野は、再び担架でアウト。幸いなことに、この時もすぐ戻りました。

前半40分を過ぎた頃には、左から何度もクロスを入れられましたが、辻尾が2回ヘッドでクリアしてしのぎました。辻尾はCBでプレイした経験が生きたのかな。

結局、0‐0のまま前半終了。
「DFは意外に頑張ってるんだけどなあ…」
平岡やボスナーを中心とした守備は予想以上のものでした(ちょっと失礼かな?)。
それだけに何とか点を取りたいところだけど、最後の所でつながらず、シュートまで持っていけない場面が目につきました。仕方がないことだけど、この日FWに起用された兵働の所が周りと合っていないように見えました。

で、
「いつ、ヨンセンを出すのかな」
と言ってしまいました。

 

後半:
フロンターレのキックオフで開始。
逆光になることを心配したけど、影は斜めに伸びていて、それほど影響はないようでした。

後半3分頃、川崎のCKからボールを奪って速攻。淳吾が右サイドを一気に駆け上がり、最後は小野がシュートを打ちましたが、上にふかしてしまいました。

ただ、この後は川崎がゲームを支配するようになりました。
後半10分過ぎには、右(エスパルスの左)からのクロスにファーサイドでレナチーニョがジャンピングボレー。危ない所だったけど、外れました。

しかし、後半15分を過ぎる頃から再びエスパルスが流れをつかみました。
まず、小野ー兵働と素早くつなぎ、中央で受けた岡崎が持ち替えてシュート。残念ながら枠の右。
さらにボスナーのパスを岡崎が落として、左から上がってきた兵働がシュート。こちらも決定的だったけど、枠を外れました。
そして、淳吾のクロスがファーに流れた所を真希がシュート。これはGKがキャッチ。
「あー」
目の前で、立て続けに惜しい場面が続き、叫び声ともため息の中間のような声が何度も出ました。

後半25分、山本真希に代わってヨンセン。
ヨンセンは、岡崎に代わって中央のFWに入るものと思ったけど、意外にも下がってプレイする時間が多かったです。

後半33分には辻尾から高木純平に交代。
この交代が当たりでした。純平は右サイドを何回も崩し、ある時はクロスを上げ、ある時は小野のパスにゴール前に飛び出し、チャンスを作りました。
この頃には、中3日ということもあってか川崎の選手は足が止まってきて、エスパルスの時間になりました。

一方の川崎はロングキックを多用して攻めてきました。とくに後半35分には、左(川崎からは右)からのクロスにレナチーニョが飛び込み、決定的な場面となりましたが、ゴールを外れました。

後半39分、最後の交代は淳吾に代えて伊東テル。
「まさか、守りを…」
山形との試合で得点したテルだけど、やっぱり「守備の人」というイメージで見てしまう。この時も、引き分けを狙うために守備を固めるのか、と疑ってしまいました。
しかし、テルは前目の位置(主に中盤の左)でプレイし、豊富な運動量でボールを拾い、エスパルスは変わらず攻め続けました。

ロスタイム、小野のスルーパスからヨンセンが右サイドから崩してグラウンダーのクロス。ファーにこぼれたところをテルがシュート。
「おっしゃ!」
両手を突き上げ、飛び上がりました。
その時、ゴール左下隅を狙ったシュートが枠から外れていくのが見えました。
飛び上がったその場にしゃがみこみ、突き上げた手を下ろして頭を抱えてしまいました。
直後のゴールキックで試合終了。0‐0。

 

負けたような気持ちでした。
兵働を先頭に、重い足取りで選手がやってきました。
選手が挨拶をすると拍手が起こりましたが、山形戦の時のような熱はありませんでした。

 

この試合を振り返って見たとき、あまり出番が無いのにきっちり役目をした平岡や高木純平は、称賛に値するものだったと思います。
目立たないけど、今のエスパルスがあるのは、こうした選手たちがのおかげだと思います。

小野が別格だったとか、本田拓也が欠かせない存在になったということは、今さら書くまでもないか。

 

いろいろな意味で勝ち点3が欲しい試合でした。
「勝ちたかったなあ…」
そう言いながら、駅に向かって歩き出しました。

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