« スーパールーキー?(7/3 練習試合 サテライトヴァンフォーレ甲府) | トップページ | 山の上の花火。(7/17 ジュビロ磐田) »

雨の降る夜。(7/3 PSMヴァンフォーレ甲府)

風が止まって、蒸し暑さが増したようでした。
人の数も増えたようでしたが、両側の1Fサイドスタンドと、屋根のあるバックスタンド以外は空席が目立ちました。
それもそのはずで、公式発表では入場者数4,785人。
いつもにくらべて寂しい感じでした。

「RAIJIN」の曲とともに、選手が入場してきました。
パルちゃんも、オレンジウェーブも、鈴木克馬さんのアナウンスもないまま「FUJIYAMAダービー」は始まりました。

エスパルス 0−0 ヴァンフォーレ甲府

(以下、長文です)

まず、エスパルスの先発メンバーです。
GKには山本海人が復帰し、CBには岩下と平岡がコンビを組みました。MFには小野と山本真希。いつも岡崎が入る左FWには枝村が入りました。
サブには、練習試合に出場した大前元紀、木島、高木純平の3人も入っていました。
こういうのを見ると、苦しいんだな、と思ってしまいます。

一方の甲府は、CBに山本英臣と秋本のコンビ。山本英臣は、自分が行った5月9日の試合で負傷して以来、ようやく復帰したらしい。
2トップはパウリーニョとハーフナー・マイク。
その5月に見た時の印象からすると、このハーフナー・マイクを止めるのは至難の業に思えました。
それだけに、ハーフナー・マイクを岩下と平岡が止めることができれば、後半戦に向けて明るい材料になると思っていました。
ただ、ある程度はやられても、全体ではエスパルスの方が上回る、そう考えていました。

 

前半:
「高い…」
開始早々、思わず声が出ました。
右(エスパルスの左サイド)から上がったクロスに中央でハーフナー・マイクがヘッド。枠を外れましたが、頭1つ出ていました。

そこから、甲府にボールを支配される時間が続きました。
恐れていた通り、ハーフナー・マイクを止めるのに手を焼いているようでした。
ただ、ハーフナー・マイクにボールを入れられても、そこからボールをつながせず、うまく孤立させているようでした(何度か本田拓也の横のスペースをパウリーニョに使われましたが)。

 

そうしているうちに、エスパルスが盛り返すようになりました。
小野は相変わらずテクニックがあるところを見せて、タメを作りました。
この日FWに入った枝村も、まだ周りと合っていないようでしたが、いい動きを見せていました。
そんな中、一番目立っていたのは、ヨンセンでした。
ヨンセンはキレのある動きを見せて、自らドリブルで仕掛けたり、枝村らに効果的なパスを出したりとかなりの働きでした。

前半20分過ぎ、立て続けにチャンスを作ります。
ヨンセンや枝村が短くつないで、右のスペースに駆け上がってきた山本真希がミドルを放ちましたが、わずかに左に外れました。

さらにその直後、枝村からのサイドチェンジを山本真希が折り返して、最後はなんと淳吾がヘッド。決定的だったけど、これも枠を外れました。

その後もエスパルスが押し気味に試合を進めましたが、なかなか得点できませんでした。

前半37分、最初の選手交代は甲府。石原に代わってDFの津田。
この試合では6人まで交代ができるようだったけど、それにしても早い交代。ケガとかではないといいんだけど…
この交代に伴って、CBに入っていた秋本がボランチに回りました。このことが、ある事件を引き起こすきっかけとなりますが、この時点では知る由もなく…

 

ハーフナー・マイクと何回も競り合う平岡を見て、ふと思い出しました。
「これも因縁の対決だな…」
3年前の横浜Fマリノス戦、ハーフ ナー・マイク対策で投入されながら競り負けてしまい、そこからオウンゴールが生まれ、逃げ切りに失敗しました。
そして、その後出番が減ってしまいました…

その時の リベンジといきたいところでしたが、やはりハーフナー・マイクには競り負けているようでした。平岡も、かなり力をつけたと思うんだけどなあ…

結局、0−0のまま、前半を終了。
押しているうちに点を取りたかった。
とはいえ、ボールを支配し、優位に立っているのはエスパルス。
「甲府だって戸惑っているはずだ…」
後半への期待を込めて、そうつぶやきました。

 

後半:
甲府の選手がピッチに出てきても、なかなかエスパルスの選手が姿を見せませんでした。
ようやく出てきたと思ったら、選手の1人がダッシュでピッチを横断し、ダッシュで戻っていきました。
永井でした。
永井はボランチ・本田拓也との交代で入り、ボランチには1つ下がって、山本真希が入りました。

 

小野は前半と変わらずタメを作っていましたが、前半キレのある動きを見せていたヨンセンは、目に見えて運動量が落ちました。
それもそのはず、御殿場でのキャンプが終わったばかりで、Honda FCとの練習試合から中2日。疲労が蓄積しているはずでした。

後半15分頃、両チームが動きました。まず甲府が同時に2人交代。養父から金、大西から松橋。
エスパルスは児玉に代わって太田が入りました。

この交代から、甲府の攻撃が活性化したようでした。
左サイドを金が何回も駆け上がり、ハーフナー・マイクにクロスを入れるようになりました。

後半24分、池端に代わって國吉。
「ダブルヘッダーかよ!」
思わずツッコむと、近くからも全く同じ声が聞こえてきました。

後半28分頃、ヨンセンから大前元紀に交代。こちらも練習試合に続いてのダブルヘッダー。
疲れはあったと思うけど、いきなり左サイドをドリブルで切れ込み、シュート。
枠は外しましたが、いい形でのシュートに拍手とゲンキコールが起こりました。

 

それでも、甲府に押し込まれる時間が続きました。
何本もシュートを打たれましたが、GK山本海人が好セーブを連発して得点を許しません。
エスパルスは小野が中盤でタメを作っていましたが、これが無かったら、試合は一方的なものになりそうでした。

こうした展開に、この日は組織的な応援をしていなかった甲府ですが(太鼓もなかった)、ヴァンフォーレコールが次第に大きく、多くなっていきました。

試合の別の面では、「ファウルか?」と思うようなプレイでも主審は取らないことが多く、そのせいか少しずつ荒れてきているようでした。

後半35分頃、岩下に代わってボスナーが入りました。
児玉から岩下と渡ったキャプテンマークは、小野伸二が付けました。
ボスナーは入ってすぐにボールを受けると、ドリブルで左サイドを駆け上がりました。そして、速いパス。
ボカ!
ボールは中央にいた甲府の選手を直撃すると、そのままサイドラインを割りました。
「なんだ、そりゃ…」
いや、気持ちが入っているのはわかるんだけど…

 

相変わらず得点できないまま迎えた後半40分頃、事件が起きました。
甲府陣内の深いところから、エスパルスのスローイン。
ボールを受けた枝村がDFに戻そうと後ろを向きました。自分もそれにつられて、DFの方を見ました。
目の端で、枝村の足にスライディングが突き刺さるのが見えました。
「!?」
見ると、背後からのタックルを受けた枝村が足を押さえて倒れていました。
そばにいた小野伸二が、胸から当たるようにしてスライディングをした選手に詰め寄っていました。
その選手は秋本でした。

静まり返ったスタンドの中で、女性の野次が響きました。
「2番(秋本の背番号)ふざけるな! エダはお前なんかと違うんだ!」
エダを心配する気持ちの中で、その言葉がズキズキと突き刺さりました。
というのも、秋本は法政のサッカー部出身。密かに応援している選手でした。
…枝村は人一倍痛がる選手だから…
そう
いった言葉を、上の空で聞きました。

枝村は担架に乗せられてアウト。時間が残り少ないことから、すかさず木島(こちらもダブルヘッダー)が交代で入りました。
担架に乗ったまま、ベンチに運ばれる枝村を見て、サイドスタンドから再びエダムラコールが起こりました。

直後、甲府も選手交代。その秋本に代わって柳川。この交代は当然というか、仕方ないというか…

ロスタイムに速攻から山本真希がミドルを放ちましたが、これも左に外れました。
0-0のまま、試合終了。

 

後味の悪い試合でした。
内容がどうというより(内容も課題の残るものだったけど)、枝村の負傷が後を引きました。
いっそ、縁もゆかりもないチームとの試合で、全く知らない選手だったら、思い切り文句を言うことで少しは気が晴れたかもしれない。あの女性のように。
でも、残念ながら甲府はエスパルスの次に思い入れのあるチームで、秋本はその中でも応援している選手。これはキツいことでした。

ただ、秋本には、バックパスをしようとした選手に背後からスライディングしたこと、これは危険なだけで不必要なプレイだと認識してほしいです。
枝村が、本当に軽傷だったらいいんだけど…

と書いていたら、7月8日の静岡産業大との練習試合(30分×3)の2本目に出場し、得点していますね。
打撲程度との報道もあったし、安心していいのかな。

 

雨は止んでいました。
坂道を、ブツブツ言いながら下りました。
話題のほとんどは枝村のことでしたが、それ以外では、だいたい次のとおりです。

  • 練習試合も通して、大前元紀と木島がよかった。万一、枝村が重傷だった場合には、この2人を使ってもいいのではないか…
  • 今のシステムで鍵を握る、小野伸二や本田拓也が抜けても大丈夫といった戦い方を見せてほしかった。その辺は今後の課題かな。
  • 相手CKの時、守り方が変わっていた。

 

Jの再開まで2週間。
それまでに、ケガをしている選手に戻ってきてほしいところです。
そして、さらにコンディションを上げて、スタートダッシュを決めたい。

|

« スーパールーキー?(7/3 練習試合 サテライトヴァンフォーレ甲府) | トップページ | 山の上の花火。(7/17 ジュビロ磐田) »

エスパルス」カテゴリの記事

サッカー」カテゴリの記事

スポーツ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/27053/48790243

この記事へのトラックバック一覧です: 雨の降る夜。(7/3 PSMヴァンフォーレ甲府):

« スーパールーキー?(7/3 練習試合 サテライトヴァンフォーレ甲府) | トップページ | 山の上の花火。(7/17 ジュビロ磐田) »