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三日吹く風。(8/29 広島カープ@マツダ)

えーと、この広島遠征から早くも3週間が経ち、今さらな感じがしますが、書いていきます。
まあ、その、言い訳はしません。更新が遅いのは仕様ということで。

 

この日は広島での3日目。
路面電車の乗り換えもスムーズになり、小銭を多く持つようになりました(路面電車は150円だった)。

試合開始ぎりぎりになった前日の反省から、この日は早めにマツダスタジアムに到着。その時間を利用して、スタジアムを1周してみました。

ジャイアンツ 12−11 カープ

(以下、長文です)

噂通り、マツダスタジアムのいろいろな仕掛け(ラバーフェンスと外野手の人形、寝そべって見ることができるシート等)があり、その一つ一つに感心させられました。

また、他の観客を見ると、初めて球場に来たと思われる団体客から常連と思われる人まで様々でした。
少し驚いたのは、あちこちで広島ファンと巨人ファンが挨拶したり、談笑する光景が見られたこと。
おそらく地元の人同士なんだろうけど、ドームで見る広島ファンは気合いの入った方が多いので、意外な感じがしました。

 

試合前、GLOVEさんの歌詞カードを頂きました。
「やっぱり『サイクロン』は載ってないや…あれ??」
GLOVEさんの代名詞的な応援「ライディーン」も載っていませんでした。
「なぜだ??」
載せるまでもないということなのかな??

 

先発は朝井。広島の先発は左腕の齊藤。
前日に続いて、2番に谷を入れていました。

この日も、レフトに向かって風が吹いていました。
11年前は凪にかなり苦しめられたんだけど、スタジアムの構造の違いなのか、場所の違いか(そんなに離れてはいないが)、それとも異常気象??

 

1回表:
2アウトから小笠原の打球はセンターオーバー。小笠原は1塁付近からグンと加速して、2塁を奪いました。前日の試合について、「スピードが乗らない」とか言ったけど、こういうところはさすがです。
そして、4番・ラミレスがライトへの2塁打で続いて、完封された前日が嘘のようにあっさり先制。1−0。
もう1点くらい欲しいところでしたが、阿部はレフトフライに倒れました。

1回裏:
1アウトから木村に3塁打を打たれます。
その直後、3番・天谷にタイムリーを打たれ、あっさり同点。1−1。
この2日間の悪い流れは、まだ断ち切れていないようでした。

2回表:
1アウトから長野はショートへのゴロ。
…2アウトか。
と思ったところ、不規則なバウンドでショートが捕ることができず、ヒット。
その直後。脇谷の打球はライトへ伸びました。薄暮で、途中でボールを見失いましたが、こればかりは分かりました。ライトスタンドに飛び込むホームラン。3-1。
…ようやく、こちらに流れが向いてきた。
そう思いました。

4回表:
先頭の長野がヒットで出塁。
脇谷もセンター前ヒットで、無死1・2塁。
当然、投手の朝井はバントの構え。
これを阻止しようと、広島はサードが突っ込み、ショートが3塁のカバーに走る、ギャンブル的なバントシフトをとりました。
…危ない。
それでも、朝井はピッチャーとサードの前、ここしかないという所にバントを決めました。1死2・3塁。
ベンチに戻る朝井に「朝井」コール。パ・リーグにいたから、あまり打席に立っていないはずなのに大したものだ。

このチャンスに、坂本はセンター前に抜けるヒット。脇谷も2塁からホームイン。5-1。
谷もヒットで続きましたが、小笠原とラミレスは倒れました。

4回裏:
4点差となり、投手は移籍後、安定している朝井。
…今日は安心して見ていられるかも。
その淡い期待は、あっという間に打ち砕かれました。

1アウトから栗原にヒットを打たれました。
続く嶋にもライト線に2塁打を打たれて、1死2・3塁。
そして、廣瀬には3ランホームラン… 5-4。1点差。
「なんでこうなるんだ」と思いながらも、どこかに「廣瀬はいい選手になった」という気もありました。
朝井は、好調の岩本を三振、會澤も打ち取りました。

5回表:
先頭の阿部が2塁打。
エドガーのセカンドゴロで1死3塁としましたが、長野は内野へのフライ、脇谷は三振で、追加点をあげることはできませんでした。

5回裏:
石原はセンターオーバーの2塁打。この3連戦、当たっていなかったのに。
梵は三振に打ち取り、木村もセカンドライナー。すぐに脇谷が2塁に送ったけど、石原が戻ってセーフ。
「惜しい!」
思わず声が出ました。

その直後、天谷にライト前に抜けるタイムリーを打たれて、同点。5-5。
ここで朝井がマウンドを降り、久保に交代。
「あれがダブルプレイだったら…」
つい、そんなことをつぶやいてしまいました。

久保に代わっても、広島の勢いは止まりませんでした。
栗原にもライト前にヒットを打たれ、谷がバックホーム。タイミングは際どかったんだけど、ボールが逸れてしまい、天谷がホームイン。5-6。
「…」
この3連戦中、こんな事ばっかり。さすがに言葉が出ませんでした。

 

6回表:
先頭の古城が四球を選んだものの、バント失敗等で2死1塁に。
ここから小笠原、ラミレスと連続四球で、2死満塁。
阿部を打席に迎え、チャンステーマが「Gフレア」に変わった時、気がつきました。
…声がつぶれている。
もう3日目。声がつぶれるのも当然。でも、ここで止める訳にはいかない。
阿部は四球を選び、押し出しで同点。6−6。

久保のところで代打・矢野。
その矢野は簡単に追い込まれました。そこで矢野の応援歌を始めたところ、矢野はレフト前に鋭く弾き返し、逆転。7−6。

さらに長野の打球はセンター前へのライナー。天谷がダイビングキャッチを試みたものの、ボールがこぼれました。
「行け! 行けー」
この間に1塁走者の矢野までホームイン。10−6。
つぶれた声で、ビバを歌いました。

チェンジになった後、矢野のコールをすると、矢野はベンチの中から手を挙げて応えました。
…マツダスタジアムの、観客席から見えるベンチもいいなあ。
そう思っていると、ラミレスがベンチ前で帽子を取って、手を上げている。反射的に突っ込みました。
「なんでお前なんだよ!」
いや、四球を選んでつないだのは十二分に分かっています。ただ矢野の立場が…

6回裏:
久保に代打が出たため、山口がマウンドに上がりました。
その山口が捕まりました。
廣瀬には変化球をうまく拾われて、レフト前ヒット。
岩本は1塁方向へのボテボテのゴロ。山口が処理したんだけど、1塁への送球が大きく逸れました。結果、廣瀬に3塁まで進まれて、無死1・3塁。
代打・ヒューバーは三振に打ち取りましたが、石原には追い込みながら四球。1死満塁。
そして梵には2点タイムリー…。10−8。
さらに前田に四球、天谷にタイムリーを打たれたところで、山口はマウンドを降りました。10−9。
3点を失って、取ったアウトは1つだけ。ふと、ある考えが浮かびました。
「昨日の福田は、めちゃくちゃよいピッチングだったんじゃないか」

山口に代わってマウンドに上がった越智は、栗原を三振、嶋をレフトフライ(レフト左の死角に入って見えなかったが)打ち取りました。

7回表:
広島の投手は岸本に代わりました。
先頭の古城がヒットで出塁。
坂本がバントで送って、1死2塁。
谷がショートフライで2死2塁。チャンスはしぼんだように見えました。
ここで、小笠原はレフトポール際にホームラン。12−9。もっとも、このホームランも途中からスタンドの死角に入ってしまい、見えなかった… 

さらにラミレスもボテボテのゴロが内野安打となりました。
この流れで、一気に追加点を奪いたかったところですが、阿部はファーストファールフライでした。

8回裏:
この回からクルーンがマウンドに上がりました。
「ここは抑えのクルーンしかないだろう」
と言いつつも、回をまたぐ不安は消えません。
とりあえず、この回は小窪を四球で出したものの、0点に抑えました。

9回表:
古城、坂本と打ち取られて、2アウト。
ここで22時を過ぎ、トランペット等の鳴り物が無くなりました。

谷はヒットで出塁。
すると小笠原の打席で、GLOVEの方が、
「応援歌いきますけど、(鳴り物なしで)歌えますか?」
と言いました。ここまで来て、「歌えない」と言うわけがない。音程は外れるかもしれないが…
その小笠原は四球。いつもはトランペットで吹く「ミシシッピ」を全てアカペラで歌い、歌い終わるとお互いに笑い合った。

4番に入っていたクルーンに打席が回りました。
後から考えると、明らかにテンションが上がっていたのだと思います。
クルーンに対して、「ホームラン」コールと「タイムリー」コールをやったんだから。
クルーンは三振で(仕方ないことだ)、9回の攻撃を終えました。

9回裏:
クルーンは先頭の栗原をショートゴロに打ち取ります。
続く嶋にはヒットを打たれましたが、廣瀬をライトフライに打ち取りました。2死1塁。
「やっと、ここまで来たか…」
そう言って、クルーンのコールをするために立ち上がりました。

しかし、ここからが長かった。
打席には、前々日にクルーンから同点ホームランを打っている岩本。ここで抑えて、断ち切りたいところ。
暴投で2死2塁となった後のことでした。
「え!?」
一瞬、自分の目が信じられませんでした。岩本の打球は、今度は左中間スタンドに飛び込むホームラン。12−11。
なんでこうなるんだか。
代打・倉にもヒットを打たれたところで、クルーンは降板。急遽、マイケルがマウンドに上がりました。

そのマイケルも、準備ができていなかったのかボールが先行し、石原に四球。ついにサヨナラの走者まで出してしまいました。1死1・2塁。

…なんとか抑えてくれ。
と、梵は初球を打ち上げて、ライトへの浅いフライ。試合終了。12−11。
「助かったあ…」
思わず夜空を見上げ、それからガラ声で「ビバ」を1回歌った。

 

2次会では、この日が今季最後のマツダスタジアムということで、故木村拓也コーチの応援歌を歌いました。現役時代のバージョンで2回。
「かっとばせ、タクヤ」

続いて、GLOVEの方が挨拶。一通り挨拶したところで、
「家に帰るまでが応援活動です。気をつけてホテルや自宅にお戻りください」
やはり関東から来ている人が多くいたようです。
そして、最後に、
「優勝するのはジャイアンツに〜」
と問いかけました。
「間違いな〜い」
と、周りの人と声を合わせて応じました。

 

「それにしても、よく(梵が)打ち上げてくれたなあ」
2次会が終わった後、しみじみとそう言うと、訊かれました。
「…外野の守備位置、見てた?」
見てなかった。
ただ、9回裏2死1・2塁という状況では、外野は深く守って1塁走者のホームイン(つまり、サヨナラ負け)を防ぐのがセオリー。当然、そのように守っているものと思っていました。
ところが、この場面では違っていたようです。外野は前に出ていて、2塁走者のホームイン(つまり同点)を防ぐシフトだったとのことです。
つまり、
「投手が残っていなかったから、『追いつかれたら負け』だったんだよ」
なるほど。
思っていた以上に薄氷の勝利だったようです。
「とにかく、今日は勝ってよかった」
そう言い合うと席を立ち、マツダスタジアムを後にしました。

 

翌日、広島を発ちました。
潰れた声が元に戻ったのは、3日後のことでした。

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