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クロスロード(12/25 天皇杯 モンテディオ山形)

「なんで、こんなに寒いんだ?」
山形サポが、そうぼやいているのが聞こえてきました。
…そうか、東北の山形サポにとっても、今日は寒いんだ。

それもそのはず、この日は朝から強い風(途中、何度も車のハンドルがとられたくらい)。
このアウスタでも、冷たい風が吹いていて、凍えるような寒さでした。
この言葉を聞いた時も、日なたの、暖かい場所を探して徘徊しているところでした。

エスパルス 1−1 モンテディオ山形
     PK(5−4)

(以下、長文です。いつもより長いです)

エスパルスの先発メンバーは、先週の練習試合とほぼ同じです。心配していた小野伸二も先発に入っていました。
ただ一つ違っていたのは、武田が負傷したということで(練習試合のバックチャージが原因じゃないよね?)、GKに山本海人が入ったことです。
また、サブには、テルや元紀、木島らが入りました。

アウスタで開催していますが、そこは天皇杯。
選手入場時の「RAIJIN」はなく、「リバイブ」をアカペラで繰り返しました。
スタンドには、サンタの帽子やコスプレをした人もいて、リーグ戦とは少し違う雰囲気でした。

 

前半:
前半はメインスタンドから見て右から左に攻める、つまり風下です。
ということで、山形に押し込まれる展開を覚悟していましたが、序盤からチャンスを作ります。

キックオフ直後、短いパス交換から最後は岡崎がシュートを放ちましたが、これは防がれました。

前半10分過ぎには、ペナルティエリアの外、やや左の所でFK。
ボスナーが壁の下を狙っていきましたが、足を直撃、得点できません。
直撃を受けた選手はひっくり返っていましたが。

そんな中、ふと気づいたのは、周りの雰囲気のこと。
チャンスが続いているのに、リーグ戦の時より静かな気がしました。
まあ、この日の寒さを考えたら無理もないけど…

 

20分過ぎだったと思うけど、FKから数分間ボールをつなぎ、攻め続けました。
この間、ずっと「ゴール」コールを繰り返します。
それでも、守りを固める山形から得点を奪うことができません。

エスパルスは岡崎が中盤に下がって兵働が前線出たりしていて、この辺りも山形を守りにくくしているようでした。
そして、いつものように本田拓也が中盤で攻守に効いていました。
久しぶりに入ったボスナーもボールを持ち上がって起点となったり、うまく試合に入っているようでした。

ただ太田宏介1人が、どうも迷いがあるような(中途半端な位置で「上がれ」とせかされたりしてた)感じでした。

こうして、エスパルスが押し気味に進めました。
ただ、点が取れない展開に、徐々に横へのパスが増えていき、これを狙って山形もカウンターを仕掛けるようになりました。

前半41分には、ボールを失った小野伸二が奪い返そうとして相手選手を倒し、警告。

最後は、エスパルスが少しリズムを崩した形で、前半を終了しました。

 

ハーフタイム:
…体を暖めよう。
そう思って、ゲームシャツの上にジャケットを羽織ったところ、急に体が震えました。
ジャケットを脱いで、声援を送っている時には震えなかったのに、人間の体って不思議なものだ…

「点は取れなかったけど、やれているんじゃないかな」
強い風下の前半を、押し気味に進めて折り返し。
もちろん、点を取るにこしたことはないけど、後半、傾き始めた太陽と風を背に戦えば、試合を有利に進められるはず…
そう考えていました。

 

後半:
山形は最初の選手交代。宮沢に代わって増田誓。

後半もエスパルスがボールを持つ時間が多かったように思います。
しかし、相変わらず得点できないばかりか、内容は前半よりも悪いくらいでした。

ヨンセンにボールが入っても、岡崎との連携がうまくいっていないようでした。
パスをカットされる回数も増えました。

「そろそろ交代を考えてもいいんじゃないかな」
そう言ったのは、後半20分を過ぎたころです。
この日サブに入っているのは元紀と木島。
2人が動き回れば状況を打開できるのではないかと思ったのが一つ。
そして、もう一つの理由は、
「追い上げる展開になったら、2人は生きないだろう」

エスパルス最初の交代は、後半25分、小野伸二から大前元紀。
これは、伸二の運動量が落ちてきたからと思います。
元紀がFWに入り、淳吾がMFに回りました。

期待していた元紀の投入ですが、エスパルスの内容はよくなりませんでした。
次第に、エスパルスの運動量が落ちてきて、山形がチャンスを作る時間が増えました。

ふと弱気になり、
…リーグ戦の2勝のうち1つを、今日に回せれば。
そんな、しょうもないことを思ったりしました。

 

後半35分過ぎ、山形の左CKから、中央で山形の選手がヘディングシュート。このシュートはバーの下部を直撃し、手前に跳ね返りました。
「危ねえ…」

ちょっと正確な時間は忘れてしまったんだけど、この頃、市川が相手選手との接触で足を痛めたようでした。
しばらくの間、運動量が極端に減りました。
「交代した方がいいんじゃないか?」
と言った後で気がつきました。辻尾がベンチ入りしていないため、本職の右SBがいないということに。
「(右SBに)真希かなあ…」

後半40分過ぎ、その真希が呼ばれました。
2人目の交代は、真希から淳吾。
淳吾も運動量が落ちていたから、中盤を立て直すのには、この交代がベスト。
ただ、イチのことが心配になりました。
「大丈夫か…」

後半終了間際には、再び山形にゴール前まで持ち込まれ、決定的な場面を作られましたが、ゴール前ギリギリのところでDFがクリア。
「幸運は、そう何度も…」
続かないぞ、と言いかけて、その言葉を飲み込みました。
やっぱり、幸運は何回も続いてほしいし、運でもいいから勝ち残りたい。
両チームとも無得点のまま90分を終わりました。
0−0。

 

延長:
再び「リバイブ」を繰り返しました。
静かだと思っていたメインスタンドでしたが、後半の途中くらいから雰囲気が変わってきました。
自分の前の人が応援に加わり、隣の席の人も加わりと少しずつ増えていき、リーグ戦と同じか、それ以上の雰囲気でした。

選手は円陣を組み、延長戦が始まりました。

再び風下に回り、今度は傾いた日も気になるところ。
そして何より、後半が終わる頃に、ヨンセンと岡崎の2人が足を伸ばす仕草をしていたことが心配でした。
一気に追い込まれた気がしました。

が、ここからエスパルスが盛り返します。
真希が入り、中盤が立ち直ったようで、再びエスパルスが支配しました。
それでも、得点することができないまま、延長前半を終了。

 

延長後半開始直後のことでした。
山形の選手が入れたクロス、連携が乱れたのかDFの後ろにこぼれました。
これを田代に拾われ、角度のない所からシュート。
この日、好セーブを連発していた山本海人ですが、さすがにセーブできませんでした。0−1。
一瞬、目の前が真っ暗になり、目が宙を泳ぎました。
その時、時計の針が「0分」の近くを指しているのが目に入りました。
…まだだ。まだ終わっていない。

その数分後、左CKからエスパルスの選手がニアでヘッド、ゆるい弧を描いてゴール右隅に突き刺さりました。1−1。
「ヨンセンか?」
と思わず言ってしまいましたが、リプレイを見るとボスナーでした。
ボスナーて、なんか持ってる気がする…。

こうなったら、一気に逆転したい。

延長後半6分、最後の交代で木島が呼ばれました。
そして掲げられたボードには「22」の数字。
「え!? 元紀とかよ!」
スタンドは騒然としました。
「どこかでケガしたっけ?」
思わず確認してしまいました。
そのくらい運動量もあって、ボールに絡んでいました。戦術的な動きで、監督の考えと合わなかったんだろうか。
とはいえ、練習試合でいい動きを見せた木島には期待していました。

 

この時間になると、どちらも前線との距離が空いてきました。
目に見えて運動量が落ち、ボールを追うのもきつそうでした。

そんな延長後半終了間際、市川のクロスがこぼれたところを岡崎がシュート。GKがブロックしますが、岡崎の前にボールがこぼれました。
「打て! 打て!」
しかし、このボールをシュートすることができず、逆転のチャンスを逃しました。
延長戦を終わって、1−1。同点のまま、PK戦に突入しました。

 

PK戦:
…準決勝は譲ってくれよ。(準決勝会場の)エコパは遠いだろ?
東側サイドスタンドに陣取る山形サポを見て、そんな風に思いました。
GKが海人ということで、去年の天皇杯準決勝でPK戦に負けた時のことを思い出しました。
今度は、今度という今度こそは、負けるわけにはいかない。

その海人が2人目を止め、一方のエスパルスは兵働、岩下、市川、ヨンセンと4人連続で成功し、5人目は岡崎。
岡崎のPKがネットに突き刺さると、叫びながらこぶしを突き上げました。
周りの人たちも同じように叫び、手を上げていました。
5−4でPK戦を勝利。

 

選手があいさつのため一周し、たしか「国立へ行こう」と歌っていた時だと思うけど、山形サポから「エスパルス」コールがありました。
これに「山形」コールで応えました。
…なんて、いいサポーター達なんだ。
そう思いました。「譲ってくれ」とか思ったことも忘れて…

 

試合後、伊東テルと市川の功労賞の授与とあいさつがありました。
あいさつの内容については「J’s GOAL」等にあるので、ここには書きません。

ただ、「PKが入ってよかったです」に始まり、功労賞については仲間に感謝し、引き続きチームを去る選手とエスパルスへの応援を呼びかけ、「52号線を賑やかにしたい」と結んだイチのあいさつは素晴らしかったです。
こういう形のあいさつとしては、おそらく最高のものだったのではないでしょうか。
それで、かえって、チームを去ることを残念に思ったわけですが…

 

帰路、3人のサポーターとすれ違いました。2人はエスパルスサポーターでしたが、1人は甲府のマフラーを巻いていました。
おそらく、移籍が正式に決まった、テルとイチ絡みだと思います。それでも、この寒い中、120分以上もアウスタで声援を送ってくれたことに感謝です。

つくづく思いました。
山形サポも、甲府サポも、なんて気持ちのいい人たちだろう。
そんな、暖かい気持ちを持って、帰りました。

山形サポ、甲府サポの皆さま、また来年会いましょう。

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