« コレオグラフィー(天皇杯決勝 鹿島アントラーズ) | トップページ | 冬来たりなば…(1/1 天皇杯決勝 鹿島アントラーズ@国立競技場) »

アナバシス(12/29 天皇杯 ガンバ大阪@エコパ)

「今日は楽な試合にならないよ」
練習をしているエスパルスの選手を見ながら、そう言いました。
出場停止の遠藤を始め、ガンバはベストメンバーには遠い状態。
とはいえ、リーグ戦最終節に0−3で負けている印象が強く残っていて、簡単に勝てるとは思えませんでした。
「リードしてテルを出すとか、甘い考えは持たないほうがいいんじゃないかな」

これを読んでる人は結果を知っていると思うので書きますが、結果から言うと、リードしてテルを出す展開になりました。
以前の長沢の時といい、言ったことがいつも裏目に出ている気がする…

エスパルス 3−0 ガンバ大阪

(以下、長文です)

この日は奮発して指定席でした。
朝、遅い時間に出発して、昼近くに到着。
そんなたるんだ日程にも関わらず、到着早々、グチが出てしまいました。
「しかし、寒いなあ…」
この日も冷たい風が吹いていました。が、それでも山形戦の時ほどではありません。日は出ているし、愛野駅からエコパまで歩いた時には、汗をかいたくらい。
辺りを見回して、ようやく分かりました。
「あ! 後ろの通路の上が空いてる」
1階席と2階席の間が空いていて、そこから風が吹き付けていました…。

 

この日の先発は4日前の山形戦と同じです。
ただ、サブに入っていた木島が外れ、代わりに原一樹が入っていました。

この日も選手入場時、「リバイブ」をアカペラで歌い、試合に入りました。

 

前半:
エスパルスがホーム側からアウェイ側に攻める形、風上です。
グランパスを相手とした去年はアウェイ側でしたが、今回はエスパルスがホーム側です。
それで、というわけではないんだろうけど、エスパルスが序盤からゲームを支配しました。

もっとも、前半13分頃には、イ・グノに裏に抜けられてシュートを打たれました。ここは、岩下がすごい勢いで戻ってブロック。
すると、
「ハンドじゃないか!」
と隣の男性が叫びました。エスパルスを応援してるなら、そこはせめて小声で…

前半15分頃、エスパルスがFKを獲得。
少し距離があるため(30mくらい)、先ほどの男性が、
「ボスナーだ、ボスナー」
と言い合っています。これには自分も賛成です。
が、蹴ったのは淳吾。緩い弧を描いて、ゴール右上隅に飛んでいきました。
「おっし…」
思わず叫びましたが、わずかに右。

「押している時間に、点が欲しいなあ」
いつもそんなことを言っている気がしますが、すぐにその時は来ました。
前半19分、淳吾が右サイドをドリブル、DFをかわしてクロス。
ヨンセンがヘッドで合わせます。
「おっしゃー」
と、GKがパンチングして、戻ってきたボールを兵働がシュート。ネットに突き刺さりました。
喜びながら、リプレイで再確認。
「淳吾は右足のクロスか。ヨンセンの(シュートの)時に入ってるじゃないか」
ということで、ヨンセンのゴールでした。1-0。

 

「去年だって、先に点を取ってるからなあ…」
落ち着くと、隣の男性がそう言いました。
だからエスパルスを応援してるなら(以下同文)

もっとも、今年はこれで終わりませんでした。

前半27分、小野伸二が左サイドを突っかけ、フォローした淳吾がクロス(シュートかも)。
GKが弾いたところを、後ろから走りこんできた兵働がシュート。
このミドルが豪快に突き刺さって、2-0。
GKが倒れている状況には、もったいないくらいのシュートでした。

さらに前半30分、小野が右サイドでDFの裏をとり、クロス。
これを岡崎がヘッドで合わせましたが、左に外れました。
「(小野の位置は)オフサイドじゃないか~」
と隣の男性。だから(以下同文)。

 

ガンバは遠藤が欠場していたためか、中盤でスペースができる場面が多くありました。
とくに、攻守の切り替えを早く行ったときにスペースができ、そこをうまく衝けていました。

個々に見ると、太田宏介の調子がよく、何度も左サイドを破りました。
…この前の山形戦の不調はなんだったんだろう? あれから中3日しか経っていないのに。
そう思いましたが、好調なことは歓迎です。

守備でも、エスパルスの狙い通りにいっているようでした。
ある時にはパスカット、ある時にはオフサイドと、組織的にうまく守れているようでした。

ロスタイム、岡崎がドリブルからのミドルシュートを外して、前半が終わりました。

 

後半:
立ち上がり、ガンバが中盤を制圧しました。
…中盤を修正してきたのかな。
そう心配しましたが、すぐにエスパルスが支配するようになりました。

後半5分頃には、宏介のクロスを小野伸二がヘッド。高く浮いたボールがゴール上部に飛んでいきましたが、GKがかきだして、CKに逃げられました。

こうしてエスパルスが攻め続けた後半15分過ぎ、追加点が生まれました。
右サイド、淳吾が今度は左足でクロス。これを、ファーサイドから飛び込んできたヨンセンがヘディングシュート。ゴール右隅に決まって、3-0。
この1点は決定的なように思えました。
「あとは決勝に向け、交代をフルに使うべきだ」
そう言われて気がつきました。
…テルの出番が近づいている。
そして、自分が言ったことがまた外れる…

 

後半20分頃、その応援が始まったとき、思わず吹き出してしまいました。
始まった応援は「ガニャー」。
これを読んでいる人は皆知っていると思うけど、勝った時に行う応援です。
これを、しつこく5回くらいは繰り返したと思う。

後半24分、エスパルス最初の交代。伸二から伊東テル。
甲府への移籍が決まっているテル。
周りから、一様に歓声が起こりました。

 

後半27分頃、ガンバに右サイドから速いクロス、中央で合わせられたけど、ポストを直撃。
さらに跳ね返りをルーカスがシュート。決定的でしたが、上に外れました。
「危ねえ…」
思わず声が出ました。「3点差あるじゃないか」と言われるかもしれないけど、そこはそれ。

後半32分、ヨンセンから元紀に交代。
この辺りから徐々にガンバに支配される時間となりますが、予定どおりにいっているようでした。

後半42分頃、事態が一気に暗転します。
中央右付近での接触で兵働が痛み、足を引きずりながら外に出ました。
「そんなこと、しなくていい!」
思わず叫んだのは、ラインの手前まで来たところで、サポーターのコールに応えようと拍手をしたから…
兵働は外に出るとすぐ、仰向けに横になり、動けないようでした。
「大丈夫か…」
心配だけど、まずは交代、真希が入りました。

数分後、試合終了。3-0。

 

兵働のことを心配しながらも、久しぶりの勝ちロコ(選手も参加した)に酔いました。

出口を出てガンバ側のゲート前を通った時、エスパルスのサポーターが「決勝のチケットを譲ってください」というボードを持って、ガンバサポを待っているのが目に入りました。
「?? 携帯とかコンビニで買えばいいのに…」
すでに決勝のチケットを買っていた自分には、問題の深刻さがわかっていませんでした。
この時点ですでにチケットは売り切れていて、チケットの問題は、この後数日間、ネット上を騒がせることになります。

 

愛野駅は、いつものように人でごった返していました。
そんな中で突然、声をかけられました。
「エスパルス、がんばれよ。優勝してや〜」
見ると、ガンバ大阪のサポーターでした。
もしかしたら、そんなことは当たり前だと言う人もいるかもしれません。トーナメントで、自分たちに勝った相手に勝ってほしいと願うのが普通だと。
ただ、試合が終わってすぐ、相手サポに激励のあいさつをかけられるかというと、自分にはちょっとできない気がします。
それだけに、めちゃくちゃ嬉しかった。

「ありがとうございます。がんばります」
そう答えて、別れました。

そして、やって来た上りの電車に、すし詰めになって乗り込みました。

|

« コレオグラフィー(天皇杯決勝 鹿島アントラーズ) | トップページ | 冬来たりなば…(1/1 天皇杯決勝 鹿島アントラーズ@国立競技場) »

エスパルス」カテゴリの記事

サッカー」カテゴリの記事

スポーツ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/27053/50432895

この記事へのトラックバック一覧です: アナバシス(12/29 天皇杯 ガンバ大阪@エコパ):

« コレオグラフィー(天皇杯決勝 鹿島アントラーズ) | トップページ | 冬来たりなば…(1/1 天皇杯決勝 鹿島アントラーズ@国立競技場) »