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らいおんはーと?(5/14 ヴィッセル神戸)

「自分たちから穴に落ちている。自分たちではい上がれ!」(ゴトビ監督ハーフタイムコメント:オフィシャルより)

直射日光が照りつける、5月とは思えないような日でした。
強い風が吹いていて、スタンドでは暑さを感じるほどではありませんが、90分間走り続ける選手が消耗するのは間違いないように思えました。

これはよくない兆候です。
それでなくても、広島戦では後半に足が止まっています。
で、
「早めに点を取りたいなあ…」
そのためには、前半、風上(ホーム側)から一気に攻め立て、点を取って逃げ切る手が考えられます。
一方で、去年までは前半を風下(アウェイ側)で戦い、後半に太陽と風を背に攻めることが多かった。
「…どうするのかなあ?」

 

エスパルス 1−5 ヴィッセル神戸

(以下、長文です)

前節、アウェイで名古屋と戦って、攻めながら引き分けたエスパルス。
ホームに戻って勝ち点3を取りたいところですが、ここのところ負傷者が続出しています。
広島戦
で平岡が故障し、児玉新が5月8日に東海学園大学との練習試合で故障…。

この緊急事態に岡根がCBに入りました。岩下と枝村でボランチを組み、トップ下にアレックス、左に高木俊幸、右に大前元紀。1トップには伊藤翔が入りました。

岡根にとっては、これがトップチームで初めての試合。
…きっと危険な場面を招くだろう。そこをしのげるか。
まあ、その、自分が見た練習試合での印象が…(ごにょごにょ)。

 

さて、試合前、枝村が150試合出場で花束をもらいました。
普段、無愛想な枝村がスタンドに向かって拍手する姿に、
「今日は、めちゃくちゃ嬉しそうだな」
と言ってしまいました。

 

前半:
神戸ボールでキックオフ。
ただでさえ強い風が、また強まったようでした。
エスパルスは前半、風上から攻めます。
前半をリードして折り返したい所です。

前半5分頃、岩下が岡根と重なって痛みます。
「…」
岩下はすぐに立ち上がりましたが、いきなり連携の不安が出たようでした。

そんなエスパルスに対し、神戸は前線からプレスをかけてきて、岡根がGKへバックパスを出す場面が増えました。
こうした状況に、広島戦では何度も思い切りのいいオーバーラップを見せた辻尾も、上がることができません。

そんな前半20分頃、辻尾へのバックパス(?)が逸れ、さらに辻尾がGK・海人にバックパスもほぼ真後ろに。
海人がなんとかCKを避けようと、ペナルティエリアを飛び出し、ゴールラインぎりぎりで、スライディングをしながらクリア。
しかし、そのボールは大久保の前に。
大久保は無人のゴールに向かってシュート。
慌ててゴールに向かって戻る、海人。
「速く!」
そんな叫びも虚しく、ボールはゴールの中に転がりこんでいきました。0−1。
「コーナーキックだろ!(ラインを)割ってるだろ!」
そんな声を聞きながら、18年前に三ツ沢で、同じ光景を見たなあ…と思い出していました。

われに返ると、
…まだ1点取られただけ。
そう思い直しましたが、神戸のプレスに相変わらず苦しみ、次第に雰囲気は悪くなります。
さらに際どい判定から、ボスナー(24分)やアレックス(30分)にイエローカードが出たことで、輪をかけて悪くなりました。

 

前半30分頃、小刻みにつないで、最後は辻尾がクロス。ファーで俊幸がボレー…も、空振り。
「ああ…」
ため息が漏れます。

前半34分、サイドチェンジで、DFが左に引っ張られてしまい、中央のスペースに走り込んで来た選手を完全にフリーにしてしまいます。
…外せ、外せ。
そう呪い祈りましたが、シュートは左隅に決まりました。0−2。
直後、「リバイブ」が始まりました。

風上に立つ前半、リードして折り返したいと思っていたのが、2点のビハインド。
こうなると、
「前半のうちに、1点でも返しておきたいな」

この後、何回かチャンスを作りましたが、結局、無得点。

  • 14:55  前半終了、0-2。失点がどちらも呆れるようなミス…。落ち着いて修正してこうよ、DF。 »»

「(村松)大輔をボランチに…」
「いや、(山本)真希の方が…」
どうやったらDFを立て直すことができるか。
そのことばかりを考えていました。

 

後半:
ピッチに小野伸二の姿が見えました。
…誰と代わるんだ?
伸二に代わって下がったのは、辻尾でした。
DFを3バックにして、伸二が中央右のMFに入りました。

「(ゴトビ監督も)勝負師だな~」
と言ったところ、
「2点負けてるんだから、当たり前だろ」
と返されました。

カップ戦なら、そうなんだけど、これはリーグ戦。
まさか、ここまで思いきった手を打つとは…
そう思いながらも、内心、腹をくくりました。

 

後半が始まる前からゴールコール。
結局、後半5〜10分頃まで(体感)、ずっとゴールコールをしていたように思います。

伸二が入って少し落ち着いたのか、エスパルスが攻める時間が多くなりました。

実際、カウンターでシュートまで持っていかれる場面増えました。
後半10分頃には、神戸が折り返したボールが岡根に当たってしまい、あわやオウンゴールでしたが、ボールはポストの右外でした。

このくらいは覚悟の上。
ただ、
「(ボランチの)岩下と枝村がもっと走らないとな…」

その数分後、今度はエスパルスがチャンスを作ります。
伸二の右からのクロスをニアで落として、最後は伊藤翔がボレーシュート。
決定的でしたが、これはバーに阻まれました…

その直後でした。
こちらの右サイドを狙われて、最後はDFが振り切られ、ゴール。0−3。
3バックに変えたことで、役割分担が混乱してるんじゃないか…
そう思いました。

残念なことだけど、この時点で、席を立って帰る人もいました。

後半16分、エスパルスは2人目の交代。岡根に代わって永井。
ボランチの岩下がCBに下がります。

つい、「平岡の穴が、こんなに大きくなっていたなんて…」
とグチが出てしまいました。

後半25分頃、俊幸のクロスを、ファーサイドで元紀がボレーシュート。
これも枠に阻まれますが、跳ね返りを永井がオーバーヘッド。
しかし、これも右に外れます。
「ああ〜」
ついてない…

後半30分頃、右サイドから崩されると、今度は中央の都倉を完全にフリーにしてしまい、最後はループシュート。0−4。
この時には、周りから心ない野次も飛びました。あえて、ここには書きませんが…

 

後半30分頃、エスパルス最後の選手交代、伊藤翔に代わって高原。

後半32分、FKから早いリスタート。
後半になって、FKから早いリスタートで仕掛けることが多くなっていたんだけど、いずれも得点に結びついていません。で
…流れの中から点を取っていないんだから、ちゃんとセットすればいいのに。
そう思っていた時でした。
右からのクロスをファーサイドで高原がヘッドで押し込みゴール。1-4。
両手を突き上げて叫んだ後に、気づきました。
高原は、これがエスパルス初ゴールだ…。

 

その後も攻め続けました。
ちょっと自嘲的に、
…この前がかりのシステムもうまくなってきたな。
そう思っていた時に、カウンターから左サイドを突破されて、ニアに決められました。1-5。
ちょっと海人をかばうと、ファーにも1人神戸の選手が詰めていて、そちらも気になったんだろう。
また、選手の戻りも遅れるようになっていたし…

 

追加タイムは5分。
こんなに長くなったのは、後半はゴールが多かったこと、そして、例によって神戸の選手が(以下、自重)。
この「長い試合」は、そのまま1−5で終わりました…。

 

心配していたブーイングは、起こりませんでした。
むしろ、選手はエスパルスコールで迎えられました。
そして、新チャントの「団結清水」。
…俺らはずっと信じてる。
そう歌いました。
まだキタジのイメージが強いな。

 

帰り道も、怒りながら帰ったと思う人もいるかもしれません。
しかし、割と落ち着いて、いつもより淡々と試合を振り返りながら坂を下りました。

悪循環だなあ…
最初の失点からどんどんハマっていったなあ…
サッカーて怖いなぁ…
でも、これから対戦するチームは全て、今日の(神戸の)ような戦い方をしてくるぞ…
辻尾はついてなかったな…
いや、一緒になってダメになるようでは…。(岡根を)カバーするくらいでなくては…
そう言えば、岡根はミスらしいミスはしていないなあ…

こんな負け方をしたのは、いつ以来だろう?
それから、しばらく考え込みました。
ジュビロ磐田(09年、0-3)は? ガンバ大阪(02年、1-4)は?
すぐには思い出せなかった…。

いや、練習試合も入れれば、4月の専大戦があるんだけど。

 

アフターゲーム:
今回はおまけとして、もう少し書いてみたいと思います。

この試合で自分の最大の疑問は、「辻尾を下げて3バックにしたのはなぜか?」というものです。
ゴトビ監督は、次のように語ったとのことです。

「前半で2-0で負けている状況で、結果的に2-0で負けたとしても5-1で負けたとしても負けは負けだと思うので、私のメンタリティーとしては攻撃に出て、追いつくことを目指しました」(J’s GOALより)

リーグ戦では得失点差もあるから、同じではないよ…
そんなツッコミはさておき(いいのか?)、普段、クールで知的な印象のあるゴトビ監督に、こんな熱い一面があるとは思いませんでした。
3バックも、当然、練習でやっていたのかと思いきや、これも「ぶっつけ」だったらしく…

もう一つの疑問、岡根の起用については、

「彼に今チャンスを与えなければ、この先与えるのは難しいということがあったので、こういうチャンスを通してしっかりと成長してほしかったからです」(ゴトビ監督:J’s GOALより)

だそうです。

こういう判断をした上での起用なら、自分は諸手を上げて賛成です。
選手は、将棋の駒ではありません。
こういう機会を通じて、成長を促すことは重要だと思うからです。
なにせ、去年、固定されたメンバーで1年を乗り切るのは難しいと思い知らされたばかりだし、その時の主だったメンバーは…(ごにょごにょ)。

 

最後になりますが、失点につながるミスをした海人も、ここを乗り越えて成長してほしいです。
18年前、三ツ沢で同じ失敗をした選手が、一度はポジションを失いながらも、「勇気の守護神」になったように…

 

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