切っ先。(6/22 川崎フロンターレ)
こんな日はもちろん、
「うまい!」
と、生ビールを飲んでいるうちに、試合開始10分前。
夕食を食べている時間はありませんでした…
さて、メールで届いたエスパルスの先発メンバーは、GK・碓井健平、CBは岩下とボスナー。右SBに辻尾、左SBに太田宏介。
MFには平岡、枝村、小野伸二、アレックス。
FWに高原、大前元紀というものでした。
アウェイでの浦和戦を、ボスナーの2発のFKで勝ってから中3日。
ボランチの村松大輔もU-22代表としてチームを離れていて、苦しいところ。
それだけに、このホームでの試合を勝つと大きかったんだけど…
前半:
エスパルスボールでキックオフ。
ホーム側(西側)からアウェイ側(東側)に攻めます。
「平岡とエダのダブルボランチか…」
と、そんなことを言っているうちから、川崎に攻められます。
それでも、最初のシュートはエスパルス。
ロングキックを高原が競り、その後の浮き球をボレーシュート。
しかし、これは右に外れました。
前半4分頃、川崎は右(こちらの左サイド)からスローイン。
助走距離がほとんど取れないアウスタで、あえてロングスロー。
岩下がクリアしたボールを拾ったのは、稲本。
1人ブロックに行きましたが間に合わず、稲本のミドルシュートが、グラウンダーでゴール右隅に決まりました。0−1。
その後も、川崎にボールを支配される時間が続きます。
川崎は素早い出足でボールを奪うと、ジュニーニョにつなぎます。
このジュニーニョの個人技に苦しみ、ずるずると攻め込まれてしまいました。
そんな前半13分頃、左(こちらの右)からのクロスをヘッドで決められてしまい、0−2。
直後、応援は「リバイブ」に切り替わります。
「痛い…」
思わず言ってしまいました。
「このまましのいでいたら、まだまだチャンスはあるのに…」
そう言いましたが、どういうわけか、試合はまだこれからと思っていました。ずるずる失点を重ねた 神戸戦を見た後なのに…
蒸し暑い中、川崎の運動量は必ず落ちる…と思っていたからだろうか?
それとも、単に、自分が学習しないだけか…
前半15分頃、相手陣内に少し入ったところでFKを獲得。
キッカーはもちろん、ボスナー。
浦和戦で2ゴールを奪った「ボスナー砲」への期待に、ちょっと異様な雰囲気になりました。
が、このFKは壁を直撃。
あちこちから、ため息が起こりました。
「よく壁にぶつけてる気が…」
と、つい言ってしまいましたが、自分はボスナーがFKを決める所を、生で見たことがない…
前半20分頃、ボールをつないで、最後は左から宏介がクロス。
すると、中央で、エスパルスの選手がフリーになるのが見えました。
「…」
息を詰め、祈る気持ちでいると、フリーになった選手、アレックスがヘディングシュートをゴール右に決めました。1−2。
喜びながら、
「なんで、あそこがフリーになったんだ??」
と言ってしまいました。
ともかく、これで1点差。
この後、エスパルスが巻き返し、一進一退の状況になりました。
中盤で繰り返される激しい攻防を見ながら、
…この試合は、重要な試合になる。
そんな気持ちが、次第に強くなっていきました。
…勝てば、一気に波に乗れる。
そんな思いから、応援に、いつも以上の力が入りました。
たぶんこの頃だったと思うけど、中盤から辻尾が右サイドを突破し、さらに2人くらいを抜く場面がありました。
ゴールにはつながらなかったんだけど、その積極的なプレイに驚きました。
「辻尾は1試合、1試合、見るごとによくなっているなあ…」
その成長ぶりに、ちょっと感動。
前半40分過ぎ、右CKの直後、笛が吹かれました。
PKの判定でした。
再び祈る気持ちでいると、これを小野伸二がきっちりゴール左に決めました。2-2。
この後も、さらに攻め続けます。
スルーパスから枝村がポスト直撃のシュートを放ち、こぼれたボールを高原がヘッドで押し込みます。
大歓声が起こりましたが、これは枝村が飛び出したところでオフサイドでした。
引き上げてくる選手に大きな声援と拍手が起こりました。
平岡も、まもなく立ち上がり、引き上げてきました。
自分が、これだけ感情むき出しのツイートをするのも珍しいな…。
後半:
後半は風上で、ホーム側に向かって攻めます。
ピッチに背番号「10」が見えました。
後半から、小野伸二に代わって小林大悟が入りました。
後半5分を過ぎたころ、長いボールが高原に入り、前を向いたところで倒されます。
このプレイで、井川が2回目の警告を受け、退場。
それでも、なんとか、辻尾がスピードを生かして防いだり、シュートが枠を外れたりで、しのぎます。
…こんな時、この勝負所で応援しないでどうする。
そんな思いで、声を枯らして声援を送りましたが、
「オーレー…あ! 何やって…オーレ、あ…」
と、かなり乱れたものになってしまいました。
「これじゃ、どっちが10人かわからないな」
後半20分頃、エスパルスは2人目の選手交代。平岡に代わって高木俊幸。
平岡やDFの所を狙われている状態での、この交代。
…攻撃的だな。
そう思いました。
まあ、神戸戦では…て、しつこいか。
後半30分過ぎ、左サイドで、その高木俊幸がヒールパスでつなぎます。
「お〜」
思わず、ため息のような声を出しましたが、これで終わりません。
俊幸はリターンをもらうと、くるりとターンして中に切れ込みます。
「おお!」
続けて声を上げましたが、放ったシュートはバーを直撃。
「決まれば、きれいなゴールだったのに〜」
つい、ぼやいてしまいました。
そんな後半35分頃、エスパルスは最後の選手交代。
元紀に代わって永井。
「今日は特別な試合だから、(点を)取りに行くべきだ」
どうしても、点を、勝ち点3を欲しい…
しかし、点を取ったのは川崎でした。
左(こちらの右)からのクロスの折り返しが、小林悠に入ります。
ゴールに背を向けた姿勢から後ろに出したボールが、ボスナーの足に当たって、ゴール右隅に入りました。2−3。
…オウンゴールかよ。
そう思いましたが、公式発表は小林悠のゴール。
…まだ時間はある。
その後、守りを固める川崎に対し、前線にボールを収めることができなくなり、なかなかチャンスを作れません。
いくつかあったセットプレイでも得点できず、4分の追加タイムも生かせませんでした。
試合終了。2−3。
中央に両チームの選手が並んだ時にはブーイングをする人もいましたが、スタンド前にあいさつに来た時には、ブーイングをする人はいませんでした。
「今、冷静になって考えると…」
そう言いましたが、この時、どれだけ冷静だったんだろう??
「10人になって、川崎は『カウンター狙い』と、やることがはっきりしたんだろうな。それに比べて…」
そんなことを言いつつ、バスに向かいました。
途中で、ジュニーニョの話題になりました。
「…そんなにジュニーニョが怖いのか?」
間髪入れずに答えました。
「怖いよ!」
遠い道のりのように思えるけど、辻尾のように、確実に成長している選手もいます。
一歩ずつ、確実に進んでいるはず…。
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