« 災い転じて…(7/27 ナビスコカップ ヴァンフォーレ甲府) | トップページ | 7/30 JAXA相模原キャンパス特別公開(後編) »

7/30 JAXA相模原キャンパス特別公開2011(前編)

「デジカメ、OK。メモ帳と筆記用具、OK。水と食料は駅で買おう。予習は…今さらしょうがない」

 

というわけで(?)、今年もJAXA相模原キャンパス特別公開に行ってきました。
この特別公開は1年に1回行われているもので、体験コーナーに講演会に素晴らしい展示と、魅力的なものがたくさんあります。
その中で、自分が最も魅力に感じるもの、それはJAXAの方と向かい合ってお話を伺うことができることです。

かくいう自分も、去年、はやぶさのカプセル目当てに出かけて行って、初めてその魅力を知ったばかり(ちなみに去年、見事に洗脳された話はこちら)。

ど素人の自分にいい質問ができるわけはありませんが、相手はプロ(?)。
わかりやすく、丁寧に、時には聞いた以上(1つが3つくらい)のことを教えて下さいました。
今回は、聞いてきた話の一部を書いていきたいと思います。

 

JAXAの皆さま、暑い中、本当にありがとうございました。

 

おことわり:しつこいようですが、yochiはど素人レベルです。丁寧な説明をいただいたにも関わらず、内容を誤解したり、そもそも理解していない可能性があります。ご了承ください。この駄文を通して、特別公開の雰囲気、楽しい雰囲気が伝われば幸いです)

相模原キャンパスに到着したのは午前10時頃。
…時間はたっぷりあるな。
はやぶさのカプセルに並んだ去年と比べて、今年はまるまる特別公開に使えます。
この違いは大きいはずでした。

 
以下、順不同で、なるべくテーマごとに書いていきます。

 

IKAROS(イカロス):
「IKAROS」は去年の5月に打ち上げられた、太陽の光を「帆」に受けて進む「ソーラーセイル」です。

帆を展開した姿は、こんな感じです。

Photo

えーと、購入したトートバッグです。
他にいい画がなかったのと、つい見せたくなったので貼りました。
微妙ですみません…。

 

人垣ができていたので近寄ってみると、リーダーのM先生が熱弁を振るっていました。

内容は、形や畳み方を決めるために何回も実験したという話で、スケート場では30回もテストしたそうです。
そのうち、成功したのは2回だったとか…。

そんな苦労を重ね、最終的には一番無難ということで、この正方形のデザインを選んだそうです。

「次をやるとしたら、やっぱりこの形ですか?」
と質問してみました。
「もちろんです。実績がありますから。あそこの展示にクローバー形もありますが、これはイカロスの隅から、こう半円形に伸ばしたもので、ベースは一緒です。この形だと…」
と流れるようなお答えから、イカロスの現在と今後の話へと移っていきました。

残念ながら、このイカロスにも終わりの時が近づいているようです。
スピンすることで姿勢を維持しているのですが、徐々にスピンが落ちているそうです。
時々、燃料(フロンらしい)を使ってスピンを上げているのですが、残量が年を越せるかどうかというところだそうです。

 

それにしても、M先生の名調子はどこまでも続きます。
「…このままじゃ、いつまで経っても終わらないよ」
そう言い交わして、こっそり抜けました。
そういった訳で、大変恐縮ですが、この場をお借りしてお礼を言いたいと思います。

M先生、貴重なお話をありがとうございました。

 

あかり:
あかり(赤外線天文衛星)は、今年の6月に観測を終えたばかり。
そのせいか、人が多いようでした。
そして、質問をした方には「あかりちゃん」という同人誌(?)を配っていました。
…物で釣らなくても、人は一杯いるのに。
そう思っていましたが、おそらく、係の方を一番喜ばせたであろう質問に出くわすことになりました。
その質問をしたのは、小学生くらいの女の子でした。

「どうして、『あかり』という名前なんですか?」
すると、横から母親らしき人が付け加えました。
「この子の名前、『あかり』と言うんです」

本物の「あかりちゃん」の登場で盛り上がり、最後にはリーダーらしき人まで出てくるほど。

さて、衛星の方の「あかり」ですが、今は地球に落とすための準備を進めているそうです。

 

ASTRO-H:
このアルファベットで察しがつくと思いますが、まだ打ち上げ前のX線天文衛星です。
こちらはプレゼン形式で説明を行っていたので、途中からですが聞いてみました。

何でも透過するイメージのあるX線ですが、地球の大気は通過できないそうです。それで、こうした衛星を打ち上げて観測するのだそうです。
尻尾が伸びたような独特の形状も、なかなか反射しないX線の性質のためだとか。
観測対象は中性子星やブラックホールなど。

軌道は550〜600kmで、傾斜角は32度。
ん? こういう衛星は高度が高い方がいいんじゃないの?
「低い…ですよね??」
思わず聞くと、
「あまり高いと、他の宇宙線とかが入ってくる」のだそうです。
…なるほど。聞いてみるものだなあ。
そう思っていると、質問をしたということで、シールを頂いてしまいました。

Astroh

パンフレット上、左中ほどの黒いものがシールです。下のパンフレットはホームページからダウンロードできます。

こんな初歩的な質問でもらってしまい、申し訳ない…。
これなら傾斜角32度についても聞けばよか…いや、自分で調べます。

ASTRO-Hは、2014年の打ち上げを目指しているそうです。

 

月探査:
JAXAの月探査といえば、もちろん「かぐや」。
今年も「かぐや」の展示はかなりの存在感でしたが、新しい計画も進んでいるようです。

その中で、まず目を引いたのが、この「ペネトレータ」です。

Photo

この形からなんとなく想像できると思うんですが、このロケットを月周回軌道から落として、月面に突き刺すのだそうです。
そのスピードは300m/s。音速の一歩手前…て、月では関係ないな。
もちろん、ただ落とすだけでなく、積んでいる地震計などの観測機器が正常に動かなくては意味がありません。
そこで、月と同じような砂を作り、衝撃に耐えられるか何度も何度もテストをして、ようやく開発が完了したのだそうです。

残念なことは、当初、搭載する予定だった探査機が中止になってしまったこと。
日の目を見るといいんだけど。

ちなみに、このテスト用に作った「月の砂」は触れるようになっていて、子ども達にかなりの人気でした。
とても粒子の細かい砂でした(←子どもに混じって触ってみた)。

 

奥の一画には、薄い膜が置いてありました。
月面に薄い膜で円錐状の「テント」を張り、地表の余熱を利用して温度の変化を抑えられるのだとか。

で、つい聞いてしまいました。
「穴を掘るんですか?」
「はい??」
「穴を掘って、そこに観測機器を置くんですか?」
「穴は掘りません。そのまま観測機器を置きます」
いや、この形で、地表の余熱を利用すると聞いたら、誰でも想像すると思うけどなあ…。

竪穴式住居を。

そんな胸の内を知ってか知らずか、詳しく説明をしていただきました。
この「テント」で温度を一定に保つことができ、観測機器のバッテリーを長持ちさせることができるのだそうです。
例えば、地震計を設置して長期の観測をするとか。

…また地震計かよ?

そう思いましたが、実はこれが重要なのだそうです。
一見、地震(月震)など無いように見える月ですが、深い所を震源とする地震(月震)が起こっているそうです。
地球の重力による潮汐が原因ではないかと言われているそうですが、詳しいことはわかっていないとのこと。
地震計を設置することで、この原因と月の内部構造を解明できるのではないかということでした。
以上、受け売りでした。
間違っていないかな?

 

この観測は、「SELENE-2」という計画の1つだそうです。
「かぐや」の後継ですね。

 

震災への対応:
地震の話が出たので、震災のことも書いておきます。

計画停電の影響により、探査機を運用する時間の調整に追われた(時には、自家発電も行った)JAXAですが、震災に対する取り組みも始まっているようです。

 

「太陽発電衛星」のパンフレットを見ると(残念ながら回れなかった)、「2030年頃からの実用化」とか「静止衛星軌道に」と書いてあり、地上受電設備の画まであります。
去年聞いた時には、軌道すらあいまいだったのに、格段の進みようです。

 

また、「宇宙農業」を研究しているチームは「ひまわり作戦」と題して、ヒマワリでセシウムを取り込めないか実験を行っているそうです。
ただ、土で栽培してもセシウムを取り込めるかどうかはわかっておらず、取り込めたとしても、そのヒマワリをどう処理するかという問題もあるそうです。

内容が内容だけに、この研究が早く実を結ぶことを祈っています。

もっとも、このブースでは質問をしていません。
なぜかというと、
「富岡製紙工場の女工さんは、なぜ肌がきれいなのか?」
などと口上を述べているおじ…先生がいらっしゃって、つい遠慮していまいました…。
てか、
「絶対、(女工さんを)見たこと無いだろ!」
とツッコミをいれました。
もちろん、聞こえないように。

 

ちょっと、グダグダになってしまいましたが、今回はこれで終わります。
後編では、「あかつき」や「はやぶさ」の話を書くつもりです。
次は、もう少しまじめな話になる…はずです。

|

« 災い転じて…(7/27 ナビスコカップ ヴァンフォーレ甲府) | トップページ | 7/30 JAXA相模原キャンパス特別公開(後編) »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/27053/52359971

この記事へのトラックバック一覧です: 7/30 JAXA相模原キャンパス特別公開2011(前編):

« 災い転じて…(7/27 ナビスコカップ ヴァンフォーレ甲府) | トップページ | 7/30 JAXA相模原キャンパス特別公開(後編) »