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「無慈悲な夜」(9/10 ジュビロ磐田@エコパ)

「選手が喪章を付けてる試合を見るの、去年から何度目だ?…て、話だよ」

眞田さんの訃報から4日。
最初の試合が、このダービーでした。

思い起こすと、この約1年半の間に
大場さん震災、松田さん。
サッカー以外でも、自分は木村拓也さんの追悼試合にも行っています。
その度に思うことですが、こういうことは、これが最後になってほしいということです。

今度という今度こそ。

エスパルス 1−2 ジュビロ磐田

(以下、長文です)

  • 18:14  ジュビロに勝っても、眞田さんが帰って来る訳でも、ぽっかり空いた穴が埋まる訳でもない。でも、今夜は、内側から何かが突き上げて来るんだよなあ。うまく言えないけど。 »»

個人的な話で恐縮ですが、前日くらいから、こんな感覚になっていました。
変に集中していて、変に感覚が研ぎすまされるような感覚…

周りを見渡しても、フラッグには喪章がつけられ、自分のレプリカに喪章を付けているサポーターも見かけました。

エスパルスの選手は、練習時と入場時に白いTシャツを着ていました。
「1番」のTシャツで、現地ではよく見えなかったのですが、それぞれ眞田さんへのメッセージが入っていたそうです。

練習時のエスパルスの応援の時、そして、キックオフ直前にはアナウンスもあって、会場全体で黙祷を行いました。

今回のダービーは、明らかに「特別な」ダービーでした。

 

さて、サッカーの話です。
高原が故障、岩下が出場停止、アレックスがオーストラリア代表から戻ったばかり…
と、エスパルスにとって、苦しい状況でした。
そんなエスパルスの先発メンバーは、GKに山本海人、平岡とボスナーがCB、右SBに辻尾、左SBに太田宏介。
ヨン ア ピンと村松大輔がボランチ、その前に小野伸二。
永井がトップの位置に入り、右に大前元紀、左に高木俊幸という形でした。

若い選手が多いものの、こういう試合では普段の力以上のものを出してくれるのではないか、勝手にそう期待していました。

 

「この芝、ひどいな…」
そう言われて見ると、遠目に見ても、芝の状態は最悪でした。
夜になって気温は落ちて来たものの、湿度は相変わらずで、かなり汗をかきました。

 

前半:
オレンジのユニフォームに着替えた(?)エスパルスのキックオフで、試合開始。
試合開始直後、こちらの右サイドからクロスを上げられます。
「あ!」
これに山本海人が飛び出したんだけど、競り合いでボールがこぼれました。
しかし、これは相手のファウルで、難を逃れました。

数分後、今度は中央まだ距離のある所からFK。
いつものように、ボスナーが狙って行きましたが、壁に当たってCK。
そして、このCKも生かせません。

 

そうしているうちに、徐々にジュビロが試合を支配するようになります。
エスパルスがボールを持っても横パスが多く、効果的に攻めることができません。
時々、右サイドからクロスを上げますが、中で合わせることができません。
「…これはひどいな」
試合中、何度もそんな言葉が出ます。
…やっぱり高原が。
それでも何とか、最後の所では足を出し、ぎりぎりの所でしのぎます。

前半25分過ぎ、こちらの左サイドからクロスが入ります。
このピンチ、一度は海人が防ぎますが、こぼれたボールをジュビロの選手に拾われます。
がら空きのゴールにシュート。
思わず叫びました。
「クリア! クリア! クリア!」
決定的な場面でしたが、シュートは枠を外れました。
…ん? DFがいないのに、なぜ「クリア」と叫んだのだろう?
そう思った時、ちょっと不思議な気持ちになりました。

危険な場面は続いて、30分頃にも、ミドルシュートを打たれますが、わずかに上に外れます。

「今まで、こっちが打ったシュートは1〜2本かな?」
思うようにならない試合展開にいらついて、そんなことを言ってしまいました。

 

前半終了間際、ペナルティエリアのすぐ外でファウルを取られます。
「??」
どういうファウルなのか、自分の目にはよくわからなかった…
「海人」コールを繰り返す中、駒野のFK。
海人がパンチング。
…止めた。
そう思いましたが、詰めてきたジュビロの選手が蹴り込みました(蹴り込む前にゴールを割っていたようで、記録は駒野のゴール)。0−1。

一瞬、静まり返りました。
いつもはびっくりするくらい、何事もなかったように応援を続けるゴール裏ですが、この一瞬だけは本当に静まり返りました。

間もなく、前半が終わりました。
引き上げてくる選手達に声援が送られました。

 

ハーフタイム:
かなり汗をかいたので、お茶で水分補給。
ほとんど一気飲みして席に戻ると、他会場の途中経過が表示されました。
「S大阪か。こんな表記、初めて見るな」
そう言っていると、「C」大阪に変わりました。
「なんだ、今の??」
その時は、それで終わりました。
しかし、後で自分たちの身にも降りかかることになろうとは…

それはともかく、この時のツイートがこれです。

  • 19:57  前半終了、0-1。よくない。それでも、ぎりぎりの所でしのいでいたのに、最後で…。 »»

その後で付け加えました。

  • 20:00  でも、もっとできるはず。後半、やる »»

打っている途中で、応援が始まりました。
後半の始まりです。

 

後半:
後半から、永井に代わってアレックスが入りました。
それが功を奏したのかどうかわからないんだけど、徐々にエスパルスが盛り返していきます。
ヨン ア ピンは初めて見たんだけど、テクニックがあって、ボールをうまくさばいているように見えました。

 

そんな後半15分過ぎ、バックラインから右サイドに出したボールが呼吸が合わずインターセプト。
カウンターで一気に持ち込まれると、最後は中央の前田につながれてゴール。0−2。
今回は、約半数が応援を続けました。
自分もその一人ですが、
…このまま、終わってしまうのか。
そんな、重苦しい気持ちを振り払おうとする面もありました。

こんな状況の中、加入したばかりのフレディ・ユングベリが呼ばれます。

そのユングベリが交代の準備をしている時でした。
右サイドの伸二から、ゴール前に浮かせたパス。
ここからつないで、最後は元紀がミドルシュート。DFに当たりコースが変わったようで、GKは動けませんでした。1−2。

 

そして、後半20分、伸二に代わってユングベリが入りました。
交代が、場内にアナウンスされます。
「岡根じゃないよ!」
信じられないことに、スコアボードに表示されたのは岡根の名前。
まさか、ここでもミスをするとは…

 

さて、初めて見るユングベリです。
…運動量は少ないな。
それが第一印象です。

それでも、後半25分過ぎには、ドリブルから左サイドにスルーパス。
チャンスを作ります。
「面白いパスを出すなあ」

後半29分、辻尾に代わって杉山浩太。
おそらく、村松大輔が右SBに下がったと思うけど、はっきりはわかりません。
この頃になると、暑さと興奮で冷静さを失っていて、実は記憶が曖昧です…。

 

後半40分近く、ペナルティエリアの左側、すぐ外の位置でFKのチャンス。
ユングベリが蹴ったボールは、弧を描いてニアへ。
「お!」
思わず決まったと思い、飛び上がりましたが、ほんの少し左でした。

ジュビロが下がって守りを固めるようになると、ようやく、エスパルスが攻めるようになりました。

4分の追加タイム、右サイドからユングベリがミドル。
「お!」
このグラウンダーのシュートも、ゴール右隅に決まったと思いました。が、わずかに右。
さらに、終了間際にも、誰かが右サイドからループシュートかクロスを上げましたが、これも決まりませんでした。

結局、このまま試合終了。1−2。

 

試合後、あいさつにやってきた選手に、ブーイングが起こりました。
今季、何回も大量失点をして負けているんですが、その時でも起こらなかったブーイングが起こりました。

 
 

「この試合で、敢えてブーイングされることの意味を、選手には考えてもらいたいな」
駅に向かう途中で、そう言われました。
…一理ある、いや、正論だ。
そう思いながらも、言い返しました。呆れるほど月並みな言葉で。
「こんな時に、ブーイングする気にもなれないよ…」
まあ、普段からブーイングをしないのですが。

…とにかく、ここは明るい話題に切り替えよう。
そう思って話題を変えました。
「ところで、ユングベリは運動量はなかったけど、よかったな」
「え? 全盛期に比べると落ちたなあ…と思っていたんだが」
…身もふたもないな。
結局、足早に駅に向かいました。

 

満月に近い月が、月だけが明るく照らしていました。

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