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あの勇気を。(9/14 ナビスコカップ アルビレックス新潟)

…やっぱり、ダメだ。

眞田さんの現役時代の映像が流れると、隣の女性はハンカチを出して、目頭を押さえました。
自分は冷静に見ていたつもりだったんだけど、鈴木克馬さんの選手紹介が始まったときには、もう声がかすれていました。
 
この日は、眞田さんが亡くなってから、初めてのホームゲーム。
アウスタの一画にも献花台が設けられていました(仕事帰りに花を調達し損なった自分は、合掌だけ…)。
 
誰にも見られないように表情を直し、一息つくと、日本酒をグビリと飲みました。
…何しに来たんだか。

エスパルス 2−1 アルビレックス新潟

(以下、長文です)

この日のアウスタは、湿度は高めでしたが、昼の暑さに比べるとウソのように涼しくなりました。
風はなく、半旗にされた両チームのフラッグが垂れ下がっていました。


ダービーから中3日。
コンディションに配慮したこと、さらに小野伸二まで故障した(!)こともあって、エスパルスは先発メンバーを大きく入れ替えていました。

CBは平岡と岩下。右SBには村松大輔。
MFにはヨン ア ピン、山本真希、アレックス。
トップには鍋田亜人夢が入り、右に大前元紀、左に高木俊幸でした。
 
また、新潟のサブGKにはレンタルされたばかりの武田が入っていて、名前がアナウンスされると、大きな拍手が起こりました。

 

キックオフ前に黙祷。
新潟の選手はセンターサークルの所で半円になって、エスパルスの選手は、肩を組み合って黙祷しました。
新潟の選手、スタッフ、サポの皆さま、黙祷にご協力下さり、ありがとうございました。

 

前半:
…ヨン ア ピンの1ボランチかな。
そんなことを考えていた前半6分、短いパス交換から入れ替わられて、完全に裏を取られます。
…外せ。
そんな呪い願いもむなしく、左隅にゴール。0ー1。あっという間のことでした。
まだ、ダービーの悪い流れを引きずっているようでした。

 

失点後も、あまりいい所がありません。
新潟に前からプレッシャーをかけられ、とくにヨン ア ピンの所でプレッシャーをかけられて、横パスが多くなります。
しかも、新潟は左右に開こうとするボールを狙っているようで、何度もボールを失いました。

そんな前半15分、左サイドから俊幸がクロス。
これを、ファーサイド深い所に走り込んだ元紀がヘッドで合わせます。
…惜しい。
GKがブロックするのを見て、そう思った次の瞬間、ブロックしたボールがゴールの中に吸い込まれました。1−1。
これで場内の雰囲気は変わりました。

 

さらにエスパルスのチャンスは続き、すぐに左CKを獲得。
残念ながら、このボールはGKがキャッチしましたが、ボールを持ったまま歩いて、左足がペナルティエリアの外に。
「おい!出た」
周りの人と同じように叫びましたが、これは反則とはなりませんでした。
※後で調べたら、ボールの位置で判断するようです。

 

ピンチもありました。
前半20分過ぎ、新潟のカウンターを受け、こちらの左サイドを破られます。
エスパルスの選手が1人戻りましたが、一発でかわされて、ゴールライン際からシュート。
これを海人が弾きます。
「クリア!」
なんとかクリアします。
その直後、ボールを受けた鍋田亜人夢が後ろから倒されました。
危険な場面に興奮していた自分は、
「カード!」
と叫んでしまいましたが、ここは注意だけでした。

さらに前半25分過ぎには、新潟のミドルシュートがバーを叩きます。

 

それでも、次第にエスパルスが支配するようになりました。
前線からの守備で、新潟にプレッシャーをかけ、ボールを奪います。

1トップに入った鍋田亜人夢は、高原ほどにはボールを収めることはできませんが、裏を狙ったり、守備に走り回ったりと、かなり効いていました。

後ろからは、太田宏介が何度も左サイドを駆け上がり、チャンスを作ります。
ヨン ア ピンも人に強いところを見せ、ボールを奪われても奪い返し、さらにはゴール前にまで攻め上がります。

他の選手もいい動きをしていましたが、個人的に目についたのは真希でした。
プレッシャーを受けるヨンアピンのところにフォローに下がったり、スペースに走り込んだり…
とても試合から遠ざかっていたとは思えないような、渋い動きでした。

ただ、なかなか得点することができません。

 

前半35分過ぎ、左からのクロスをアレックスがニアで合わせますが、GKに防がれました。

前半40分頃には、右サイドを崩して、元紀のスルーパスから最後は真希がシュート(?)を放ちましたが、これはゴール前を流れていきました。

チャンスを作りながらも、勝ち越し点は奪えないまま、前半を終わりました。

  • 19:53  前半終了、1-1。追いついてよかった。なにげに真希がいい動きをしてる気がする。あとはDFがやらかさなければ… »»

えーと、DFを信用していない訳ではないけど、パスミスもあったもので…
以上、言い訳です。

 

後半:
ホーム側からアウェイ側へ、少し風が出て来たようでした。
後半開始から、村松大輔に代わって辻尾が右SBに入りました。

後半10分、長いクロスから、元紀が裏を取ります。
GKと1対1。
「決めろ!」
決定的なチャンスでしたが、シュートはGKの正面。
ずっこけました(古い言い方だな)。


後半に入っても、エスパルスがポゼッションする時間が続きました。
それに伴って、攻めきれず、横パスやバックパスをする場面も増えました。
すると、次第に不満の声が上がるようになりました。
若手主体のメンバーなのに「何を贅沢な…」と思う人もいるかもしれませんが、そのくらい、このメンバーに手応えを感じるようになっていました…。


そして、ついにユングベリが呼ばれます。
その時点で、スタンドは早くも異様な雰囲気に包まれました。

後半17分、ユングベリが真希に代わって入りました。
…大丈夫かな?
そう思ったのは、前半、真希が攻撃のアクセントとして効いていたから。
…バランスが崩れないかな?

そのユングベリは入ってすぐ、FKからのボールをシュート。
これはDFに当たって、CK。
このCK、最後は岩下がシュートしますが、岩下はふかしてしまいました。
「いわした〜」
自分の他、あちこちからため息のような声が出ました。


その後も、やはり、エスパルスが攻めます。
真希が抜けてバランスが崩れるどころか、突破力のあるユングベリが入ったことでボールが収まるようになり、攻撃に厚みが出るようになりました。


後半25分頃、ユングベリがエリア内でDFと接触して倒れます。
そのまま、なかなか立ち上がりません。
…まさか、ユングベリまで。
つい、悪い方に考えてしまいます。

ユングベリはピッチの外に出ると、指を念入りにテーピングしてから、試合に戻りました。
手を振ったりして、まだ痛そうでしたが…。


数分後の後半29分。
「負傷した」ユングベリから、右のアレックスにスルーパスが出ます。
これを受けたアレックスは裏に抜け、さらに、ゴール前でDFをかわしてシュート。
見事に、ゴール左隅に決まりました。2−1。
「おっしゃー」
ようやくの勝ち越し点に、飛び上がって叫びました。


後半37分、エスパルスは最後の選手交代。
鍋田に代わって、杉山浩太。
もちろん、守備固めです。
ピッチを後にする亜人夢に、大きな拍手が起こりました。

 

後半40分過ぎには、右サイドを俊幸と入れ替わった辻尾が抜け出し、角度のない所からシュート。
しかし、GKがキャッチ。
3点目がほしいところでしたが、決めきれません。

 

後半42分頃、カウンターを受けそうになった宏介が、相手選手を倒して、イエロー。
…まあ、仕方ないか。
と思っていると、さらに抗議したアレックスにもイエロー。
これは、もったいなさ過ぎる…。
 

追加タイムは4分でした。
「長っ」
と思わず声が出てしまいましたが、実際、新潟に危険な場面を作られました。

CKの後、右サイド(こちらの左サイド)からのクロスを、ヘッドで合わされました。
「あ!」
決定的でしたが、このシュートは枠を外れました。


さらに、もう一度CKのピンチ。
今度は、DFがなんとかクリアしたところでタイムアップ。
2−1。


自分にとっては久しぶりの勝ちでしたが、この日は勝ちロコも、ガニャーもなし(2週間後に、アウェイの試合を残してるからのようです)。

そんな中、始まった「王者の旗」。
いつものようにタオルを掲げ、喜びのままに歌い始めました。
「君は見たか あの瞳を 君は見たか あの勇気を…」

…ダメだ。
突然、感情が込み上げて来て、声が出せなくなりました。
2番に入ってから、なんとか歌い直そうとしたものの、できません。
まさか、ここまで感情をコントロールできなくなっているなんて…。



支度を終え、外に出ると、大勢の人たちが献花台を写真に収めていました。
その脇で、もう一度、献花台に向かって手を合わせると、スタジアムを後にしました。

  • 21:31  バスの中です。勝ってよかった。久しぶりの「王者の旗」だったのに、ボロボロだった。「あの勇気を…」から先、歌にならなかった… »»
 

こういう気持ちも、この試合を最後にしよう。

もう前を向くことにしよう。

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