« 狂った歯車(9/21 法政ー立教1回戦) | トップページ | (4)連敗…(9/22 立教ー法政2回戦) »

幻。(9/21 広島カープ)

試合開始直前に、両監督がメンバー表を交換します。
両チームのスタメンはすでに発表されていて(私が到着した時には、もうスコアボードに表示されていた)、それは形式的なものに過ぎないはずでした。

「なんか長いな…」
友人の声に、オーロラビジョンを見ると、原監督が何かを訴えているようでした。
「何かあったのかな?」
…まさか杉内がケガとか。
そんな考えを振り払います。
やがて、輪が解け、いつもの試合前に戻りました。

ところが。
守備につく選手のアナウンスが始まると、
「…キャッチャー、阿部に代わりまして、井野卓」
「ええ〜」
ドーム中がどよめきました。

ジャイアンツ 4−7 カープ 

(以下、長文です)

さて、改めて打順を確認すると、次のとおりです。
長野ー松本哲ー井野ー村田ー高橋由伸ー坂本ーロペスー寺内。
「村田の前で、必ず『切れる』ということだもんな…」
冷静さを取り戻した友人が呟きました。
なにしろ、井野の打率はここまで、.000。

ジャイアンツの先発投手は、杉内。
対する広島の先発投手は、前田健太。
広島とは前週にも対戦していて、その時には、この前田健太に0―10という大敗を喫しています…

…阪神が負けてくれないかな?
正直、そんなことを考え始めました。
言い忘れていましたが、ジャイアンツのマジックは「1」
そして、マジック対象チームの阪神はこの時、7ー7で延長戦に突入していました。

 

1回表:
先発の杉内は、丸、菊池と打ち取ります。
そして、キラも打ち取ると、杉内コールが起きました。

…キャッチャーが代わって、やりにくくないのかな?
そんな疑問が浮かんだくらい、あっさりと終わりました。

1回裏:
長野は三振。松本もファーストゴロに倒れ、2アウト。
そして、3番・井野。
…え!?
前田の変化球に、とんでもない空振り三振。
…これは、本当にバッティングは期待できないな。
ある意味、これで決心がつきました。

2回裏:
先頭・村田はピッチャー前に弾んだゴロ。
前田健太が1塁に送りましたが、これが逸れてセーフ。

このチャンスを生かしたいところでしたが、由伸、坂本と空振り三振。

ロペスもサードファウルフライに倒れ、攻撃を終わりました。
走者を進めることもできないまま…

 

3回裏:
先頭、寺内の打球は二遊間へのハーフライナー。
これをワンバウンドで捕った菊池が素早く送球してアウト。
「セカンド、うまいなあ」
友人の言葉に、ツッコミを入れました。
「それ、GWにも言ってた」

杉内は三振に倒れた後、長野の打球はセカンドの左へ。
これも難しい打球でしたが、菊池がうまくさばいてアウト。
「菊池、いいなあ~」
また、賛辞が始まりました。

 

4回表:
先頭・丸を四球で出すと、菊池はバントで送って1死2塁。

このチャンスに、キラはレフトにうまく弾き返すタイムリーヒット。0―1。
あっさり先制されました。

4番・エルドレッドは空振り三振に打ち取りましたが、梵にはショートの右を抜けるヒット。

「!?」
廣瀬の打球は、レフトポール際へ伸びましたが、わずかにファウル。
…危なかった。
ほっと胸を撫で下ろしたのも、つかの間。
フルカウントになった後、廣瀬の打球はレフトスタンドへ飛び込みました。
…打ち直されるとは。
この3ランで、0―4。
前田健太であることを考えると、あまりに重すぎる…

4回裏:
先頭、松本が四球を選びます。
打順は、3番に入った井野。
…これならバントだ。
そんな期待(?)をしましたが、強行して、この打席も空振り三振…。

4番・村田はセカンドゴロで、ダブルプレイ。
先頭打者を出しながら、このチャンスも逃しました。

 

阪神とヤクルトが引き分けたというささやきが聞こえて来たのは、いつだったろう?
とにかく、この日に優勝するためには、逆転して勝つ以外なくなりました。
例え、難しくても。

 

5回裏:
この回も先頭、由伸が四球を選びます。

しかし、坂本がレフトフライに倒れると、ロペス、寺内と連続三振。
この回も、走者を進めることができないまま、チャンスを逃しました。

もっとも、まだ悲観はしていませんでした。
…球数はそこそこ投げてるし。
前田健太の球数は、すでに70球を超えていました。
…終盤にチャンスはあるはず。
そう思っていました。

 

6回表:
先頭、菊池の打球は、レフトスタンドに飛び込むホームラン。0−5。
「あんな風に打たれるなんて」
友人が呟きました。
…小さい身体で。
そう思いましたが、ホームランは10本。
意外に打ってるんだなあ。

ここから、杉内は2アウトを取ります。
ところが、今度は梵に、センター左にホームラン… 0−6。

…勢いに乗ってるな。
初のクライマックスシリーズ出場に向けて結束する、広島の勢いを感じました。
もっとも、これで終わりではありませんでした。

前の打席でホームランを打った廣瀬は四球。
小窪の打球は右中間、回り込んだ松本が処理…と思った次の瞬間、後ろに逸らしてしまいました。
もちろん、ライトの長野がバックアップしましたが、1塁走者は一気にホームイン… 0−7。

「ポカン、ポカンと、これじゃどうにもならないんだよな」
やや怒りモードの友人の後を引き取って、言いました。
「しかも、次(の回)は、杉内に打順が回るし…」

なお、2死3塁のピンチでしたが、ここは杉内が石原を三振に取りました。

 

7回裏:
7回表、前田健太に代打が出たため、広島の投手は今村に代わりました。

CSに向け、負けられない試合が続く広島からすれば、前田健太を休ませるのは当然かもしれません。
ただ、どうしても、
…舐めやがって。
という気持ちもわき上がってきます。

ともあれ、前田健太が続投していたらノーチャンス(←球数の話は?)。
わすかに可能性が出てきました。

 

井野には代打・ボウカーが出ると、レフトの前に落とすヒット。
「ボウカーの季節だなあ…」
友人が呟きました。
去年、レギュラーシーズンで大した活躍をしなかったボウカーが、ポストシーズンに活躍した話はあまりにも有名なので、省略。

村田はレフト前…と思ったら、ショートライナー。

2アウトとなった後、坂本の打球はレフトの左へ鋭い打球。
「!?」
一瞬期待しましたが、これはレフトが追いつきました。

今村に代わっても、無得点だった…

 

8回表:
井野に代打が出たため、河野がマスクを被りました。
ピッチャーは、7回から高木京介に代わっていて、若いバッテリーになりました。

直後、河野がキラの打球を追いかけて、あわや広島のベンチに飛び込みそうになりました。
一瞬、血の気が引きました。
…万一のことがあったら、誰がキャッチャーをやるんだよ。
まあ、若い選手はそのくらいの方がいいんだけど。

村田が上に弾いて走者を出しましたが、無失点でしのぎました。

 

8回裏:
ふと、スコアボードの時計を見て、びっくりしました。
まだ、20時10分を回ったばかり。
プロの試合とは思えないくらい速い展開でした。

広島の投手は、横山に代わりました。

その横山から、先頭・ロペスがレフト左へのヒットで出ると、代打・藤村もレフト前に弾き返し、無死1・2塁。

1アウトになった後、長野の打球はライトへ。
「!?」
フェンス直撃…も、シングルヒットで1死満塁。

このチャンスに代打・石井。
…何でもいいから、つないでくれ。
そういう気持ちでしたが、ファーストゴロ。
この間に3塁走者がホームイン。1−7。
…点が入っても、これでは…

2アウトとなり、チャンスがしぼんだように見えた時でした。
ボウカーの打球はライトに上がりました。
…え?
ボールはライトスタンド最前列に飛び込みました。
この3ランで、4―7。
「ボウカーの季節だなあ!」
再び、いや、今度は友人が叫びました。

村田はセカンドゴロで、4点で攻撃を終わりました。

9回裏:
ミコライオがマウンドに上がりました。

先頭・河野は鋭い打球でしたが、ライトフライ。
坂本もセンターフライに倒れ、2アウト。

それでも、ここから粘りを発揮します。
ロペスがセンター左へヒットを打つと、藤村もセカンドの後ろに落とすヒットで、2死1・2塁。

ドームの雰囲気は一気に盛り上がり、チャンステーマ「勝ち取れ」が始まりましたが、立岡はショートゴロ。
試合終了、4―7。

 

「こういう優勝がかかった試合だから、『何か起こる』と思ったんだけどなあ…」
友人は、自分に輪をかけて楽観的です。
「石井のファーストゴロで、流れを止めちゃったんだよなあ…」
そんなことを言いながら、重い足取りで帰りました。
なにせ、昼(大学野球)と夜で連敗。

口ではあれこれ言っていても、精神的なダメージは大きかった…

 

翌日。
駅でスポーツ新聞を買い、それで、阿部慎之助が帯状疱疹だったことを知りました。
「それならCSは大丈夫かな…」
骨折などの重傷を心配していただけに、少し安心しました。
「まあ、めちゃくちゃ痛いらしいけど」

スポーツ新聞をさらに読み進めて行き、阿部から井野への変更は代打ではなく、先発が訂正されることを知りました。
ふと、疑問が浮かびました。
「じゃ、昨日、阿部が4番だったら、井野は第◯代四番打者になっていたのかな??」

打率000なのに。

 

38G-Po(ジーポ)

|

« 狂った歯車(9/21 法政ー立教1回戦) | トップページ | (4)連敗…(9/22 立教ー法政2回戦) »

ジャイアンツ」カテゴリの記事

スポーツ」カテゴリの記事

野球」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/27053/58254093

この記事へのトラックバック一覧です: 幻。(9/21 広島カープ):

« 狂った歯車(9/21 法政ー立教1回戦) | トップページ | (4)連敗…(9/22 立教ー法政2回戦) »