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挽回。(11/2 東北楽天ゴールデンイーグルス@Kスタ宮城 日本シリーズ第6戦)

「いやー、意外と田中は打てるんじゃないかと思うんだよね」
そう言われたのは、仙台に向かう車中でのこと。
…おいおい、何を根拠に。
普段、楽観的な自分でも、そう思ってしまったのには訳があります。

この日対戦する楽天の先発投手は、田中将大。
ここまでシーズン無敗で、公式戦も30連勝。
おそらく球史に長く残るであろう成績を上げていて、正直、打つのは難しいように思えました。

もっとも、そうも言ってられない事情があります。
2日前、エース・内海を立てて臨んだ第5戦、9回裏に同点に追いつきながら、延長10回に西村が崩れて敗戦。
先に王手をかけられてしまいました。

ここまで来たら、やるしかありません。
相手が誰であろうと…

ジャイアンツ 4−2 ゴールデンイーグルス 

(以下、長文です)

「週2回も来る所じゃないだろ〜」
自嘲気味に、互いに言い合いながら仙台へ向かいました。
そう、第1戦を観に行ってから1週間。
やっぱり、常識人のやることではないなあ…

さて、第2戦以降の状況をまとめます。
第2戦 ●1−2
第3戦 ●1−5
第4戦 ○6−5
第5戦 ●2−4(延長10回)

「5試合で50安打くらい(記録を見ると51安打)打たれてるんだよな」
そんなことを言ってしまうくらい、劣勢でした。
ちなみに、ジャイアンツの安打は半分以下の24安打。
「よく、まだ日本シリーズをやってるよな…」

さて、試合の話に入ります。
指名打者が使えるこの第6戦、当然、スタメンを少し変えていました。
打順は、
長野ー松本哲ー高橋由伸ー阿部慎之助ー村田ー坂本ーボウカーーロペスー寺内。
なかなか調子の上がらない慎之助ですが、この日も4番。
それから、田中があいてということで、2番・松本哲、7番・ボウカーと左打者が入っていました。

ジャイアンツの先発は、菅野。
楽天の先発・田中とは第2戦でも対戦していて、その時には田中が完投勝利しています。
その借りを返すことができるか。

晴れていて、風もありませんでした。
…まあ、それでも寒かったんだけど。

第1戦とは違い、ライトスタンド上段席にも楽天ファンが多く見られました。
その代わり、ビジター応援席にジャイアンツファンが流れたようでした。
…あ、これが本来の姿か。

 

1回表:
1死から、松本はピッチャーゴロ。
軽快に打球を捌く田中を見て、友人がつぶやきました。
「守備もうまいんだなあ。」
「何を今さら」と思われるかもしれませんが、リーグが違うと、なかなか見る機会もなく…

由伸はセンターフライ。
3人で攻撃を終わりました。

2回裏:
1アウトから、枡田に四球。
松井稼頭央のラインドライブがかかった打球はライト線。
「切れろ、切れろ!」
友人の叫びも虚しく、一杯に入りました。
1塁走者がホームを駆け抜けました。
…ああ、先制された。

しばらくして、少し冷静になったところで気づきました。
…あれ? 前進守備だな。
よく見ると、1死2・3塁。
この時には気がつかなかったのですが、松井稼頭央の打球はエンタイトル2ベースで、1塁走者は3塁に戻されたそうです。

嶋はサードゴロ。
前進守備でしたが、村田はホームに投げられません。0ー1。
結局、先制された…。

なおも、2死3塁で、聖澤は強いファーストゴロ。
…しのいだ。
そう思った次の瞬間、ロペスがトンネル。
「ああ!」
これで3塁走者がホームイン。0ー2。
相手投手が田中であることを考えると、あまりにも痛すぎる…

岡島はショートゴロ。
ようやく、楽天の攻撃が終わりました。

 

3回裏:
2アウトから、ジョーンズはファーストファウルフライ…と思いきや、ロペスが落球。
…またかよ。
それでも、菅野はジョーンズをサードゴロに打ち取りました。
「菅野はこうなんだよなあ…」
友人が感心したように言いました。

4回表:
2アウトから、慎之助は左中間を破る2塁打。
チャンステーマ「ファイター」が始まりましたが、村田は変化球に空振り三振。
この回も無得点。

「あれ?まだ4回か」
そう言われて、言葉を返しました。
「自分では、もう4回かという感覚だけと」
「いや、かなり負けている気がして」

 

5回表:
先頭、坂本はレフトフェンス際まで飛ばす、2塁打。
「(スタンドに)入ったかと思った」
何はともあれ、無死2塁のチャンス。
チャンステーマ「バタフライ」が始まりましたが、ボウカーは空振り三振。

「こうなったら、ロペスに取り返してもらうしかないな」
そう言われたのを覚えています。
何球目だったろうか、ロペスの打球がレフトに伸びました。
元の位置から動かないレフトに、
…あれ?レフトフライか。
と思った次の瞬間、レフトが下がり始めると、ボールはレフトスタンドに飛び込みました。今度こそ、ホームラン! 2−2。

 

これで終わりません。
寺内が1・2塁間を破るヒットで出ると、長野もレフト右に弾き返すヒット。
この打球に、寺内は思い切りよく3塁へ。1死1・3塁。

2番・松本には代打・亀井。
1ボール2ストライクから、1塁走者がスタート。
キャッチャーが送球したところで、寺内がホームを狙いましたが、挟まれてアウト。
その時はよく見えなかったけど、キャッチャーからの送球を田中がキャッチして、挟んでいる…。

チャンスを逃したようにも見えましたが、亀井が四球を選んで、2死1・3塁。

3番・由伸は追い込まれてから、鋭くセンター左に弾き返しました。3ー2。
とうとう逆転。

なおも2死1・3塁で、慎之助。
たしかストライクが入らずボール3まで行きますが、打ち上げてしまい、ショートフライ。

それでも。
「逆転したのは大きい」
「もう1〜2点欲しかった」
そんなことを言い合いました。

 

5回裏:
「とりあえず、この回を抑えて…」
そんなことを言っていた矢先、嶋にセンター前に抜けるヒットを打たれます。

聖沢にバントで送られると、岡島は深いレフトフライ。
嶋はタッチアップして、3塁へ。
やや間があってから、
「ボウカーだからな」
「左投げだから」
と言い合いました。

それでも、この2死3塁のピンチ、菅野は藤田をレフトフライに打ち取りました。
すると、「菅野」コールが起きました。

6回表:
村田の打球はライト線。
…入れ!
その願い通り(?)、ライト線一杯に入り、2塁打。

坂本はショートへの打球でしたが、ショートが1塁に投げられず、内野安打。

無死1・2塁で、7番・ボウカー。
「ボウカーはバントが得意という印象はないんだよな…」
そんなことを言っていると、ボウカーは3塁線にバントを決めました。1死2・3塁。
えっと、ボウカー、失礼しました<(_ _)>

ロペスは高く弾んだサードゴロで、村田がホームイン。4ー2。
なおも、2死3塁でしたが、寺内はキャッチャーファウルフライ。

「もう1〜2点欲しかったな」
と言い合いました。

こればっかだ。

 

7回表:
長野が打席に入ったとき。
「あれ?急に緩い球を投げるようになったな」
どうも、田中は組み立てを変えたようでした。

亀井にも緩い変化球から入ります。
それで、ということもないだろうけど、2アウト。

由伸がセンター前に弾き返すと、暴投もあって、2死2塁。

慎之助の鋭い打球はライトの左へ。
…タイムリーだ。
そう思いましたが、ライトがスライディングキャッチ。
「…」
追加点のチャンスを逃しました。

 

9回表:
この回も、田中がマウンドに上がりました。
正直、
…まだ投げるのかよ。
そう思いましたが、考えてみれば、まだ2点差。
追いつくことは不可能ではないし、逆転したら連勝は継続することになります。
続投もありか。
もっとも、ここに付け込み、ダメ押ししたいところ。

1アウトから長野に打順が回ると、応援歌が始まりました。それも前奏から。
しつこいようですが、トランペットはありません。
それでも、かなり正確に歌い上げたと思う。

まあ、その甲斐も無く、長野はショートゴロ…。

続く亀井の打球は、センター前にポトリと落ちます。
楽天の野手が交錯している間に2塁へ(記録は2塁打)。

しかし、由伸は空振り三振。
この回も追加点、ダメ押しのチャンスを逃しました。

 

9回裏:
8回を三者凡退に抑えた山口が、この回もマウンドに上がりました。

銀次の強い打球は、セカンド正面のゴロ。
1アウトを取ったところで、原監督が出てきました。
「いいぞ、山口」コールの中、マシソンに代わりました。

マシソンは第1戦、第2戦では不安定なところもありました。
が。
ジョーンズを空振り三振に打ち取ると、マギーも高めのストレートで空振り三振。
連続三振で試合終了、4ー2。

夜空を見上げ、両腕を突き上げました。
普段はそんなこと、したこともないのに。
そして、「ビバ」を歌い終わると、見知らぬ人たちとタッチを交わしました。

 

「よかった。明日も試合ができる」
2次会が終わり、そんなことを言いながら、球場を後にしました。

帰り道、そこかしこでジャイアンツファンが応援歌を歌いながら、歩いていました。
いつまでも、余韻に浸っていたいような夜でした。

「本当に、よく逆転したよ…」
そんな時に、しみじみ言われました。
「2点取られた時は、ダメかと思ったよ」
…え? 田中は打てるんじゃなかったの??

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