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いちばん長い日。(12/6 ヴァンフォーレ甲府)

スタンドに座っていると、外の駐車場からチャントが聞こえてきました。
…(もうすぐやって来る)選手バスを応援するんだな。
そう思った時に言われました。
「あのアウェイ柏戦で、交差点でやったのを思い出すな」

あのアウェイ柏戦…
05年、残留を争った柏との直接対決。
この時、スタジアムに向かう途中で選手バスに遭遇し、居合わせた人達と一緒に声援を送りました。
試合は終了間際のゴールで逆転勝ち。残留を決めました。
…腹が決まりました。
「よし、行こう!」

外へ出ると、すでに多くの人が集まっていて、チャントを歌っていました。
私達もその輪に加わり、選手バスが来るまで一緒に歌いました。

次第に胸にこみ上げて来るものがあって、呟きました。
「この試合は、そういう試合なんだなあ…」
激しく今更ですが。

こうして長い1日が始まりました。
いや、もう「始まっていました」と言った方が正確かな。

エスパルス 0−0 ヴァンフォーレ甲府

(以下、いつもより長文です。)

これを読むような人はとっくにご存知だとは思いますが、一応、状況を整理します。
この最終節を前にして、エスパルスの順位は15位。
降格圏の大宮アルディージャとの勝ち点差はわずかに「3」。
得失点差に至っては「ー18」で並んでいます。

つまり、この最終節、エスパルスが引き分け以上でJ1に残留。
万一負けた場合には、大宮が勝つと、得失点差でJ2へ降格となります。

というわけで、清水の街は雰囲気が違っていました。

 

…あれ?
駐車場に着いたのは、ほぼ駐車場が開く時間。
それなのに、すでに到着が遅れた名古屋戦と同じくらいの入り。

  • やっぱり駐車場の埋まりも早いかな?
    posted at 11:34:51
  • アイスタ到着。 やっぱり人が多い。。(゜ロ゜)
    posted at 12:06:23

行列していると、TwitterのTLに駐車場情報が流れてきました。
…もう満車になった駐車場があるのか。
そう思って公式ホームページを開いて、びっくり。
そこには、上から下まで「満車」の文字が。

  • まさかの全満車かよっ>RT
    posted at 12:40:12

見てのとおり、この時、キックオフの約3時間前…

そして。

開門時間の予定は13時だったと思いますが、10分早い。
まあ、「そのくらい、大差ない」と言ってしまえばそれまでですが。

 

さて、エスパルスのスタメンは次のとおりです。
GKは櫛引。CBには平岡とヤコヴィッチ、右SBには河井、左SBは吉田豊。
ボランチは本田拓也と竹内、トップ下に石毛。
右MFに大前元紀、左MFは高木俊幸、1トップはノヴァコヴィッチ。

  • 変えて来なかったね。。
    posted at 13:25:21

こう呟いたのは、前日のローカル番組「スポーツパラダイス」で、戸田さんが「長沢駿を先発で使うべき」と話していたから。
駿は前節の柏戦でも、途中交代で出場して流れを変え、ゴールも奪っています。
ただ、まだ怪我から復帰したばかり。
…まだ先発では無理なんだろうな。
いずれにしても、この長沢駿と、川崎戦で決勝ゴールを決めた村田は、勝負所で出てくるはずでした。

もっとも、このツイートは後で、
「変わってるじゃないか!」
とツッコミを受けることになります。
いや、六平(むさか)から石毛への変更に、どういうわけか気づかなかったんだよなあ…

 

さて、この試合では選手紹介の前に、歴代の監督・選手のメッセージビテオが流れました。
この時には死角で見えなかったけど、それは素晴らしいものでした(あとで録画した某特別番組で見た)。

そして、試合開始直前には、

  • 森アナがリフティングを成功させただと…(映像だけど
    posted at 15:22:19

いつも試合前に流れていた「スポーツパラダイス」の番宣。
それは森アナがリフティングに失敗するというものでしたが、この日の映像では成功して、思わず拍手。
わざわざ特別バージョンを用意してくれたことに感謝です。まあ、リフティング5回ですが。

何から何まで、この日は特別でした。

冷たい西風が吹き付けてとても寒い日でしたが、ピッチレベルではあまり影響なさそうでした。

 

前半:
エスパルスのキックオフで試合開始。
前半は、アウェイ側からホーム側に攻める風下です。

立ち上がり、エスパルスは出足がよく、セカンドボールを拾って攻め続けます。

前半2分頃、左サイドでFKを獲得すると、大きな「ゴール」コール。
このキックは壁に当たりましたが、こぼれを拾って波状攻撃。
試合開始早々、ずっと「ゴール」コールが響き続けます。

うまく試合に入ったように見えたエスパルスですが、得点できないうちに、徐々に甲府が巻き返してきます。

 

ふと見ると富士山が顔を覗かせていた、前半10分過ぎ。
「甲府に、まわされてる」
とメモに書いてます。
ベテランの山本英臣を中心とした甲府DFがよく、何度もパスをカットされ、セカンドボールを拾われ、支配されるようになりました。

前半14分頃、山本英臣にカットされると、距離のある所からすぐにシュート。
これは右に外れました。
「櫛引のポジショニングが悪いということを、スカウティングされてるな」
そう言われましたが、これは穿った見方な気がする。
いずれにしても、GKの位置を見極めた、ベテランらしい判断だったと思う…

その後も苦しい時間が続きます。
ボールを持っても出し所がなく、後ろで回しているうちにミスで失ったり(前半20分頃)。
「持たされている」という感じでした。

 

そんな前半25分頃、右サイド(こちらの左サイド)でボールを受けた阿部拓馬が中に切れ込んでいってシュート。
「あ!」
決定的な場面でしたが、櫛引が右に飛んで弾き、そのボールをクリア。
なんとかしのぎました。

それにしても、阿部拓馬。
…噂に違わず、いい選手だなあ。
そう思わずにはいられませんでした。
いえ、大学時代から噂は聞いていたのですが、現地で見るのはこれが初めてで…。

前半29分頃、その阿部拓馬が今度はチャンスメイク。
こぼれを拾うと、エスパルスDFの裏へ浮き球のパス。
これにFW・キリノが反応しましたが、櫛引がペナルティエリアから飛び出してヘッドでクリア。
ここもなんとかしのぎました。

 

もちろん、エスパルスもチャンスを作ります。
前半34分頃、タクから右サイドの石毛へ、ロングパス。
右サイド裏に飛び出した石毛がゴールライン際で追いつきましたが、上げられません。

前半36分頃には、俊幸がワンタッチでパスを出すと、左サイドのスペースを豊が突破。
ペナルティエリア内に入った所で倒されます。
「おい!」
周りから声が上がりましたが、ノーホイッスル。
騒然とした雰囲気になる中、それでもタクから石毛とつないでいきましたが、最後で合いません…

前半37分頃、左サイド、ライン際のボールを追って平岡がクリア。
ほっとしたのもつかの間、平岡が痛み、中断。
「一番、替えのいないところなのに…」
平岡のコールをし、チャントを歌い、またコール。
幸いなことに、平岡は自力で立ち上がって外に出て、治療した後で戻りました。

 

前半45分頃、GKからのパスを受けた甲府DFがクリアしようとして失敗。
それが手に当たったように見えました。
「ハンド!」
あちこちから声が起こりましたが、レフリーは取りません。
そして、GKがキャッチ。

この後、ノヴァのファウルの後、山本英臣にイエローが出る場面などありつつ(報復かな?)、前半を終了。

  • 前半終了、0-0。 スコアレスだけど、難しい試合だ。。
    でも、勝とう!勝つ!
    posted at 16:24:13

「甲府は強いなあ」
「サイドから揺さぶろうとしても、しっかり守ってるし」
「青山もうまくなったなあ…」
前半ずっと声援を送り続けていたため、ハーフタイムにまとめて感想を言い合います。
「後半、風上になってどうなるかだな」
そう言った後で付け加えました。
「(エスパルスは)ロングパス頼みになっているから…」

ふいに思い出しました。
「それで、大宮はどうなってるの?」
試合に入り込んでいたせいか、ここまで忘れていました。
「よくない。1-0で勝ってる」
とにかく、自力で決めればいい。

 

後半:
甲府のキックオフで後半開始。
後半はホーム側からアウェイ側に攻める、風上です。

後半2分、左サイド、ノヴァからのスルーパスに反応した選手(元紀)がシュート。
GKに当たったボールが、さらにエスパルスの選手に当たって(※ビデオで見ると、甲府の選手だった)ゴールの方へ。
「入れ!」
思わず叫びましたが、カバーに入った選手が搔き出すようにしてクリア。
すると言われました。
「入ってないのかよ!」
いや、自分に言われても…

こんな感じで、後半立ち上がり、エスパルスが攻める時間が続きます。
…(ハーフタイムで)修正してきたのかな?
そう思ったくらい。

盆のような月が昇ってきましたが、見ている余裕はありません。見てるじゃん。

後半8分頃、センターライン付近で裏に抜けそうになった元紀が倒されFK獲得。
このFK、こぼれを石毛がうまく落として、ミドルシュート。
しかし、ここはGK・荻が右に飛んでキャッチ。

 

後半10分頃、甲府が選手交代。キリノに代わって盛田。
「こっちも動くみたいだぞ」
そう言われてみると、長沢駿が出ています。
下がるのは…
…え?「8」?石毛なの?
果たして、石毛でした。
「石毛はいいように見えたんだけどなあ…」
そう言われて、はたと気づきました。
端から、この時間で替えるつもりだったんだと。

駿のコンディションから逆算したのか、それとも守備から入って、点を取りに動くタイミングがここだったのか。
詳しいことはわかりません。
ただ、選手を将棋の駒のように使ってまで「負けない」戦いをする様に、強い意思を感じました。

この交代に伴い、ノヴァがトップ下に下がり、駿がトップに入りました。

こうして、攻撃に転じた(ように見えた)エスパルス。
…交代で、甲府の守備が混乱しないかな。
そんなことを願い思いましたが、そう上手くはいきません。
とくに甲府2人目の選手交代でクリスティアーノが入ると、再び甲府が支配するようになりました。

 

後半23分、甲府は右から左へ(こちらから見て左から右へ)大きなサイドチェンジ。
これを27番・阿部翔平がボレーシュート。
櫛引が左に飛んで弾きましたが、そこに両チームの選手が詰めます。
…あ!
息をのみましたが、エスパルスの選手が先にクリア。

その直後にも、甲府がミドルシュート。
これを櫛引が前に弾きましたが、詰めて来る選手より先にキャッチ。
ここもしのぎましたが、胃がキリキリする時間が続きます。

後半31分頃、FKをクリアしましたが、そのボールを甲府の選手がやや右からボレーシュート。
ボールがゴールネットを揺らしました。
「!?」
凍りついていると、ボールがゴールの外を転がっていくのが見えました。
…助かった。
安堵のため息が出ました。自分も、周りの人達も。

そんな(?)後半33分、エスパルスは2人目の選手交代、竹内から六平。


後半35分、エスパルスもチャンス。
FKからのこぼれ球を、角度のない所からシュートしましたが、これもGKがキャッチ。

このようなチャンスもありましたが、この頃になると、甲府の攻撃に防戦一方。
目の前で甲府にボールを回される中(ホーム側の席だった)、それでも平静を装い、ボロボロの声で「マーチ」や「ロコ」、「グリコ」等を歌い続けます。
時計を見ることも忘れ…いや、見る余裕もありません。

やがて、追加タイムを表す「3」のボードが見えました。

ここで、エスパルスは最後の選手交代。俊幸から三浦弦太。
「あ、弦太なんだ」
ここ何試合かの活躍で「最後は村田」と思い込んでいましたが、この展開なら弦太か。

この弦太が入って中の選手に指示を伝え始めたところで、甲府はスローインから素早く再開。
前線に放り込まれて、あわやという場面に。
…そこまでしなくても。
さすがに、そう思わざるを得ませんでした。
いや、手加減してくれというわけでもないけど…ねぇ…

まもなく、櫛引がオフサイドのボールを蹴ったところで、レフリーが手を上げました。
試合終了、0−0。歓声が起こり、笛は聞こえなかった…

 

J1残留が決まりました。
爆発的な歓喜もなければ、叫びもしませんでした。自分でも意外なことに。
ただ、ただ、ほっとした気持ちで、糸が切れたようにしゃがみこむ元紀達に、拍手を送り続けていました。

そう、櫛引に、平岡やノヴァが抱きつく瞬間は見逃してしまった…

…オー、清水、共に行こう~♪
いつの間にか「リバイブ」が始まっていて、一緒に歌い続けました。
アカペラで。

それにしても。
前日の「スポーツパラダイス」では、「無失点で終わるチームじゃない」などと言われていました。
それが、残留がかかっているとはいえ、よくこんな「耐える」サッカーを90分間も遂行(「プレイ」ではないと思う)できたものです。
こんなタフな試合、おそらくストレスが溜まったであろう試合を戦った選手達に感謝です。

 

長くなったので、エンディングセレモニー(社長、監督、キャプテンのあいさつ、表彰等)の様子は割愛させていただきます。

2014

ただ、村田が年間ベストプレイヤーの特別賞を受賞した時、大きな拍手と歓声が起きたことを報告しておきます。

2014_2

「よし!シーズンシートを買おう!!」の横断幕(手ブレしていて、よく見えませんが…)。
準備がいいなあ。

2014_3

そして、「王者の旗」を歌い終わったところで、スタジアムを後にしました。

坂を下っていると、スタジアムから聞き覚えのある曲が流れてきました。
…「勝ち」ロコ…じゃないな。

  • 坂を下ってたら、「分けロコ」が聞こえてきたっす。
    posted at 18:28:07

こうして長い1日が終わりました。
いや、「終わろうとしていました」が正確かな。
なにせ、このあと事故渋滞に巻き込まれて…

ま、残留したからいっか。

 

長くなりましたが、最後に一つだけ「もらい物」を。
かわいいイラスト入りの歌詞カード。

2014

前回も紹介しているじゃないか」と思われるかもしれませんが、なんと今回は選手別のチャント入り。

2014_2

前回、

「選手のチャントは載ってない!」
選手のイラスト入りなのに…。

などと書いてしまったんだけど、こんなに早く選手のチャント入りができるとは。

まさか、前回を読んだわけではないよね…

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