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走れ、走れ、走れ!(5/9 横浜DeNAベイスターズ@新潟)

神宮球場を後にし、東京駅から新幹線に乗って移動すること、4時間近く。
ようやく、田んぼの先にカクテルライトが見えてきました。
それが次の目的地、ハードオフエコスタジアムでした。
「きれいだ…」
潟の横に作ったというスタジアムはまだ新しく、曇り空にカクテルライトが映え、とても美しく見えました。

 

ええっと、この日の2試合目は新潟で行われた、横浜DeNAベイスターズとの試合です。
まあ、その、自分でも「バカだなあ」と思うのですが、新潟は一度行ってみたいと思っていた土地。
それで、この「遠征」に乗ったというわけです。

結果から言うと、この判断は「当たり」で、忘れられない試合となりました。

それも、たった一人の選手のために。

ジャイアンツ 2−1 ベイスターズ

(以下、長文です)

試合から2ヶ月以上経ってしまいましたが、書いていきます。
言い訳は…もういいですね。

まず、何枚か証拠写真を貼っておきます。

Photo

Photo_2

外は、こんな感じ。

Photo_3

田んぼが見えるところが、新潟っぽい…。

ここ新潟では日中、雨が降っていたようで、座席などが濡れていました。
そのせいか肌寒く、長袖シャツの上にユニフォームを着込みました。

 

さて、試合の話。
ジャイアンツのスタメンは以下のとおりです。
橋本到ー片岡ー亀井ー大田ーレスリー・アンダーソンー井端ー村田ー實松。

先発投手は左腕の杉内。
この杉内は5月5日、マツダスタジアムで先発し、1回6失点で降板。
それから中3日での登板です。

ベイスターズの先発は山口でした。

 

「おおお!」
女性3人組のグループが紹介されると、大歓声が起こりました。
…「ねぎっこ」? そんなにすごい人たちなの??
よく知らなかったのですが、この「negicco」は人気のあるグループのようです。
筒香と、新潟県出身の加藤健に花束を贈呈した後、始球式もnegicco。
そして試合中にも、イニングの合間に流れるCMに登場し、我々を洗脳…いや、活躍しました。

 

1回表:
2アウトから、亀井が左中間深い所に落ちる2塁打。
初回からチャンスを作ります。

打順は4番・大田。
…!?
大田も捉えたように見えましたが、平凡なセンターフライ。
「惜しい、惜しい」
友人が声を出しました。

 

暮れかかるなか、内野のスタンド越し夕日が見え、
…きれいだ。(2回目)
地方球場独特のまったりした雰囲気もあって、一時、試合を忘れました。

 

1回裏:
石川はセカンドゴロ。

ふいに言われました。
「1日野球みてるな」
たしかに。
「移動して、野球見て、移動して、野球見て…」
物好きとしかいいようがない。

2番・飛雄馬は四球。
梶谷は三振で2アウトとなりますが、筒香の打席で杉内が暴投。2死2塁。

そして、筒香はセンター返し。
ショート・井端が追っていきますが、ボールは2塁ベースに当たって大きく跳ねました。
「あ!」
ボールはガラ空きになったショート方向に転がり、この間に2塁走者がホームイン。0−1。
「当たってるバッターはこんなものだ」
そう言われましたが、さすがに言葉を返します。
「いや、こんなの初めて見た」

さらに5番・ロペスもレフト線に落ちる2塁打で、2死2・3塁。
…またかよ。
杉内は前回も6失点しているだけに、そう思わざるをえません。
つい、
「最悪、バルディリス敬遠で井手勝負かなあ」
と弱気になります。
前日、井出に打たれていることを露知らず。

それでもバルディリスを空振り三振。
なんとか1点でしのぎました。

 

2回表:
レスリーはショートフライ。
井端がセカンドゴロに倒れた後、村田はファーストファウルフライで攻撃終了。
「どこかで見たことのある展開だな」
ふいに言われました。
昼の試合でも、内野フライが多くて…

3回裏〜5回表:
杉内は立ち直ったのか、3回、4回と3人で打ち取ります。
一方の山口も、3回から5回まで3人で打ち取ります。
あまりの好投に、
「そんなに山口が打てないのかな?」
前も1回やられたね
などと言い合ったくらい。
まあ、その、今年のジャイアンツの打線があれなことも…ごにょごにょ。

「てか、寒い」
先にも書いたように、普段より着込んでいたのですが、それでも肌寒く感じました。
さすが、新潟。(静岡県民)

 

5回裏:
先頭・井手がレフト線に2塁打。
…井手は調子いいのか。
1回の会話を思い出して、そんなことを考えました。
我ながら遅すぎる…

「バントで送るか…」
ふいに訊かれましたが、応える前に言われました。
「打つのもありだな…」
…なんだ、そりゃ?

まあ、ベイスターズからすれば、何でもできるチャンス。
果たして嶺井は強攻して、空振り三振。

ピッチャーの山口もバントで送る気配がありません。
「バントしねえんだな」
友人はそう言った後で付け加えました。
「似たような会話を、さっきもしたな」
昼の試合でも…(以下同文)
「なんなんだ」
いや、そこにキレられても…

山口も空振り三振でしたが、1番・石川にはデッドボールで、2死1・2塁。
それでも、飛雄馬はレフトフライ。
なんとかしのぎました。

 

6回表:
8番・實松からの打順。
「代打は出せないよな…」
そんなことを言い合っていると、實松に代打が告げられて、長野。
「勝負だ」
一転して、そう言い合います。
この日の山口、そして抑えで出てくるであろう山崎を打てないと判断したのか。
あるいは、中3日の杉内のコンディションを考慮したのか。
あるいは、その両方か。
とにかく、ここで勝負に出ました。

「お!」
長野は捉えたように見えましたが、伸びがもう一つで、ライト線へのフライ。

当然、杉内にも代打、金城。
「ライトへぶちこめ」コールをした次の瞬間、金城が捉えた打球がライトへ伸びました。
…え?もしかして、本当に入っちゃうの?
しかし、フェンス際でライトがキャッチ。
そう甘くはありません。

到は見逃し三振。
勝負に出たイニングでしたが、3人で攻撃を終わりました…

 

7回〜8回:
ジャイアンツは相変わらず山口を打てません。
7回には2アウトから、大田が内野安打&1塁悪送球で2死2塁としますが、レスリーが三振。

ベイスターズは7回、先頭・バルディリスがデッドボール(投手は田原)。
ここから2死3塁のチャンスを作りましたが、山口が三振。
こちらも無得点。

8回は両チームとも三者凡退でした。

 

9回表:
金城の打球はファーストへのゴロ。
「おお!」
周りから歓声が起こったのは、ロペスが弾いたから。
何が起こったのかよくわからなかったけど(1塁側は遠い)、この間に金城が1塁を駆け抜けます。
そして、すかさず代走・鈴木尚広。

「走れ、走れ、尚広」
そんなコールが通じた…とは思わないけど、尚広は2球目に盗塁成功。

続く小林は、しっかりサード前にバント。
これにピッチャーとサードの間で守備が混乱。
1塁も際どいタイミングでしたが、アウト。1死3塁。

このチャンスに、片岡に代打・高橋由伸。
大歓声が起こります。
しかし、由伸はストレートを見逃し三振。
判定に不服そうだった…。2死3塁。

3番・亀井のところで、チャンステーマ「勝ち取れ」が始まります。
そして。
…!?
あまりいい当たりには見えなかった。
それでもセカンドの右を、ライトへ抜けていくのが見えました。
もちろん、3塁から尚広がホームイン。1−1。
土壇場で追いつき、この試合初めてタオルを回します。

続く4番・大田で、一気に逆転したいところ
…でしたが、空振り三振。
逆転はできませんでした。

9回裏の守備、一番最初に出てきたのは、尚広でした。
「尚広~」
レフトに入った尚広に、あちこちから声がかかります。
もちろん、自分も。

「なんなんだろうね、尚広は」
声をかけた直後に言われました。
「尚広が出てきて、試合の雰囲気が変わったね」
そんなことを言い合いました。

尚広がこの後、さらに大きな仕事をすることなど知る由もなく。

 

10回:
ベイスターズも、今季クローザーを務める山崎康がマウンドに上がりました。
この山崎康の前に、レスリー、井端、村田と3人で攻撃終了。

すると、応援団の呼びかけに耳をすましていた友人が言いました。
「そうだ、その通りだ!」
後で聞くと、応援団の方が言ったのは次のとおりです。
「うだうだ攻撃するために、同点に追いついたのではありません!」

ジャイアンツは、9回裏に続いて10回裏も澤村が投げ、3人で打ち取りました。
そんな時に言われました。
「この打順で、どうやって点を取るんだよ?」
11回表の打順は寺内、尚広、小林。
たしかに守備や走力が持ち味の選手ですが、
…え?さっきは威勢良く(以下略)

 

11回表:
ベイスターズの投手は小杉に代わりました。

先頭・寺内が粘ります。
あとでビデオで見返すと、その13球目。
…あ!
寺内はデッドボール。
とにかく、先頭打者が出ました。

続く尚広は、バントの構え。
しかし、初球でバスターを試みたかと思うと、2球目ではバントの構えからバットを引いてボールを選んだり。
「1球ごとにサインが変わっておもしれー」
そんな声が聞こえてくる中、尚広がバスター。
「あ…」
尚広の打球は2塁ベース付近へのゴロ。
セカンドが2塁ベースを踏み、1塁へ送球。
「なんで、あれがセーフになるんだよ!」
あちこちから、そんな声が上がりました。併殺は免れて、1死1塁。
…まだチャンスだ。
なにせ、1塁走者は尚広だから。

 

「!?」
小林への初球はあわやデッドボールという球。
すると、ベイスターズがタイムをかけて、マウンドに輪ができました。
…ピッチャー交代か?
やがて告げられた交代に驚きました。
嶺井から黒羽根。
「キャッチャーかよ!」
そう言った後で、
「やっぱり、尚広対策だよなあ…」
と言い合います。

次の球で尚広がスタート。
すぐさま黒羽根から2塁に送球されますが、セーフ。
「おお!」

さらに次の球、黒羽根がわずかに前にこぼします。
すると、これに尚広が反応して、3塁へ。
黒羽根はボールを投げることもできません。
…キャッチャー関係ないじゃん。
さすがにそう思わざるをえません。

1死3塁となって、もちろん、ベイスターズの内野は前進守備。
その次の球を、小林が叩きつけました。
打球が高く弾んだ瞬間、右腕を突き上げて叫びました。
「うおおお!」
まるでホームランを打ったみたいに。
もちろん、尚広には充分で、バックホームはされません。
ショートゴロの間に勝ち越し。2―1。
それもノーヒットで。

 

2アウトでランナーがなくなり、澤村がそのまま打席に立ちました。
「野手は誰か残っていなかったっけ?」
そう訊かれて考えましたが、なにせ、この総力戦。
すぐには思いつきません。
「加藤健くらい?」
この澤村は見逃し三振。
まあ、その、打つ気が…

 

11回裏:
「カトケンの地元・新潟で、まさかのカトケン残しかよ」
そんな声が聞こえてきました。
試合は総力戦で、野手で残っているのは1人だけ。
…まあ、キャッチャーの起用は難しいよね。

「尚広のコールは…やらないか。澤村のコールか」
友人の言葉にマウンドを見ると、そこには左投手。
「あれは、山口じゃないか」

もっとも、この山口は前日に打たれていて、
…大丈夫かな?
という気持ちもあります。

 

先頭、2番・飛雄馬の打球が1・2塁間を抜けました。
「…」
3番・梶谷はバントで送って、1死2塁。
打順は4番・筒香。
「お!」
筒香は初球を打ってピッチャーゴロ。
これで飛雄馬が飛び出してしまい、2・3塁間ではさんでタッチアウト。
…助かった。
立ち上がって、山口にコールを送ります。

とはいえ、なおも2死1塁で、ロペス。
一発が怖いところでしたが、山口はロペスをセカンドゴロに打ち取り、試合終了。2―1。
まさかの3安打で(しかも、2安打は亀井)、勝利。

 

ヒーローインタビューは、もちろん尚広。
まだ余韻は続いていて、異様に盛り上がります。
そんな中、前はホームランだったと話を振られると、
「ホームランはもう打たないと思うんで…」
これには、あちこちから笑いも。
インタビューが終わると、再び尚広コールが起きました。

 

「『尚広の3球』ということで、伝説になると思う」
そう言ったのは、徳光さん(「週間ジャイアンツ」2015年5月11日放送)
残念ながら、それから「尚広の3球」という言葉は聞きません。

ただ、尚広が出てきた時の声援は、一段と高まったように思います。
※さらに尚広は、オールスターにも監督推薦で初出場することになります。

自分自身、尚広の印象はあまりにも鮮烈で、帰りの電車、いや、その後数日間に渡って余韻が残ることになります。

  • 移動中。 おら、家に帰ったら、「negicco」で検索するんだ…
    posted at 13:17:31

あ、いや、これはその…

ええ、そうです。
negiccoにも洗脳されました。

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