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てっぺんを越えて。(8/21-22 広島カープ@マツダ)

「あれ? こんなだっけ?」
広島駅を降りると、そこは「赤一色」。
つまり、広島関連グッズとお弁当で埋め尽くされていました。
「おばちゃんに『マエケン弁当』を売りつけられた時には、こうじゃなかったよな?」
そう言われて思い出しました。
広島遠征を終えて帰ろうとした5年前(試合の話はこれこれ)、広島の選手のお弁当を売る店は駅ビルに1店だけでした。
そして、そこのおばさんと話しているうちに…まあ、それはいいや。

「変化」は、これだけではありません。
荷物預かり所に荷物を持ち込むと、友人が係員にジャイアンツのバッグをいじられ、
コンビニでスポーツ紙を見ると、トップは「たのむぞ、マエケン」(この日の先発予想は前田健太だった)
前日のカープの試合でも、高校野球決勝でもありません。
「なんでだよ。なんかしたかよ…」
友人の言葉が切なく聞こえました。

 

ということで(?)、この夏、5年ぶりに広島遠征を敢行しました。
遅くなりましたが(3ヶ月以上も!)、そのことを書いていきます。

ジャイアンツ 4−3 カープ 

(以下、いつもよりも長文です)

前日まで東京ドームで行われた阪神との首位攻防戦で、3連勝。
ゲーム差を0.5ゲーム差に縮め、走りかけていた阪神を止めた直後の試合。
…ここで負けたら3連勝の意味がなくなる。
移動日なしで広島での試合はきついところでしたが、ぜひとも勝ちたいところ。

そんなジャイアンツのスタメンは、
立岡−片岡−坂本−阿部慎之助−亀井−高橋由伸−井端−小林。
前日の試合から長野、村田の2人がスタメンを外れていました。

先発投手はポレダ。

広島の先発投手は予想通り、前田健太。
なんかしたかよ…

 

曇っていて、8月なのに涼しく感じる日でした。
風もホームからセンターに吹いていて…

Photo

…あれ? この写真だと無風に見えるなあ。

試合までの時間、広島出身のタレントが少しずつ歌う球団歌を羨ましく聞いたり、のんびり過ごしました。
そう、この試合が特別なものになるという予兆はどこにもありませんでした。

この時には。

 

1回表:
先頭、立岡がサードの右を破るヒットで出ると、片岡はバントで送って1死2塁。
いきなりチャンスでしたが、坂本はショート正面のゴロで、走者を進めることもできません。2死2塁。

それでも、4番・慎之助が捉えました。
…いけ!
そう思った後で思い直します。
…ん?ファウルか?
なにせ、3塁側スタンドの上方にあるビジターパフォーマンス席。
ライト側に上がった打球の角度は、よくわかりません。
やがて、見上げるライトの上を越え、打球がスタンドに入るのが見えました。
2−0。
慎之助の2ランに、右腕を突き上げ、跳ねました。

亀井はショートゴロで攻撃を終わりましたが、幸先のよいスタートでした。

 

2回表:
先頭・由伸はサード右へのゴロ。
ところが、サードからファーストへの送球が悪く、ボールがこぼれました(記録はエラー)。

井端はライト前に弾き返すヒットで続いて、無死1・2塁。

続く小林は1塁側へバントしましたが、チャージしてきた新井が3塁へ送ってフォースアウト。
ポレダもバントを試みましたが、今度はピッチャーゴロで、3塁フォースアウト…。
どうにも走者を進めることができません。

立岡はセカンドゴロ。
全速力で走る立岡に、
「速っ」
とは言ったものの、当然アウト。

大きなチャンスを逃しました。

 

2回裏:
先頭・新井は1・2塁間を破るヒット。
1アウトになった後、丸はファースト右へ高く弾んだゴロ。
ボールを捕った慎之助は、2塁へ送ってフォースアウト 。
…ダブルプレイを取れなかったか。
そう思ったのは、慎之助と新井がほぼ同じ位置だったから。
すると、友人に言われました。
「まあ、ランナーが後ろに来ることなんて、ないからなあ…」
もっともビデオを見ると、タッチしていたとしても、1塁は間に合わなかった気がする…

続く菊池を2ストライクと追い込むと、ポレダは執拗に牽制すること、2球。
「なんだ?」
という友人に、
「前、何回か、牽制で釣り出してアウトにしたからなあ」
と答えます。
※7月2日 、東京ドームで行われた広島戦です。

それにも関わらず丸はスタート、小林から2塁へいいボールが行きます。
「アウト!」
そう叫びましたが、判定はセーフ。
「まあ、スタートよかったもんなあ…」

それでも、菊池を落ちる変化球で空振り三振。
「よっしゃ!」
しかし、球審は小林にボールを要求、ボールを見てからファウルのジャッジ。
…え?
これに原監督が抗議して、試合は一時中断。

もちろん、判定は覆りませんでしたが、菊池はサードゴロ。
なんとかしのぎました。

これを書いていて気がつきました。
長い試合として有名になるこの試合、この抗議から始まっていたんだな…。

 

3回裏:
先頭・會澤が三遊間を破るヒットで出ると、前田健太はバントで送って1死2塁。
鈴木はレフト前…というか、ショートの後ろに落とすヒットで、1死1・3塁。

それでもポレダは、田中を2球で追い込みます。
追い込むと、また牽制。
そして田中を空振り三振…も、鈴木が盗塁。
完璧に盗まれていて、小林は2塁へ投げることもできません。
「…不思議なのは」
ややあってから友人が言いました。
「なんで1球目、2球目に走って来ないのかな?」
この辺は、ポレダの牽制とも関わりがありそうですが、よくわかりません。

 

それはともかく、2死2・3塁のピンチ。
グスマンは弱いショートゴロ。
…しのいだ。
と思いきや、坂本が後逸。
ボールがレフトに転がる間に2人が還って、同点。2−2。
バウンドが小さく、グラブの下を通っていったようだった…。

広島の攻撃は続きます。
4番・新井の打席でグスマンがスタートを切ると、新井がレフト前ヒット。
グスマンは一気に3塁へ進んで、2死1・3塁。

リズムが戻らないのか、ポレダは小窪にストレートの四球で、2死満塁。
丸は2球で追い込みましたが、そこから四球で押し出し… 2―3。
「…」
さすがに、ここで投手交代。
ポレダに代わって土田。

菊池は初球を打って、ショートゴロ。
菊池は1塁へヘッドスライディングをしましたが、もちろんアウト。
なんとか1点差で止めました。

 

4回〜5回:
ジャイアンツは4回、先頭・亀井をヒットで出しながらも無得点。
5回は3人で抑えられます。
友人がぼやきました。
「流れが悪いなあ。最悪だなあ…」

それでも、4回裏は土田が3人で、5回裏は宮國がヒットを打たれながらも抑えました。

 

6回表:
「グラウンド整備、多いなあ…」
また友人がぼやきました。
普段、人工芝の東京ドームで見ることが多いため、そんなことも気になります。
もっとも、後々、これが効いてくることになります。

1アウトから慎之助が四球で出ましたが、亀井はショートゴロでダブルプレイ。
「流れが悪いなあ…」
友人が再び言いました。
この辺、ぼやいてばっかりだ

試合途中に降り出した雨は、いつしか耐え難いくらい強くなっていました。
レインジャケットを着込んだのも、この頃だったと思う…

 

7回表:
「闘魂こめて」を歌い終わると、そのままチャンステーマ「ファイター」。
イニング間にチャンステーマをやるときは苦しい時。
まさにこんな時

由伸の打球はレフトへ。
スタンドの死角に入ってしまい見えなかったんだけど(こればっかりだ)、レフト左へ2塁打。

しかし。
「ああ…」
井端はピッチャーゴロで、由伸は2塁に戻り、進むことができません。1死2塁。
さらに小林もボール2から打って、サードゴロ。
2死2塁。

宮國には代打、レスリー・アンダーソン。
レスリーの打球はセンター左後方へ飛びましたが、レフトフェンス際でキャッチ。
ため息をついていると、友人に言われました。
「今だけ、風が止まったもんなあ…」
…そうだったかな?
真偽は不明。

 

7回裏:
投手は山口に代わりました。

前田健太の代打、エルドレッドは空振り三振。
鈴木はストレートの四球。
田中はバントを試みて失敗し、バスターに切り替え、セカンドゴロでダブルプレイ。

結局、3人で打ち取った形になりました。

 

8回表:
大瀬良がマウンドに上がりました。

2アウトから、坂本の打球は右中間へ。
センターがダイビングキャッチを試みましたが、捕ることができません。
この間に坂本は2塁へ(記録は2塁打)。

4番・慎之助の打球はセンターを越え、フェンス際へ。
ライナー性でフェンスは越えてないように見え(近視なので確信はない)、この間に坂本がホームイン。慎之助も2塁へ。3−3。

直後、ビデオ判定のため、中断。
何分続いただろう?
通常のビデオ判定からは考えられない長さで、その間も雨は降り続けます。
それにしても長い。
「これはもしかして…」
…判定が覆ってホームランになるのか?
そう期待し始めた頃、審判が出てきて、インプレーを宣告。
つまり2塁打で試合を再開。
「それなら、さっさと…(以下自重)」

気を取り直して、2死2塁で、亀井。
チャンステーマ「勝ち取れ」が始まりましたが、ここで雨が激しくなったために中断。
もう、グダグダ。

 

この中断の間も、応援は続けました。
誕生日を迎えた吉川大幾に「ハッピー・バースデー」を歌ったり。
しばらくしてネタ(?)がつきると、リクエストを取って続けました。
故木村拓也さんの応援をした時(おそらく2012年11月3日以来)には、さすがにぐっときました。

試合が再開されたのは、後で調べると約30分後。
亀井はセカンドゴロで、打者5人の「長い」攻撃が終わりました。

 

8回裏:
マウンドにはマシソンが上がりました。

1アウトから新井はセンター右へヒット。
代走に赤松が出て、打順は小窪。
するとマシソンは、ぬかるむマウンドが気になるのか、なかなか投げようとしません。
無意味に1塁へ牽制したり。
…早く投げてくれよ。
雨は強く降り続けていて、ここで長引いて中断、コールドゲームになったら何にもなりません。
これを読むような方はすでにご存じだと思いますが、ここでコールドゲームになるとジャイアンツの負け。
何がなんでも、この回を終わらせたいところ。

しかし、カウントボール2で、再び中断。
「ああ、もう何やってんだよ…」

 

「2度目の中断だから、さすがに中止だろ…」
とぼとぼと裏の通路へ下り、雨宿り(今回は守備の時の中断だったため、応援はなかった)。

しばらく経ってから、ふと気がついて雨雲レーダーを見ました。
雨が降っているのは広島市内のみ。
…これは再開できるかも。
何回も中断しながら9回を完了した草薙での試合を思い出しました。

果たして、しばらくすると、雨がやみました。
しかし、席に戻って呆然。
シートが被せてあったにも関わらず、グラウンドの土の部分には大きな水たまり。
係員が土を入れていましたが、どう見ても人員不足。
マツダスタジアム特有の広大な土のエリア。
それが完全に仇となっていました。

結局、試合が再開されたのは、約56分後でした。

 

マシソンが再びマウンドに上がりましたが、調子は相変わらず。
小窪に四球を与えたところで、左腕の戸根に交代。
しかし、代打・木村にこれまた四球を与え、1死満塁。
…やはり、難しかったのか。
そんな思いに囚われます。

菊池はサード正面のゴロ。
「ホーム!」
と私が叫ぶまでもなく、ホームに送球してアウトを取って、2死満塁。

會澤の打球はセンターへ。
すでに眼鏡が曇っていて、ボールを見失いました。
周囲から起きた歓声に、
「え?捕った?捕ったの?」
捕っていました。
このセンターフライで、なんとかしのぎました。

 

9回表:
すでに22時を過ぎていたため、「鳴り物」はありません。
また、2度の中断で多くの人が帰っていて、スタンドは空席が目立つようになりました。
ところが、応援はかえって声が揃い、意外に影響は少ないようでした。

広島の投手は、左腕の中崎に代わりました。
「左対左」でしたが、先頭・由伸はレフトへヒット。
…例によって見えなかったんだけど。
すかさず、代走に鈴木尚広が出ます。

しかし、井端は初球バントを試みて、キャッチャーフライ。

こうなると、尚広の脚に賭けるしかありません。
小林の打席の2球目、尚広がスタートを切りましたが、完璧なアウト。
これが今季初の盗塁失敗で、そして、2015シーズン唯一の失敗となります。
「この足場、グラウンドじゃあなぁ…」
そう言うと、
「(牽制の時)いつもは手から(ベースに)帰ってるけど、今日は足から帰ってるから、おかしいと思ったんだよな」
言われてみれば、たしかに足から帰ってた。

小林はピッチャーゴロ。
先頭打者が出たにも関わらず、得点に結びつけることができなかった…

 

10回裏:
マウンドには澤村が上がりました。

1アウトから、赤松にレフト前ヒットを打たれます。
木村はサード前、ライン際ギリギリの所にスリーバントを決めて、2死2塁。
「あそこに決めるか…」
「スリーバントでライン際を狙うかね」
そんなことを言い合います。

澤村は丸を歩かせて(キャッチャーが立たなかったから、記録は四球だけど)、菊池勝負。もちろん、外野は極端に前。

菊池の打球は三遊間を破りました。
…しまった!
しかし、レフトに入っていた尚広がホームにバウンドで送球すると、小林ががっちりブロック。
球審が右腕を引くのが見えた瞬間、叫びました。

ベンチに引き上げる尚広に、「尚広」コールが送られました。
いや、小林も凄かったと思う…

 

11回表:
打順を見て、友人が言いました。
「この回点を取るしかない。」
グラウンドを見ると、10回に続いて、ヒースがマウンドに上がるのが見えました。
「でも、ヒースか。ヒースはきついな」
友人の答えはシンプルでした。
「でも、取るしかない」

1アウトから、慎之助にはボールが2球。
すると、ヒースはマウンドを気にし始め、コーチや球審も集まって、マウンドの整備が始まりました。
さすがに、この時間での中断には苛立った声が上がります。
結局、慎之助はストレートの四球で、代走・吉川。

すると、ここでヒースはマウンドを下りて、左腕の戸田に交代。
この時間を利用して、再び吉川に向けて「ハッピーバースデー」。
吉川が帽子をとって応えます。
「ギリギリ間に合った〜」
そう言ったのは、日付が変わる3分前くらいだったから。

 

亀井はレフト深い所へのフライも、続く尚広は四球。
チャンステーマ「勝ち取れ」をアカペラで歌う中、井端も四球で続いて、2死満塁。

しかし、小林は2球で追い込まれます。
「おいおい」
友人が不満そうな声を上げましたが、2球カットして5球目。
小林が鋭くセンター前に弾き返しました。
「よし!」
バウンドしたことを確認して叫ぶと、2塁走者の尚広もホームへ。
しかし、これは完璧なアウトでした。
「尚広でもホームに還れないか」
まあ、外野も前だったし、ライナー性の当たりだったし。
それでも貴重な勝ち越し点を奪いました。4―3。

 

11回裏:
澤村が2イニング目のマウンドに向かいました。
友人が言いました。
「タダでは終わらない気がするんだよな…」
…不吉なことを。
しかし、その言葉が当たったのか、先頭・會澤にストレートの四球。
すかさず、代走に野間が出て、代打は松山。
松山は強攻して、ライト深い所へのフライで、1死1塁。

嶋はセンター返し。
…あ!ヒットだ。
そう思った次の瞬間、坂本がスライディングしながら止めると、2塁へ送ってアウト。
…ここで、それが出るか。
そう思いながら、「坂本」コールを送ります。

田中の打球はレフトへ上がりました。
またしてもスタンドの死角に入って見えない中、野間がベースをかけめぐります。
…?どうなったんだ??
ややあってから、審判が右腕を上げるのが見えました。4−3。
※あとでビデオを見ると、レフトフェンス際で、尚広が倒れこむようにしてキャッチしてる。

…勝った。
半分泣きそうな気持ちでビバを4回。
水を吸って、すっかり重くなったタオルを回しました。
もちろん、勝って嬉しかったんだけど、それだけでは収まらない、込み上げてくるような感情がありました。

 

試合の後も特別でした。

レフトスタンドに向かって挨拶する選手達。

Photo

写真は選手達の挨拶…の直後。

Photo_2

続けて、ヒーローインタビューが終わった小林もベンチの端から挨拶。
ちょうど「闘魂こめて」が始まったところだったんだけど、初めてのことをしました。
そう、歌を中断して、小林に拍手を送りました。

 

それから、
2次会で「今日の6時から試合があります」と言った方が、周囲から突っ込まれて「今日の18時から試合があります」と言い直したこと。

初めて「今日も勝つぞ、ジャイアンツ!」コールをしたこと。

球場からの帰り道、広島ファンにも一体感を持ったこと。

数字的には不利だと知りながら、「(今シーズン)もしかしたら、何か起こるかもしれない」と言い合ったこと。

いずれも特別な思い出として、今でも強く覚えています。

 

広島駅まで来ると、すでに路面電車は終わっていて、タクシーに長い行列ができていました。
それで、近くの居酒屋で時間を潰すことにしました。
しばらくして携帯が鳴りました。
「こんな時間にメールだよ」
1時8分送信のメールには、小林のコメントが書かれていました。
「とにかく、こんな時間まで大勢のファンの皆さんが残ってくれて、力をくれたので感謝したいです…」
読み上げると、友人が大きく頷きました。
「いや、小林を見直したよ」
…今まで、何だと思っていたんだろう?

その後、気分よく呑んで、翌日いやこの日の昼まで活動できなかったのは言うまでもない…

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