« 7/30 JAXA相模原キャンパス特別公開2016(前編) | トップページ | GK二人。(11/3 京都サンガF.C.) »

7/30 JAXA相模原キャンパス特別公開2016(後編)

さて、相模原キャンパス特別公開の第2回目です。
書いていたら長くなってしまいましたので、2回に分けました。(前回はこちら
今回、残念な結果となってしまった、あのミッションも書いていきます。
今でも、このミッションには複雑な思いがあり、自分の中でも整理ができていません。

とにかく、自分が書ける範囲で書いてみようと思います。

Mv

唐突にM-V。青空に映えていたので。

ペンシルロケット:
第2会場2階通路には、ペンシルロケットが展示されていました。

Photo

こちらは宇宙研ではなく、国分寺市の出展。
ペンシルロケットの実験が行われたのが国分寺市ということで、実験の様子を再現したジオラマや、ペンシルロケット現物の一部などが展示されていました。

Photo_2

狭い廊下の一角に置かれていた上、アンケートに答えると缶バッジが貰えるということで大にぎわい。
写真を撮るのにも一苦労でした。

 

ソーラー電力セイル:
次期ソーラー電力セイルのブースでは、小型着陸機のパネルが置かれていました。

Photo

去年の夏、DLRと集中スタディを行った結果、大きく変わったそうです。

それから、変わったものがもう一つ。
例の光を斜めに反射する液晶デバイスも大きく改良したのだとか。
去年やってみたけど、実はよくわからなくて…」
などと言うと、
「今年は、わからないということはないはずです」
と、中の人。

Photo_3

本当だ。
はっきりわかる。(※右側の赤い線)

 

さて、会場の一角には、Twitterで募集した質問と、その答えが掲出されていました。
題して、「ソーラー電力セイル 一問一答!」

Photo_4

この写真を見て気づいたのですが、私の質問にも丁寧にお答えいただいております。
ありがとうございます。
当日、現地では気づかなかった…

ちょっと笑ってしまったのが、「イカロス君みたいなキャラクターはできるんですか?」の質問への答え。

Photo_2

「できます.妹が希望です(by 筆者)」
なんだ、これは!

 

ひとみ:
今回、ある意味覚悟を決めて行ったのが、ここ、「ひとみ」のブース。

Astroh

これを読まれるような方はご存知だと思いますが、この衛星は3月の事故で、失われています。

心なしか、中の人も口が重いように思われました。
もちろん、事故についての説明はあります。

Astroh_3

このパネルの他にも、A4ホッチキス止めの分厚い、「X線天文衛星 ASTRO-H(”ひとみ”)異常事象調査報告書」が置かれていました。
手にとってパラパラめくってみましたが、メンタルをやられそうな気がして、すぐに置きました。

そういうわけで、事故については詳しく聞いておりません。

ふと、
…マイクロカロリーメーター(SXS)は観測できたんだろうか?
そんな疑問が湧き、見てみました。

Astroh_2

一番長く観測できてる!
「三度目の正直」と言っていた機器が、1ヶ月とはいえ、観測できていたなんて。

観測したのは、ペルセウス座銀河団。
聞いた話と展示されていたパネルから、私が理解できた範囲で書いてみます。

Photo

X線にもドップラー効果があり、近づいて来るものはエネルギーが高くなる。
これを観測することで、3次元の動きもわかる。

ところで、このペルセウス座銀河団の中央には、巨大なブラックホールと高温ガスがある。
このブラックホールから出たものが、高温ガスを加熱しているのではないかと考えた。

Photo_2

ところが観測してみたら、意外に静穏だった。

これで「仮説」が吹き飛んでしまった…
で、合っているかな?

その程度の理解でも、悔しさがこみ上げます。
…惜しい。余りにも惜しい。
すると、私の声を代弁するように、隣で一緒に聞いていた女性が言いました。
「もう1回やりたいですよね~」
その言葉を聞いて、逆に冷静になりました。
…そしたら、「SPICA」や次期ソーラー電力セイルは延期、最悪の場合、中止になるんじゃないか?
「もう1回」をやることで、他のミッションに影響が出る可能性もあります。
…それでも、「もう1回」をやることが正しいのだろうか?
考え始めると、止まりません。
…そもそも、今後、日本の人口が減っていく中で、どこまでミッションをやっていくべきなんだろう?

悄然とした気持ちで、部屋を出ました。

その時、再びペンシルロケットが目に止まりました。
相変わらず人に囲まれる中で、子供が手にとってカメラに収まっています。
それを見ているうちに、少し考えが変わりました。
…このペンシルロケットの実験を行ったときには、今よりも、少なくとも今と同じくらい苦しかったのではないか。
そう思った時、少しだけ勇気付けられたというか、励まされたというか。

 

ソーラー電力セイル(2回目):
最後にもう一度、ソーラー電力セイルのブースにやってきました。

「…30回やって、成功したのは何回だと思います?」
M先生がタブレットで、スケートリンクでの展開試験の模様を見せながら、話しています。
…はいはい、2回でしょ。
すでに何回も聴いた話に、心の中で答えます。

「ボン・ボヤージュ」
いつもの言葉で話が終わると、出たばかり(先行販売かな?)の「イカロス」の本を持った子供達がサインをねだります。

そんな喧騒の中、その場にいた女性が「イカロス」本の著者だということが判明。
「じゃ、もしかして『はやぶさ』も…」
興奮気味の女性の声が聞こえてきました。
「はい、私が書きました」
「そうだったんですか! 実はこの子、『はやぶさ』の本を読んでファンに、ここに来るようになったんです」
喜ぶ著者。そして、がっちり握手。
「今日も神戸から」
…え?
でも、驚くのは早かった。
「この子、『はやぶさ』の本で読書感想文を書いて、神戸市の賞(優秀賞だったかな?)に入ったんです!」
…!!
「きみ、すごいね…」
ちょっとびっくりして、サインを貰って嬉しそうな少年に声をかけてしまいました。
全くの見ず知らずなのに。

 

こうして、最後に爽やかな印象を残して、自分の特別公開2016は終わりました。
駆け足で回った割には、楽しめたと思います。
でも、やっぱり、1日目から行きたかった。

…ああ、アストロバイオロジーの特別講演会行きたかったな…(しつこい)

 

最後に、今回の「もらい物」です。

1

「ひとみ」のパンフレットと、国分寺市から頂いたペンシルロケットの缶バッジとティッシュ。

Photo_5

恒例のうちわは、「あかつき」が撮影した金星。
頂いた瞬間、「おお!」と唸ったくらい、美しい仕上がり…

Photo_6

「はやぶさ2」と例の「EQUULEUS(エクレウス)」のステッカー。
それから、「DESTINY」のクロスワードパズル。
…「DESTINY」の”運命”はどこに向かっているんだろう??

|

« 7/30 JAXA相模原キャンパス特別公開2016(前編) | トップページ | GK二人。(11/3 京都サンガF.C.) »

宇宙系」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/27053/64106456

この記事へのトラックバック一覧です: 7/30 JAXA相模原キャンパス特別公開2016(後編):

« 7/30 JAXA相模原キャンパス特別公開2016(前編) | トップページ | GK二人。(11/3 京都サンガF.C.) »