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3/26 タラ号乗船体験@下田港

  • 今日は、下田港に来たタラ号を見に行ってきました。サンゴの研究で日本各地を回っていて、この後は式根島で調査を行うそうです。
    てか、係留されてるのに船酔いにかかった自分、弱すぎ… #TaraPacific pic.twitter.com/J3tN5wFLdB
    posted at 23:33:20

3月とはとても思えない、冷たい雨の日。
下田港に寄港した、調査船「タラ号」の乗船体験に行ってきました。

タラ号のことを知ったのは、3月初旬、ネットサーフィン(死語)をしていた時。
…ヨット? 調査船? 結局、なんなんだ??
よくわからないまま、好奇心だけで、乗船体験に応募してしまいました。

そして、迎えた当日。
…寒いなあ。やめとけばよかった。
そういう気持ちがなかったと言えば、嘘になります。
もっとも、それも一時のことでした。

(以下、長文です。)

さて、そのタラ号はすぐに見つかりました。
冒頭の写真のように、岸壁の目立つ所に横付けされていたから。
…やっぱり、そんなに大きくないな。
テントで雨宿りしながら少しがっかり。
それでも、すぐに好奇心に狩られて、写真を撮り始めました。
そうしているうちに順番がきて、船内に乗り込みました。

 

船首にて:
船に乗ると、フランス人?の筑波大研究員?が説明してくれました。?ばかりだ。
…英語? まさか、フランス語?
一瞬、焦りましたが、日本語で説明してくれました。

Photo

説明の様子は、こんな感じ。

主な話を箇条書きにすると、以下の通りです。

  • スクーナーというヨット(フランス語も教えてくれたが、忘れた)。89年に、フランスのヨットマンにより建造された。
  • 2本のマストと前部にヤンキー、スピネーカー、合計4枚の帆を張ることができる。
  • 発電機を(確か3機)積んでいて、電気や水を作ることができる。
  • 速度は、帆走で15ノット、エンジンで8ノット。
  • ヨットとしては、ものすごくでかい。調査船としては、ものすごい小さい。微妙な調査船。
  • 船体は丸くできていて、北極を500日航海したこともある。
  • 乗れるのは16人。部屋が8個で2段ベッド。狭いベッドで寝ている。
  • クルー(乗組員)は6人。一番忙しいのはコック。朝昼晩、夜間の見張りのおやつも作るから。


一気に、すごい情報量。
ともかく、こんな小船で北極を500日も旅するなんて、想像しただけで気が狂いそう。

それから興味深かったのは、必ず芸術家を乗せるということ。たった16人しか乗れないのに。
この辺り、やっぱりフランスの船ということもあって、芸術の価値、芸術の力を信じているんでしょうね。
この辺の価値観は、私も見習わなければ…(←無粋な田舎者)

Photo_3

2本のマストが印象的。

Photo_2

言われてみると、船体が丸い気がする。(※隣の「つくば2号」より撮影)

この後、船尾に移動して、プロジェクトの説明を受けました。
係留されているにも関わらず、波で小さく揺れていて、この時すでに軽い船酔い状態でした。

 

船尾にて:
注意深く移動して船尾に着くと、すぐに説明が始まりました。
船首で説明された方と同じ方で、こちらもすごい情報量となりました。
主な話を箇条書きにまとめて行くと、次の通りです。

まずは、これまでのプロジェクトから。

  • 北極プロジェクトでは、シベリア側から入ってグリーンランド側に出た。フラム号では3年かかったが、タラ号は500日。氷が薄くなっている。
  • 地中海プロジェクトでは、海が閉じていること、人口が多いことから、プラスチックの調査をした。
  • プラスチックは、大きいプラスチックからどんどん分解して、マイクロプラスチックになる。これがプランクトンくらいの大きさになり、魚が食べてしまう。
  • とはいえ、プラスチックはできてから50年間しか経ってない。これがどういう影響を与えるか、全くわかっていない。

話はいよいよ、今回のプロジェクトへ。
「今回の調査は、サンゴに注目しています」
こちらも概略を箇条書きします。

  • 温暖化や、他の環境問題の影響で、サンゴは減ってきている。
  • 1つは「白化現象」。水温が上がり過ぎると起こるが、その時はまだ、サンゴは死んではいない。しかし、1~2ヵ月になったら、サンゴは死んでしまう。
  • 1つは「海洋酸性化」。二酸化炭素が海に入ると、 海の化学的なものが変わって、骨を作りにくい環境になる。
  • 太平洋の各地で同じ調査をする。太平洋で一般的な3種類のサンゴを採取する。

    Photo_4

    「ここは実験室。ここで、サンゴの処理をしています」

説明は続きます。

  • また、プランクトンや水も採取し、環境のことも調べる。採取方法は2つ。1つは、潜水士がホースを持って潜り、船のポンプで汲み上げる。もう1つは、これも潜水士がスクーターという機械と潜り、網で採取するもの。
  • 日本での調査は、昨日、千葉県の勝山で行った。ここは「北限のサンゴ」。明日からは式根島で調査する。

Photo

写真はイメージ…だと思う。(道の駅のギャラリーにあった展示物より)

ここで質問の時間となったので、訊いてみました。
「勝山で調査したということですが、何か日本の特徴はありますか?」
これに対し、
「日本の特徴はあります!」
力強く答える研究員?。
この質問がよほどツボに入ったのか、再び長い説明が始まりました。
大まかにまとめると、以下の通りです。

  • 日本は南から北に、長く広がっている。
  • 南側は熱帯海域、サンゴ礁が広がって、水温が高く、海藻が少ない。
  • 北側は温帯海域で、海藻が多く、サンゴは少ない。日本は黒潮の影響で、サンゴがいる。
  • 温暖化の影響で、温帯では海藻が減ってきている。その代わりに、高知とか、磯焼けになった後にサンゴが入ってきている。
  • 温暖化の影響で熱帯のサンゴは白化しているが、北上しながら生き残れるか知りたい。一方で、海洋酸性化の影響は北から広がっている。これがどう影響するか。
  • 今回、式根島の調査をするが、ここは火山があり、火山が出す二酸化炭素が溶け込んでいる。それで酸化の影響を見ることができる。
    今後、サンゴがどうなっていくかを見るためにも、非常に重要である。

正直、
「環境汚染がひどいですね。皆で環境問題について考えていきましょう」
なんて答えが返ってくるのも、半ば覚悟していました。
もちろん、それも大事なんだけど、もう一段高いレベル、サンゴや地球の将来といったところから考えられていて、そこに感銘を受けました。
それも、伊豆諸島の式根島が重要だなんて!

    Photo_5

船尾には、ゴムボートも付いていました。

ここまでの説明にお礼を言ってから、船室に入りました。
すでに予定の時間を過ぎた、お昼時。
船内からは香ばしい香りが漂ってきました。

 

船室にて:
予定の時間を過ぎていたので、手早く操舵室を見学。

    Photo_2

操船に必要な一式は揃っていると思うけど、どこかゆったりとして、余裕がある印象。
なんとなく、フランスっぽい気がする…

それにしても、視界が悪い。
自分が今までに乗ったのは、漁船やクルーザー、巡視船などで、ヨットはこれが初めて。
ヨットは皆、こんなに視界が悪いものなんだろうか?

    Photo_7

外から見ると、こんな感じ。
すぐ前にはマストがあるし。

というか、そもそも何を考えて、こんな特殊な船を造ってしまったんだろう??
北極を500日航海でき、ゴムボートを搭載し、調査用の機器を満載できる船…
どう見ても、ほとんどの人には「オーバースペック」だと思うんだけど…

話が脱線しました。

この後、誘われるがままに、隣の「つくば2号」に乗船し、道の駅で展示物を見てから帰りました。
本当は、この後に開催されたセミナーにも参加したかったんだけど、仕事もあって断念。
それだけが心残りです。

とはいえ、たっぷり楽しまさせていただきました。

    Merci2

    Merci,TARA!

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