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漢の修行。(10/10 DeNAベイスターズ CS1st第3戦)

朝起きると、喉の傷みを感じました。
…いつものCSだ。
そう思いながら起き上がりました。
どうも声も枯れているようで、まるで気持ちが乗らなかった2日前には考えられなかったこと。
…今日、勝つか負けるかは五分五分。
シャワーを浴びながら、つらつら考えます。
ファイナルステージに勝ち上がっても広島だし、予定が入ってる。
そして、日本シリーズに進む確率は…
…今年最後の観戦になる可能性が高いな。
そう思った時、改めて気合いが入りました。
いよいよ、決戦の秋が迫っていました。

 

かなり遅くなってしまいました。
正直、
…今更、上げなくてもいいか。
などと迷いましたが、この熱い試合を書いておきたいという気持ちが勝りました。
特に、とある選手のことを。

ジャイアンツ3−4ベイスターズ

(以下、長文です)

それで気合が入って…という訳でもないけど、この日は珍しく試合開始前に到着。

この「決戦」に臨むスタメンは、
坂本−山本−村田−阿部慎之助−長野−ギャレット−亀井−小林。
先発投手は、内海。

DeNAの先発は、左腕の石田。
大学時代に何度も見た※、あの石田でした。
※調べたら3試合。これこれこれ

 

1回表:
いきなり、桑原がセーフティバントを試みますが、内海が処理してアウト。
…助かった。
そう思ったのも、つかの間。
梶谷には粘られた後、デッドボール。
しばらくの中断の後、代走が出ました。
レフト側から不穏な雰囲気が漂います。

そして3番・ロペス。
インコースを使って追い込むと、外へ投げますが、これをロペスがカット。
…ついてくるか。
もう1球外に投げた後で、小林がインコースに構えます。
…いくか。
しかし、これをロペスが完璧に捉え、打球はレフトスタンドに入りました。
「この状況で、インコースの厳しい所へ行けないよな」
と言ったのは、友人。
梶谷に当てた後だけに。

なおも筒香にヒットを打たれるなどして1死1・3塁のピンチ。
それでも後続は打ち取って、なんとかホームランの2点だけで止めました。

 

1回裏:
出鼻を挫かれた気がしましたが、
「まあ、やるしかないな」
そう自分に言い聞かせるように言って、応援開始。

2アウトから、村田が三遊間を破るヒット。
打順は4番、慎之助。
追い込まれてから、ライトポール際に上がりました。
…お!?
打球はゆっくりとライトスタンド最前列に落ちました。2―2。
周りの人達とグータッチとハイタッチを交わします。

長野はレフトフライに倒れましたが、早くも追いつきました。

 

2回表:
「おーい、石田」
1アウトから、投手の石田に打順が回ると、レフトスタンドから声が起こりました。「絶対に、勝つぞ」

「何だあれ? ブロックをやってるよ」
「しかも、言ってる内容がつ(以下、自重)」
そんなことを言っているうちに、石田がレフト前に弾き返しました。
ややあってから、訊かれました。
「大学時代、あんなヒットを打ったことあるか?」
「いや、記憶にない」
まあ、私の観戦数はしれているのですが(3試合)。

続く桑原にはライト線2塁打を打たれ、1死2・3塁のピンチ。
梶谷に代わって入った関根は、センターへ犠牲フライ。2―3。
追いついた直後に失点…

ここで内海は降板、大竹に代わります。
「あ、もう代えるのか」
そう言った後で、付け加えます。
「まあ、しょうがないか…」

ロペスはサードライナー。
なんとか1点でしのぎました。

 

4回裏:
先頭・村田が、インコースを突いたボールに足を引くようにしてひっくり返ります。どうもボールが直撃したようで、ベンチからスタッフが飛び出し、担架まで出ました。
「担架が出たこと、記憶にある?」
と訊かれ、
「頭部以外のデッドボールでは、見たことがない」
と答えます。
村田は担架で運ばれ、治療のために中断。
「代走を出すとしたら、吉川かな?」
そんなことを言いましたが、まだ中断は続きます。
「これはもしかして、戻ってくるんじゃない?」
「!?」

まもなく、村田がベンチから出てきました。
拍手を送りながら、ちょっとしびれたのは内緒。
とはいえ、
「いずれにしても、あの守備は難しいだろうな」
と友人が言ったように、
…ベストのプレイはできないだろう。
と考える、冷静な自分もいます。

続く慎之助はファーストゴロで、村田は2塁でフォースアウト。
ベンチに戻る村田に、拍手を送りました。

長野の打球はライトへ伸び、周囲から歓声が起きましたが、フェンスの手前。
それでもフェンスを直撃したらしく(死角で見えなかった)、ボールが転がる間に慎之助は3塁、長野は2塁へ進みます。

1死2・3塁のチャンスで、このシリーズ、ノーヒットのギャレット。
叩きつけたファーストゴロに、3塁走者の慎之助がホームを狙い、挟まれてタッチアウト。

2死1・3塁となって亀井
…も、レフトフライ。
絶好のチャンスを逃しました。


5回〜6回表:
3回途中からマウンドに上がった大竹は、走者を出しても「要所を締める」ピッチングで、ベイスターズに追加点を許しません。
もっとも、ジャイアンツもなかなか石田を捕まえることができません。
前日まで絶好調だった坂本も、この日はここまでノーヒット。
石田にタイミングが合わなかったのだろうか?

 

6回裏:
1アウトから、村田の打球がレフトに上がると叫びました。
「伸びろ!伸びろ!伸びろ!」

後からこの時を振り返って、
…『同点になってほしい』という気持ちと、『村田さんにホームランを打ってほしい』という気持ちと、どちらが大きかっただろう?
と考えることになります。
意外に後者の方が大きかった気がする。後がない戦いをしているのに…

とにかく、打球を後押しするように叫び続けていると、ボールは見上げるセンターの上を越えて、レフトスタンドに入りました。3−3。
「村田ぁぁ!」
叫びながら、周りの人達とグータッチ。
大歓声にかき消されそうな「ビバ」のメロディを見つけて歌い、ホームインした村田に再び叫びます。
「いいぞ、村田!」
応援団からも「いいぞ、村田」コールが始まる中、横浜は投手交代。
石田に代わって砂田。

オーロラビジョンに映し出される村田を見て、
…あんなデッドボールの後なのに。
と、改めて畏敬の念。

この勢いで一気に逆転したいところでしたが、慎之助は見逃し三振。
長野は空振り三振。
同点止まりでした。

 
8回表:

「筒香からか…」
と友人。
「ここはマシソンかな?」
「左だから、山口かも」
ここまでは前日と同じような会話。
「ここで、そんなことを?」
「そんなことを1年間やってきたじゃないか!」
果たして、ここでは山口でした。

先頭の筒香がセカンド右への内野安打で出ると、宮崎の打席で暴投もあって、無死2塁。
「またかよ…」
と言ったのは、むしろ小林のこと。
第1戦での失点、それからこの日もバッテリーエラーが出ていて…
さらに、宮崎の四球で、無死1・2塁のピンチ。
倉本はピッチャー返し
「!?」
それでも、山口がこれを捕ると3塁へ送球、さらに1塁に送ってアウト。

この後、戸柱の代打・嶺井を打ち取って、なんとかしのぎました。

 

9回表:
「マシソンじゃない?」
と訊かれ、
「澤村かも」
と答えます。
…マシソンは3連投になるし、昨日は2イニング投げてるし。
それでも、マウンドに上がったのはマシソンでした。

このマシソンが魅せました。
まず、三上の代打・荒波を空振り三振。
桑原と関根は空振り三振で、三者連続三振!
「おお!」
思わず叫びました。
「マシソン」コールが起きました。

 

9回裏:
横浜の投手は田中に代わりました。

打順は3番・村田から。
「サヨナラホームラン、村田」コールに、
…いくらなんでも、それは虫が良いだろ。
と思った直後、村田の打球は三遊間へ。
1塁のタイミングはアウトに見えましたが、ベースから足が離れてセーフ(記録は内野安打)。
このプレイにドームが湧き、代走・鈴木尚広が登場。
「セプテンバー」が流れる中、4番・阿部慎之助が登場。
ドームは異様に盛り上がりました。

…尚広は動かなさそうだな。
そう思ったのは、左投手の田中に対してスタートを切る素振りがなかったばかりか、投球の際に、1塁に戻る動きまで見せたから。

と、田中が1塁に牽制、尚広が逆を突かれます。
「!?」
まさかのタッチアウト。
「…」
一瞬、絶句しましたが、すぐに気を取り直して「バタフライ」?を歌います。
もっとも周りは静まり返り、しばらく一人で歌い続けたんだけど。

「サヨナラホームラン、慎之助」
今度は、そんなコールが始まりましたが、慎之助はファーストゴロ。
長野も三振に倒れ、延長戦に突入しました。

ここで、改めて延長戦の規定がアナウンス。
「同点の場合、12回裏はやらないんだ」
と言ったのは、友人。
「12回まで守ればいいのか」
…何を言っているんだろう?
そう思いました。
…さっさと点を取って決める。でないと、何があるかわからない。

 

11回表:
先頭・倉本がピッチャー返し。
打球はマウンド付近で大きく跳ね、三遊間方向に転がり、内野安打。
と、澤村のところにスタッフが集まり、輪ができました。
…澤村に当たったのか。
目が悪い自分は、ようやく事態の深刻さを悟りました。

しばらくの中断のあと、マウンドに上がったのは田原。
エリアンに送りバントを決められて1死2塁となって、打順は嶺井。

嶺井が捉えた打球は強烈なライナーとなって、レフト線へ。
「大丈夫、切れる!」
祈るように友人がいいましたが、フェアゾーンのフェンスを直撃。
当然、これで2塁走者がホームイン。3―4。

後続は代わった戸根が抑え、1点差で11回裏を迎えました。

 

11回裏:
…待てよ、状況はそんなに悪くないんじゃないか?
状況を整理すると、こうです。
この回に2点取れば、もちろんサヨナラ勝ちでファイナルステージ進出。
1点取ると、同点で延長12回に突入するわけですが、そこでベイスターズが無得点なら、やはりファイナルステージ進出。

楽な状況ではありませんが、ベイスターズから見てもプレッシャーのかかる状況。
ここが勝負所でした。

ベイスターズの投手は当然、山崎康。
この頃になると、ベイスターズの声援が一気に増し、こちらも声を張り上げます。2013年の日本シリーズ、第7戦の最終回を思い出したのは内緒。

先頭・立岡の打球は強い打球でしたが、ショートライナー。
それでも、坂本は三遊間を破るヒットで出塁。

しかし、続く到はバントを試みて、ファーストへのファウルフライ。
「…」
寺内の代打・堂上は四球を選んで、2死1・2塁。

そして、4番・慎之助。
追い込まれて、何球目だったろう、打球が右中間に上がりました。
「来い、来い」
と歓声が起きましたが、勢いは足りず、フェンスの手前。
最後は死角に入って見えませんでしたが、外野手が喜んでいるのを見て、結果を悟りました。3−4。


疲れ果てて、座り込みました。
暑くて、ユニフォームも汗を吸っていて、すぐに脱ぎたい気がしましたが、
…もしかしたら、選手が挨拶に来るかも。
と我慢。
どうにも我慢ができなくなって脱いだところで、選手がやってきました。
慌てて着用。
「来年、優勝、ジャイアンツ!」
そんなコールを送ります。

選手が一礼すると、友人が叫びました。
「よくやったぞ!」
そう言った後で続けました。
「こんな戦力で、よくがんばった!」

「…それ、褒めてないって」
思わずつっこみました。

 

それから応援団が挨拶。
一番近くの応援団員が言ったのは、1年間の声援に対する感謝と、「来年こそは」という言葉。
恐らく、他の団員も同様だったと思う。
応援団に向けて、暖かい拍手が起こりました。

再びユニフォームを脱いで帰ろうとした時、1人の応援団員の姿が目に入りました。
何年も前からやっていて、ともに修羅場をくぐってきた(とyochiが勝手に思っている)団員。
その団員は微動だにせず、ただ、レフトスタンドの1点を見つめていました。
茫然自失していたのか、きっと睨み付けていたのか…
とにかく、ずっとレフトスタンドの方を見て、動かなかった…

それからスタンドを、ドームを後にしました。

その後、食事をしながら、いろいろな話をしました。
話題は翌年(2017年)のことが多かったのですが、明るい材料が全くなかったことを記憶しています。
最後には愚痴になりました。
「由伸がいたらなあ…」
「井端がいたらなあ…」

この時はまだ、鈴木尚広も引退することになるとは思ってもいなかった…

 

39G-Po(ジーポ)

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