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8/25-26 JAXA相模原キャンパス特別公開2017(後編)

毎年恒例、JAXA相模原キャンパス特別公開に行ってきた話、その後編です。
(前回はこちら
前回、予告した月を中心にした話になっていますが、今回は計画中の話が多くなっています。
今後、いろいろ変わってくる話もあると思いますが、とにかく書いておきます。

Photo

能代うどんと大船渡のホタテ。
1日目に食べたら美味だったため、2日目もこの組み合わせで食べてしまった…

毎年そうだけど、今年も月探査周辺はとても賑やか。
「月の縦穴に基地を作ったら、何を置きますか?」という企画のほか、
「その(基地の)周りに、サーキットを作ったら…」
などという謎設定で、月面を疾走するゲーム(?)までありました。
…もっとも、これらも写真がブレていたため、割愛します。

 

「SLIM」:
ここを訪れたのは、まだ人が少ない時間。

Slim

なんとなく写真を撮っていると、中の人に話しかけられました。
そして。
「え?最初から傾けて着陸するんですか!?」
月着陸といえば、やっぱりアポロ計画。
それで垂直に降り、4つの脚でがっしり着陸するイメージです。
ところが、この方法だと、降りる場所が斜面だった場合には危険があるのだとか。
それなら、最初から傾けて作ってしまえ…という、逆転の発想から生まれた着陸方法が、こちら。

Slim_2

最初に下?の2脚が接地、それからお辞儀をするように上?の2脚が接地。
「ああ、それで、こんな風に太陽電池が付いているんですか」

Slim_3

ちょっと納得。

 

「OMOTENASHI」:
アメリカで打ち上げる予定のSLSに「相乗り」で打ち上げ、月着陸を目指す、「OMOTENASHI」。
こちらは少し離れた、第7会場の狭いエリアに展示されてました。

まずは月着陸までの動画を拝見。
「(ロケットを前方に噴射して)スピードを落として、ここから姿勢を…え!?
噴射したロケットの側から、突き刺さるように月面に落下。
後部が折れて大きく跳ね、数回バウンドして止まりました。
「着陸?これが?」
そんな疑問を抱いたまま、中の人の話を聴きます。

Omotenashi

一応、四角の部分が本体のようですが、もっと小さくなるようです。
その本体右側の「クラッシャブル素材」が壊れることで衝撃を吸収、さらに左側のエアバッグで本体を守る仕掛け。

今度は、そのエアバッグの試験の動画(車のCMのようだった)を見ます。
…え??
「今、何かが通り抜けて行きましたが、これがテストです」
全く見えなかった。
…一体、何のために、この動画を見たんだろう?
そんな疑問はさておき、エアバッグにかかる衝撃に驚きです。

なお、このエアバッグにはアンテナ素子が組み込まれていて、条件が良ければ、アマチュア無線(UHF)で受信できるのだとか。
「参加型ミッションです!」
…なるほど、「OMOTENASHI」という言葉にふさわしい。
勢いに負けて、そう思いました。
でも、これを軟着陸と言っていいか、やっぱり疑問…

 

「EQUULEUS」:
去年も話を聴いた「EQUULEUS(エクレウス)」。
今年は推進系の模型が展示されていました。
その名も「AQUARIUS(アクエリアス)」。

Photo_2

「でも、入れるのは水です」
…はいはい。
某スポーツ飲料とかけた冗談は置いといて、どうも水推進に決まったようです。
(去年聴いた、「エクレウス」の水推進の話はこちら)」

水蒸気(20℃に加熱するだけで十分らしい)を、軌道用×2、姿勢制御用×4のノズルから噴き出す推進系。

やはり、問題は凍結。
気化熱もあるため、両側を通信機器で挟み、排熱で温めるのだとか。
古典的だけど、これは効きそう。

この「エクレウス」は、地球―月系のL2に行き、月の裏側に衝突する隕石の光を撮影するミッション。
サイエンス的にも面白そうです。

 

宇宙探査実験棟:
新設され、今年初公開となった宇宙探査実験棟。
しばらく並んだ後、2階の通路、曇りガラスの窓の前に通されました。
そして、曇りガラスが透明になると、思わず息を呑みました。

Photo

大量の砂を入れて作ったという、20m×20mの空間。
それは、まるで別世界のよう。

漆黒の中に白砂が映え、
…まるで月面のようだな。
と思いましたが、今、写真を見ると、月ではない気がする。
むしろ、「月の砂漠」かな?

 

GREAT:
同じく新設された宇宙科学探査交流棟(仮)。
ここで子供達が集まっていたのが、アンテナ関係の展示。

Photo_2

パラボラアンテナの模型や、

Photo_3

糸電話。

外では、中華鍋でBS放送を受信なんてこともやっていたり。

Photo_4

本当は、長野県臼田にある64mアンテナの後継(と言っていいかな?)、「GREAT」プロジェクトがメインだったんだけど、その話は聴いていません。
何せ、子供が多くて…

 

「あかつき」:
この広い宇宙科学探査交流棟(仮)内で目立っていたのが、この「あかつき」

Photo_5

…の模型。

高校生が段ボールで作ったもので、この模型を背景に、記念写真を撮ることができました。

もっとも、自分が注目したのは、「あかつき」の成果を伝えるパネル。
その数、全部で6つ。

…わからない。
もちろん、私の知識が足りないことでわからない部分も多いのですが、
「あまりに多くの「想定外」に科学的な解釈が追いついていません」
と書いてあった通り、中の人にとっても不明な点が多いようです。

Photo_6

後で、中の人の話を直接聞くことができました。
「(大気の対流は)昼より夜の方が激しい。地球とは逆。なぜ、金星は逆なのか?」
「…」
「(北極と南極に)ホットスポットがあって、極より少しずれた所をぐるぐる2~3日で回っている」
「……」
「…考えられるのは下降流だが、それでは2~3日で回っていることの説明はつかない」
「………」
話の一つ一つに圧倒され、知らず知らず無言になります。
そして、ここに書いた話はほんの一部。
「発見」の話は延々と続き、終了の時間が来なければ、どこまで続いたかわかりません。

結局、
「あまりに多くの『想定外』に科学的な解釈が追いついていません」
という言葉に尽きるように思います。
正直、
…スーパーローテーションの謎を解くとか、おこがましい。謎が増えただけじゃないか。
そうも思ったりもしました。
とはいえ、まだまだ始まったばかり。
この謎を解いていく過程で、金星や地球のことが、もっとわかるようになるのでしょう。

今はまだ、道の途中…

 

貰い物&買った物:
当日は、いろいろなブースで頂き物をしたり、売店でいろいろ買ったりしてしまいました。
帰り道、「重い…」とグチを言ってしまったくらい。
その一部も貼っておきます。

Photo

まずはポストカード2種。
MMXと、「ひとみ」のブースで作成してもらったカード。
これはデジカメで撮影してもらった写真に、画像を加えて作成するもので、私は「はくちょう座X-1」のイラストにしてみました。

 

こちらは、アップでよくわかりませんが、トートバッグとステッカー。

Photo_2

「おおすみ」の切り絵が入ったトートバッグは、
「え?物語になってるんですか!?」
と聞いて、買ってしまったもの。
右上の、木の下で本を読んでいる所から始まり、ぐるっと時計回りに一周して、打ち上げで終わる物語。
そのアイディアにも驚きますが、切り絵も美しい(個人の感想です)。

この切り絵の作者に、私の切り絵も切ってもらいました。
こちらは貼りませんが、きれいなお兄さんという感じに仕上がっていて、あんまり似てな…(以下略)

 

最後にNG集…じゃなかった、記事中で使わなかったメモ(台詞)を貼っておきます。
熱い雰囲気だけでも伝われば…

  • 「て、鉄がないって、どういうことですか!?」(かに星雲を「ひとみ」が観測した成果で)
  • 「え?まさか、K先生が!?」(「IKAROS」の運用の話で)
  • 「え?無料(ただ)でもらった?」(「WFIRST」ミニ講演)
  • 「ガミティ…?」(中庭で)
  • 「日○造船、船を造ってないんですか!?」
  • 「今年は、こんなにでかくしたのか…」(例の「モスクワはサヨナラを打ち続けた」パネル)
  • 「いつも楽しく生きよう!」(「EQUULEUS」の基盤)

…伝わらないか。
とにかく、
「いつも楽しく生きよう!」

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