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12/9 あかつきトークライブ番外編

唐突ですが、「あかつきトークライブ番外編」に行ってきました。
今回はその感想等を書いていきます。
そう言うと、
「何だそれは?」
と思われる方が多いと思います。
そこで、ちょっと説明を…

「あかつき」は(このブログをご覧になったことがある方は察しがつくと思いますが)、金星探査機の「あかつき」。
2010年12月、金星周回軌道への投入に失敗しながらも、5年後に再チャレンジして成功。
それから2年。
今回のトークライブで、「最新の情報まで」講演があるということで、いても立ってもいられずに出かけたというわけです。

ところで、このトークライブは元々、軌道投入失敗後から再チャレンジまでの暇な期間を利用して、20回開催された…のだそうです(私も参加したことがない)。
「番外編」と付いているのは、そうした事情があるようです。

前置きはこのくらいにして、早速、書いていきます。

Photo_3

このトークライブは、前半と後半に分かれる2部構成でした。

 
前半:講演
前半は講演で、その様子はYouTubeでライブ配信され、アーカイブされています。
興味のある方は、こちらをご覧ください。

講演は、

  • 中村先生「あかつき金星到着の頃」約30分
  • 今村先生「あかつきが金星で見たもの」約45分。

の2本立て。
個人的に注目していたのは、今村先生のサイエンスの話。
今村先生は、5つのカメラと超安定発振器の紹介に沿って、観測成果を説明。

「あかつき」と言うと、東から西に吹く高速の風「スーパーローテーション」の解明が大目標ですが、その前に、

  • 南北に貫く弓状の模様
  • 南極、北極にある、回転する「ホットスポット」
  • 巨大な雲の塊、波打つ筋模様、渦…
  • 日中より夜間の方が活発な層構造
  • 赤道ジェット

と、「想定外」の新発見の連続。
それらの解析でも忙しいようでした。

もっとも、ここまでは8月の特別公開で聴いた話。
…その先の話を聴きたいんだけどな。
とも思ったり。

まあ、この「あかつき」のミッション自体もまだまだ続きそうだし(※)、気長に待つことにします。
※トークライブ終了後、燃料がどれだけ残っているかわからないと前置きしつつも、「あと2~3年行けると思います」と言っていたから。

両先生とも、最後は盛大な拍手に包まれ、講演を終わりました。

Photo_4

 

後半:実習
さて、ライブ配信されなかった後半です。
こちらは実習となっていて、2枚の写真から「スーパーローテーション」の速さを求めます。

Photo

そう言うと難しく聞こえるかもしれませんが、手順はこうです。

  1. 時間をずらして撮った、左右2枚の写真を見比べて、同じ「模様」の所を見つけます。
  2. その経度、緯度の差を計算用紙に記入。
  3. 計算用紙に沿って距離を割り出し、時間の差(予め、図に記載されていた)で割ることで、「スーパーローテーション」の速さを求める(※)。
    ※おそらく、短時間であるために金星の自転は無視し、そのまま風速としたのだと思います。

つまり、計算用紙(とコサインの表)があれば、あとは計算機を叩くだけ。
意外に簡単にできました。むしろ、見比べるのが大変だった、おっさんには。

Photo_2

この方法は昔、実際に使用されていたというから、本格的です。

導出した結果は、模造紙の該当する所に、シールで貼っていきます。
早く解けた人達は、他の写真に取りかかります。
その結果。

  1. 行列ができて、時間がかかりそうだから、もう1枚やろう。
  2. せっかく解いたのだから、シールを貼ろう。
  3. 行列が長くなった…

このループに陥ってしまい、収拾がつかなくなりました。
最終的に今村先生が、
「皆さんのおかげで、金星にスーパーローテーションがあることがわかりました」
テキトーなことを言ってきれいにまとめ、実習は終わりました。

完成した表がこちら。

Photo_3

見てのとおり、割とまとまりがある、きれいな結果。
これには軽く驚きました。

 
もっとも、一番驚いたことは別のこと。
それは参加者のことです。
「記念写真を撮ります」
とか、
「机4つを6シマ」
という中の人の簡単な言葉だけで、参加者が動き出し、あっという間にセッティングしていきます。
その様子にちょっと感心していると、
「2年ぶりだと、動きが鈍ってるなあ…」
などという参加者の言葉が聞こえてきました。
…恐るべし。

どうも、中の人は参加者を「客」として扱っていないし、参加者自身もそう思っていないようでした。
ちょっと大げさな言い方になりますが、互いに相手を、場を作る「仲間」だと捉えているのかもしれません。

それはトークライブ終了後にも感じました。
会議室で、廊下で、エントランスで…
参加者と中の人達との歓談は続き、なかなか終わりません。
「同窓会のようだ」
という言葉が聞こえてきたくらい(しかも何回も)、和やかな時間が続きました。
つい、その雰囲気に流されて、訊きたいことがいくつもあったのに、聞きそびれてしまった…

まあ、それでよかったのでしょう。
思うに、これは一つの「大団円」だったのだから。
軌道投入に成功した時や、「想定外の」観測成果が得られた時が、本来の「大団円」。
こちらは、再チャレンジまでの時間を共有した人達による、もう一つのささやかな「大団円」。
これでよかったのでしょう。

それにしても、中の人と参加者が共有した時間は、どんなものだったのだろう??
共有できなかった自分には、ちょっと羨ましく思えます…

 
最後に、中村先生、今村先生、O先生を始めとする宇宙研並びに相模原市立博物館の関係者の皆様、本当にありがとうございました。
お疲れさまでした。

Photo_2

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