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アメフトの(試合の)話をしよう

ご無沙汰しています。
永らく放置してきた当ブログですが、とあることをきっかけに書きたいと思いました。
それは、日大フェニックスの選手が行った危険な行為……ではありません。
(恐らくそれに関連して)フォロワーさんが過去の素晴らしい試合、97年の甲子園ボウル(※)を紹介していて、それに感銘を受けたからです。
(※)法政と関学が両校優勝した試合。その業界では「59秒の真実」で伝わるあれです。 

もちろん、日大の選手が行ったことは言語道断の出来事で、私自身、その経緯を注視しています。
しかし、この時期にあえてアメフトの素晴らしさを紹介することも意味のある行為ではないでしょうか?
少なくとも私にはそう思えたので、真似をして印象に残っている試合を紹介してみようと思った次第です。
 
もっとも見てのとおり、私の観戦は野球やサッカー中心。
そんな私がアメフトの試合を紹介するなど無鉄砲の極みですが、1つだけ言い訳理由があります。
今までのスポーツ観戦歴の中で、自分の人生観を揺さぶられるような衝撃を受けた唯一の試合、それがアメフトの試合だったからです。
その試合のことを書いていきたいと思います。
それは今、書くのにふさわしい試合に思えるから…
 
(以下、長文です)
その試合は、2007年1月3日に開催された、第60回ライスボウルです。

法政大学トマホークス 29−30 オンワードスカイラークス

ここに試合のリンクを貼ろうと思いましたが、検索しても動画はおろか、この試合について書いたブログ記事もほとんどヒットしません。
まあ、私も書いてないもんな…
しょうがないので、記憶に基づいて書いていきます。(10年以上前のことなので、間違っていたらごめんなさい)

 
98年、01年、06年と過去3回出場したものの、いずれも社会人に大敗した法政大学トマホークス。
2年連続の出場となったこの年は、周到な準備をしてきたようでした。
特に攻撃。
ノーハドル・オフェンス、ロンリー・センター…
法政が繰り出すプレイは多彩で、見ていた私達は興奮しました。
「今のは、前にNFLでやっていたトリックプレイだ!」
「今のは、甲子園ボウルで関学にやられたプレイだ!」
 
この頃の法政には専任の監督がいなかったこともあり、学生が主体的にプレイを作っていたそうです。
(対戦相手のプレイまで取り入れてしまう)多様なプレイの背景には、トマホークスのそうした体質があったように思います。
 
こうして、社会人王者のオンワードからリードを奪った法政でしたが、次第にDFが相手の攻撃を止められなくなり、終盤に逆転負け。
法政は、TFPを外した1点が響きました。

 
東京ドームからの帰り道、私は複雑な表情をしていたと思います。
負けた悔しさよりも、素晴らしい試合を観た喜びの方が大きかった。
でも、それと同時に法政の選手達から、
「俺達は限られた条件、時間の中で、ここまでやった。あなたはどうか?」
そんな重い問い、生き様を問われるような問いを突きつけられた気がしたからです。
スポーツの試合を観て、そんな気分にさせられたのは、これが初めてでした。

 
私は、この試合をブログに書こうと思いました。
しかし、調べれば調べるほど、
…中途半端にこの試合を書くことは、あれだけの試合をした選手達に失礼に当たるのではないか?
そんな気持ちが強くなり、書けなくなりました。
結局、ブログに書いたのは、トマホークスを取材した番組の感想です。

今週の「スポーツ大陸」を見て

もっとも、この番組の中でも衝撃を受けた場面がありました。
記事中の「パワーの差を克服しようとするOLの取り組み」のところ、いわゆる「アオテン・ブロック」です。
これはアオテン=仰向けに倒されても、DFの侵入を止めようというものです。
アオテンは最大の屈辱ではないのですか? 
そう訊かれた選手の答えは、次のようなものだったと記憶しています。
「ええ、屈辱ですよ。それが何か?」

いったい、何が、選手をそこまで駆り立てるのでしょうか?
監督に強いられたわけでもないだろうに。
プレイ経験のない私には、想像することしかできません。
もしかしたら、「自由」に活動できる(=せざるを得ない)分、選手が重い責任を担っていたのかもしれません。
とにかく、そこには他のスポーツには見られない「何か」があるように思います。

 
もう告白してしまいます。
今回、これを書いた「裏の」理由は、この試合でトマホークスから受けた印象と、日大の事件から受けた印象とが、あまりにかけ離れているからです。同じスポーツとは思えないくらい。
それで「そういう所ばかりじゃないよ」と言いたくなったのです。
(もっとも法政自体、いろいろな曲折があって、今どうなっているのかよくわからない)
 
おそらく、フットボールの形は無数にあるのでしょう。
そしてチーム・組織の形も無数にあって、その中で私達は「フットボールとは何か」、「学生スポーツはどうあるべきか」、「社会の中で、自分達の組織はどうあるべきか?」などと自問し続け、より良いものを追求していくべきなのでしょう。

 
ライトなファンですが、私はまだまだ素晴らしいアメフトの試合を見たいです。
改善するところを徹底的に改善し、アメフトの未来を作っていってほしいです。
 
…かくいう自分は、11年前のあの日の「問い」に答えを出せていないのだけれども…
 

(追伸)
ここまで書いていた後で、加害者となった日大の選手の記者会見を見ました。
あまりに切なく、これを書いていた時に多少なりともあった前向きな気分は、完全に失われてしまいました。
今はただ、被害者となった選手、加害者となった選手の、この先の幸福を祈るばかりです。

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